ヒューマンドラマ

【ネタバレ】『別れる決心』考察【ヘジュンとソレの選択・ラストシーンの意味】

こんにちは、ニャンコです。

このブログは映画『別れる決心』のこんな疑問に答えていきます。

・見所ポイント

・ネタバレ一覧

・感想と考察

ニャンコ
ニャンコ
【ブログを書いているのは、こんな猫♪】

①芸術学部映画学科卒(卒論学年2位)
②映画歴20年以上
③累計2,000本以上観賞している変態
④実はホラー映画苦手(特に和風ホラー、リングとか無理!)
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映画『別れる決心』の見所を、映画好きの変態猫であるニャンコがネタバレありで感想と考察を書いています。

まさか、ラストがあんな展開になるなんて・・・

きっとブログを読み終わったとき、もっと映画『別れる決心』が好きになると思いますよ♪

映画『別れる決心』のあらすじ

男が山頂から転落死した事件を追う刑事ヘジュンと、被害者の妻ソレは捜査中に出会った。取り調べが進む中で、お互いの視線は交差し、それぞれの胸に言葉にならない感情が湧き上がってくる。いつしかヘジュンはソレに惹かれ、彼女もまたヘジュンに特別な想いを抱き始める。やがて捜査の糸口が見つかり、事件は解決したかに思えた。しかし、それは相手への想いと疑惑が渦巻く“愛の迷路”のはじまりだった・・・・・・。

出典:『別れる決心』オフィシャルサイト

・2人の男女の歪な愛情を描く、重厚な人間模様

・ソレのアリバイトリックが中々良い

・タイトルの意味が少し悲しい

・衝撃的なラストシーンは必見!

『オールド・ボーイ』『お嬢さん』など唯一無二のストーリーテリングで世界中の観客を魅了し続けてきた巨匠パク・チャヌク監督の最新作であり、サスペンスとロマンスが溶け合う珠玉のドラマに仕上がっています。

第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門では監督賞を受賞し、アカデミー賞国際長編映画賞部門の韓国代表に選出されました。

韓国では公開後に発売された脚本集がベストセラーになり、劇中のセリフがネットで大流行、BTSのメンバーRMが繰り返し鑑賞したことをSNSで報告するなど、本作が描く迷路にハマり込む人々が続出したほどです。

次から次へと起こる予想外の展開、細部までこだわり抜かれたビジュアル、相手の本心を知りたいヘジュンとソレのスリリングな駆け引き・・・先の読めないドラマは、映画史上最大の「美しくも残酷な結末」に向かって突き進んでいきます。

「殺人の追憶」のパク・ヘイルがヘジュン、「ラスト、コーション」のタン・ウェイがソレを演じ、「新感染半島 ファイナル・ステージ」のイ・ジョンヒョン、「コインロッカーの女」のコ・ギョンピョが共演しています。

当ブログでは、『別れる決心』の気になる謎を徹底考察・解説していますので、観賞後のヒントになれば嬉しいです。

ニャンコ
ニャンコ
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【ネタバレあり】映画『別れる決心』のネタバレ一覧

