こんにちは、ニャンコです。
このブログは映画『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』のこんな疑問に答えていきます。
・見所ポイント
・ネタバレ一覧
・感想と考察
①芸術学部映画学科卒(卒論学年2位)
②映画歴20年以上
③累計2,000本以上観賞している変態
④実はホラー映画苦手(特に和風ホラー、リングとか無理!)
⑤Twitterで毎日おすすめ映画ツイート
みんな大好きなアナベル人形もチラッと登場するので見逃せないですよね♪
まさか、ラストがあんな展開になるなんて・・・
きっとブログを読み終わったとき、もっと映画『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』が好きになると思いますよ♪
映画『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』のあらすじ
1970年代のロサンゼルス。ソーシャルワーカーのアンナは子どもたちが危険にさらされているという、ある母親からの助けを無視してしまうが、それは泣き声を聞いた子どもが必ず連れ去られてしまうヨローナの呪いだった。
・子供をどこまでも追いかけ、絶対に溺死させる悪霊ラ・ヨローナが初登場
・ラ・ヨローナ誕生の秘密が悲しい
・脅かし方のバリュエーションが豊富
・親子の絆に感動する
【ネタバレあり】映画『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』のネタバレ一覧
映画『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』、かなり怖い映画です。
そんな謎をひとつずつ紹介していきます。
ネタバレ①:ラ・ヨローナの正体
ラ・ヨローナは実際にメキシコを中心とした中南米で有名な伝説です。
ちなみにラ・ヨローナとは「泣く女」という意味で、泣き声や叫び声を聞いた人を不幸にしてしまうと言われております。
そんな恐ろしい悪霊ラ・ヨローナですが、元々は美しい女性でした。
しかしヨローナは、夫が若い女性と浮気したことへの嫉妬で怒り狂い、夫の最も愛する者、つまり2人の子供を奪い復讐を決意します。
ヨローナは愛する2人の子供を川で溺死させますが、ふと我に返り、自らが犯してしまった罪に耐えきれず自らも川に身を投げ自殺をします。
しかし魂はあの世に行かず、悪霊となり現世を彷徨い続けることに・・・それが悪霊ラ・ヨローナの誕生です。
それ以降、ラ・ヨローナは自らの泣き声を聞いた子供をさらい、水のあるところで溺死させてしまういくようになります。
ネタバレ②:火傷はマーキング
ラ・ヨローナに触れられると、触れられた部分は火傷のような跡がつきます。
これはラ・ヨローナによるマーキングです。
マーキングを付けられてしまうと、その対象人物を溺死させるまでラ・ヨローナが地獄の果てまで追ってきます。
しかし火傷のような跡のため、周囲からは子供に対する虐待のように捉えられてしまうんですよね。
つまり周囲が助けてくれないんです。
これは辛すぎる・・・
ネタバレ③:ラファエル神父
ラ・ヨローナに対抗するには教会の力を借りないといけませんが、お役所仕事の教会が対応するには手順があり、その手続きには数ヶ月かかる場合もあるということが判明・・・
そんなとき頼りになるのがラファエル神父!
といっても元神父ですが・・・どうやらラファエルは神は信じているが教会は信じていないという異色の神父のようです。
怪しげな魔術を操るラファエルですが、その力は本物!
その辺の頼りない神父より役に立つアウトローな男、それがラファエルです。
ネタバレ③:ペレズ神父
この顔、どこか見覚えないですか?