ネタバレ①:タイトルの意味

出典:『別れる決心』オフィシャルサイト

本作のタイトルである『別れる決心(Decision to Leave)』ですが、いったいどのような意味があるのでしょうか。

本作中では、ソレがヘジュンに対し「他の男と別れる決心をしようと思った」と言っていました。

そのことからもタイトルの意味は、”愛する人のために、大切な何かと別れること”になると考えられます。

ニャンコ
ニャンコ
本作では、こんな別れのタイミングがあったよね

【ヘジュンの別れ】
①妻とのすれ違いによる別れ
②未解決事件との別れ
③ソレとの別れ

【ソレの別れ】
①母国である中国との別れ
②1人目の夫との別れ
③2人目の夫との別れ
④ヘジュンとの別れ

ヘジュンとソレのそれぞれに別れのタイミングがあり、決断してきたということがわかります。

ヘジュンとソレは、刑事と被疑者という歪な関係ではありましたが、2人は惹かれあっていました。

そんな2人がそれぞれの「別れる決心」をしながら、最後はハッピーエンドかと思いきや、衝撃のラストシーンが待ち構えていましたね。

ニャンコ
ニャンコ
ラストシーンについては、後ほど詳しく説明するよ♪

ネタバレ②:スマホを使った斬新な演出

出典:『別れる決心』オフィシャルサイト

本作ではスマホを使った斬新な演出が数多く登場します。

例えば、「死体の写真をスマホで撮る」、「中国語の翻訳アプリが使われる」、「2人の距離を縮める役割を果たす」、「追跡アプリでソレの居場所がわかる」、「スマートウォッチで音声ファイルを残す」など様々です。

あえてスマホを隠すことなく、演出シーンで自然に登場させることにより不自然さをなくしています。

スマホを通じて2人が距離を縮めていく演出も上手いですよね。

代表的なシーンが”取調室でヘジュンがソレの脚をスマホで撮影するシーン”です。

一見すると何でもないシーンに思えますが、男であるヘジュンが女のソレの脚をスマホで撮影する背徳的なシーンに、思わず部屋に入ろうとした女性警察官が困惑する、というロマンスなのかコメディなのかよくわからない不思議なシーンに仕上がっています。

またスマホに入っている中国語の翻訳アプリが大活躍していました。

韓国語を上手く話すことが出来ないソレが、中国語の翻訳アプリを使って韓国語に変換しているのです。

この演出により、”ソレの激しい口調が翻訳アプリを通じて単調で冷静な口調となり、2人の会話に心地良い会話のテンポ”が生まれました。

寅さん
寅さん
翻訳アプリが大活躍する映画だったね♪

そして最も重要なスマホの使い方が、”スマートウォッチによる音声ファイル”です。

ヘジュンの会話を録音した音声ファイルがきっかけとなり、ソレはヘジュンに固執するようになっていきました。

ニャンコ
ニャンコ
ヘジュンの韓国語で話した「崩壊」が中国語だと「愛してる」に聞こえる、ってやつだね♪

ヘジュンが意図せずに発言した「崩壊」という韓国語のフレーズが、中国語では「愛している」と聞こえたため、ソレはヘジュンを追ってきました。

このように本作では、スマホを使った斬新な演出が多く登場し、物語の深みを増しています。

ネタバレ③:2人が惹かれあった理由

出典:『別れる決心』オフィシャルサイト

ヘジュンとソレの2人が惹かれあった理由は、”2人のタイプが似ていたから”です。

寅さん
寅さん
タイプって性格のこと?
ニャンコ
ニャンコ
性格というより「人生観」ってところかな♪

きっかけは、取調室でヘジュンがソレに質問した「夫の死因を言葉と写真、どちらで確認しますか?」というセリフでした。

通常であれば、愛する家族の死因を写真で確認することは難しく、ほとんどの遺族が言葉で確認をします。

しかしソレは迷いながらも「写真で確認します」と言いました。

このことから、ソレは現実そのものをしっかりと認知する性格であることがわかります。

つまり、”言葉によって飾り付けられた現実より、写真に映し出された現実をしっかりと認知する”ということです。

簡単に言うと、現実逃避をしないということであり、過去から目を背けないということです。

そしてヘジュンも同じ人生観を持っており、過去の未解決事件の写真を自宅の部屋に飾っています。

これはヘジュン自身への戒めであると同時に、過去から目を背けず現実と向き合う、ということを表しています。

つまりヘジュンもソレも、”過去から目を背けず、現実としっかりと向き合う人生観の持ち主”であることがわかります。

これはヘジュンがソレに対し、好きな理由は「体がまっすぐだから」と言っていたことから、ヘジュンは体がまっすぐ=芯(人生観)がしっかりしている女性が好きということがわかります。

ヘジュンは、愛する妻がいながらも過去の未解決事件のことを忘れられず、不眠症を患っていました。

またヘジュンの妻は、職場の同僚の話を鵜呑みにするなど、他人に影響される人生観を持っていることがわかります。

そんなときにヘジュンはソレに出会ったんですね。

ニャンコ
ニャンコ
ソレと出会ってからヘジュンは不眠症を患っていないんだよね

そしてソレは、本国中国での貧しい生活に戻りたくなかったため、愛してもいない夫と偽りの夫婦生活を強いられていました。

そんな2人が殺人事件をきっかけに出会い、そして禁じられた愛の道を歩んでいくのです。

ネタバレ④:ソレのアリバイトリック

出典:『別れる決心』オフィシャルサイト

本作では、ソレの夫2人が殺害されています。

それぞれにアリバイトリックがありますので、ポイントをまとめてみました。

【1人目の夫】
死因:山から転落死

①介護施設にいる老女のスマホとソレのスマホをすり替える
→老女はボケているので、ソレが来る=月曜日と勘違いしている
→予め老女とお揃いのスマホにしていた

②夫とは異なるルートで登山し、老女の携帯で業者にTELしてアリバイを作る

③夫を山の頂上から突き落とす
→夫はいつも音楽を聴いているので、ソレの接近に直前まで気がつかなかった

④介護施設に戻り、老女のスマホとすり替える

【2人目の夫】
死因:鋭利な刃物による刺殺

①ソレが詐欺相手であるチョルソクの母親を毒薬(フェンタニル4錠)で毒殺する

②母親を亡くし、怒り狂ったがソレの2人目の夫を刺殺

③2人目の夫から流れた血をソレが洗い流し、証拠隠滅を図る
→洗い流した理由は、ヘジュンが血を苦手としているため

こうやって整理してみると、ソレが殺害したのは「1人目の夫」だけであり、「2人目の夫」についてはソレではなくチョルソクが殺害していることがわかります。

ちなみにソレが1人目の夫を殺害した理由は、”夫の暴力に耐えきれなかったから”です。

ソレの1人目の夫は所有欲が強く、日頃からソレに対して暴力を振るい、ソレの身体に自らの名前のイニシャルタトゥーを彫っているほどでした。

ソレが反抗しようとすると、「中国に送り返すぞ!」と脅されていたため、ソレは反抗することが出来なかったのです。

そんなソレでしたが、勤務先の老人ホームに入居している老女と仲良くなったことから、今回のアリバイトリックを思いつき、そして実行に移して1人目の夫を殺害したのです。

ニャンコ
ニャンコ
冒頭の殺人現場のことだね

そして2人目の夫は、ソレではなく詐欺相手であるチョルソクに殺されています。

原因は、”2人目の夫がチョルソクの母親を騙し、大金を盗んでしまったから”です。

しかし殺害のきっかけであるチョルソクの母親殺害は、ソルが行いました。

寅さん
寅さん
どうしてソルは、2人目の夫が殺害されるように仕向けたの?

それは、”ヘジュンの管轄下で未解決事件を起こすことにより、ヘジュンと一緒になりたい”と考えたからです。

ヘジュンは刑事として未解決事件を追い続けてしまう習性があるため、ソレはヘジュンと一緒になり、永遠に記憶に残り続けていけるように未解決事件を起こしたのです。

結果的にはヘジュンに事件を見破られてしまい、ソレは悲しい選択を迫られることになります。

ニャンコ
ニャンコ
ラストシーンについては、後ほど詳しく説明するよ♪

ネタバレ⑤:ヘジュンが捜査隠蔽をした理由

出典:『別れる決心』オフィシャルサイト

ヘジュンが捜査隠蔽をした理由は、”調査の一環として、少しでもソレと一緒にいたかったから”です。

もしソレが真犯人として捕まってしまうと、未解決事件とはならず、ヘジュンとソレは離れ離れになってしまいます。

2人が離れ離れになってしまうことを防ぐため、ヘジュンは捜査隠蔽をしていたんですね。

もちろん真犯人であるソレが逮捕されないようにする、という思惑もありますが、どちらかというとソレと一緒にいる時間を作るために捜査隠蔽をしていた節があると考えています。