映画の中でも描かれていましたが、ペレズ神父は映画『アナベル 死霊館の人形』に登場した神父です。
まさかここでアナベル人形が登場してくるとは思ってもみませんでした。
しかし相変わらず肝心な特に役に立たない、力になってくれない・・・そんな印象が残る神父ですね。
ネタバレ④:なぜラ・ヨローナを浄化できたのか
映画ラスト、木の十字架に刺されることでラ・ヨローナは浄化され消滅しました。
ポイントは十字架の素材である『木』です。
この『木』はラ・ヨローナが生前に息子たちを殺した現場を目撃していた唯一の『木』らしいんです。
そのためある一種の魔力みたいなものが込められており、同時にラ・ヨローナの弱点ともなっています。
ネタバレ⑤:ラストの水溜りについて
意味深なラストですよね。
おそらく次のような演出だったのだと思います。
(1)ラ・ヨローナは消滅せずにどこかに存在している
(2)人は誰もがラ・ヨローナになる可能性がある
(1)は単純ですよね、消滅したと思ったラ・ヨローナはどこかに存在しており、引き続き子供の命を狙っている。
(2)はどちらかというと警告ですよね、行き過ぎた愛は狂気にもなるってことです。
ラ・ヨローナも元々は善良な人間でしたが、夫への愛が行き過ぎてしまい悲劇を生んでしまいました。
何事も行き過ぎは良くないということだと思います。
映画『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』の感想
いつもの死霊館シリーズとは少しテイストが異なるスピンオフ作品です。
シリーズの繋がりはアナベル人形に関わったペレズ神父のみとなっております。
それでもシリーズの繋がりが感じられるストーリーは嬉しいですよね♪
起:アンナは虐待の可能性のある子供を保護するが、実は虐待ではなく母親がラ・ヨローナから子供を守っていた。程なく保護された子供は死亡、呪いのターゲットはアンナの子供に向けられる。
承:水のある至る所に現れ、子供を連れ去ろうとするラ・ヨローナ。困り果てたアンナは教会に助けを求め、ラファエルを紹介してもらう。
転:ラファエルを中心としラ・ヨローナと対決するアンナと子供たち。しかし呪いの力は絶大でピンチに陥ってしまう。
結:十字架の力でラ・ヨローナを完全に消滅させることに成功。
このラ・ヨローナの呪いってのが実にやっかいで、火傷でマーキングを付けた子供をどこまでも追いかけてくるんですよね。
その呪いに対抗するためには教会の力を借りるしかないのですが、「教会が手続きを踏むには時間がかかる・・・」とか言って力を貸してくれないんですよ!
そりゃラファエルも教会離れるわ!何のための教会なんだ!
死霊館シリーズの教会って毎回手続き踏みますよね?
シリーズ第1作目の映画『死霊館』も教会が本当に悪魔憑きか確認するためにウォーレン夫婦を派遣したわけですから。
教会の代わりに力を貸してくれるのがラファエル。
この人が良い味出しているんですよね〜、アウトローなヒーローって感じ♪
怪しげな呪術を使ったり、子供たちを囮にしたりと若干怪しいところもありますがラ・ヨローナに対して確実に対策と攻撃をしてくれる頼もしい人物♪
最後、子供たちのお父さんになるのかな?と思ったけど予想ははずれましたw
そして何と言っても、ラ・ヨローナが怖い!
見た目ももちろん怖いんですが、いきなり目の前や後ろから現れるんですよ!
特にビニール傘越しに現れるシーンは反則!
水場がある至る所から出現して脅かしてくるんですよね!マジで心臓に悪い!
どうして悪魔といい悪霊といい人を脅かすのが好きなんですかね?
ちなみに死霊館シリーズの悪魔が人の魂を奪う手順は次のとおり。
①出没
→出没して人に恐怖や絶望を味合わせて心を弱らせる
②攻撃
→ポルターガイスト現象で物や人を動かし攻撃する
③憑依
→実際に人に憑依し、人を殺すことで魂を奪う
ラ・ヨローナは悪魔ではなく悪霊なので若干違うとは思うですが、悪魔の手順と似ていますよね?
対象となる子供に火傷というマーキングを行い、徐々に追い詰めていく様子を見る限り、いきなり子供を襲って溺死させるということは出来ないようですね。
だからこそ悪魔のように手順を踏んで人の心を弱わせたうえで溺死させるんだと思います。
そんなラ・ヨローナに立ち向かう母子とラファエル神父、特に母子の絆は感動します。
圧倒的力を持つラ・ヨローナに怯みながらも愛する子供を守る母親、その姿はラ・ヨローナ自身にも重なる姿だったはずです。
だからこそ映画ラストで母親がラ・ヨローナを浄化出来たのだと思ってます。
まとめ
他の死霊館シリーズの敵が悪魔なのに対し、本作は悪霊による恐怖を描いています。
悪霊ならでは恐怖、なす術がない絶望感を味わうことが出来る映画です。
しかし単に怖いだけではなく、家族の絆を再確認出来る感動映画でもあります。
確かにラ・ヨローナの姿は恐ろしいですが、彼女も元々は人間です。
ただ愛が深過ぎたために悪霊になってしまいました。
つまり人は誰でもラ・ヨローナになってしまう可能性を秘めているわけです。
ラストシーンの水溜りは、その可能性を示唆しているだと思います。
そんな映画『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』ですが、無料視聴出来るサービスがあります。
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このブログ以外にも『死霊館シリーズ』の見所をまとめた記事もありますので、興味がある人はぜひ覗いていってみてください♪
最後まで読んでくれてありがとうございました。