ネタバレ⑥:ソレがヘジュンを追いかけてきた理由

出典:『別れる決心』オフィシャルサイト

ソレがヘジュンを追いかけて田舎町まで来た理由は、”頼れる男性であるヘジュンと一緒に、思い出の山で先祖の遺灰を撒いて供養したいから”です。

もちろん愛するヘジュンと一緒になりたい、という想いもあります。

ソレの母方の祖父は、ケ・ホクソンと呼ばれる立派な人物だったようです。

そして祖父の血を継いでいる母親、そしてソレも自らの血筋に誇りを持っていたのでしょう。

そんな祖父と母親の遺灰を大切に保管しているソレですが、いつかは思い出の山で遺灰を撒いて供養したいと考えていました。

しかし出会う男は、自分勝手で頼りないのない男ばかり・・・そんなときにソレはヘジュンと出会いました。

きっとソレは、「この人と一緒なら祖父と母親の魂を供養出来る」と考えたのでしょう。

ネタバレ⑦:ラストシーンについて

出典:『別れる決心』オフィシャルサイト

本作のラストシーンは、かなり衝撃的かつ余韻が残る内容になっています。

というのも、”ソレが海で入水自殺をする”という内容なんですよね。

寅さん
寅さん
えー!どうしてソレが自殺しちゃうの?

ソレが自殺をした理由は、”未解決事件となることで、いつまでもヘジュンの記憶に残り続けたかったから”です。

ヘジュンは、未解決事件の写真を自宅の壁に飾り、いつまでも記憶に留めておく習慣があります。

またヘジュンとソレの関係は、警察官と被疑者という歪な関係性であるため、2人がこのまま生きて幸せになるという選択肢は残っていないんですよね。

そしていつまでも愛しているヘジュンの刻に残り続けるためには、ソレ自身が未解決事件になる必要があると考え、ラストシーンのような入水自殺を図ったというわけです。

寅さん
寅さん
思わず「ヘジュンの足元にソレがいるよ〜!」って叫びそうだったわ

あまりにも悲しいラストシーンでしたが、本作のストーリーを更に重厚にし、かつ余韻を残すという役割を担っています。

映画『別れる決心』の感想

出典:『別れる決心』オフィシャルサイト

パク・チャヌク監督の世界観が溢れる、とても重厚かつストーリーが練られたヒューマンドラマ映画です。

パク・チャヌク監督といえば、「復讐者に憐れみを」、「親切なクムジャさん」、「オールド・ボーイ」といった復讐3部作、そして「お嬢さん」が有名であり、どの作品もバイオレンスやエロ要素が含まれているのが特徴です。

また独特のカメラワークが特徴であり、特に「オールド・ボーイ」の脱出シーンに度肝を抜かれた人も多いのではないでしょうか。

そんなパク・チャヌク監督の最新作である本作ですが、冒頭シーンからいきなり銃声が鳴り響きます。

そのため、「おっ、今回もバイオレンスな展開になるのか♪」と思いきや、本作にはほとんどバイオレンス要素がありません。

ニャンコ
ニャンコ
またちょっとグロい死体は登場するけどね・・・

そして何といっても、本作には過去作に比べてエロ要素が少な過ぎるんですよね。

パク・チャヌク監督の作品をご覧になった人ならわかると思うのですが、監督の過去作品には思わず目を背けたくなるようなエロシーンが結構登場するんです。

しかし本作では、ヘジュン夫婦の性行為ぐらいしか描かれておらず、肝心のヘジュンやソレのエロシーンは一切登場しないんですよね。

寅さん
寅さん
ラブロマンスなのにエロシーンがないとか・・・斬新だわ!
ニャンコ
ニャンコ
期待していた人も多かったと思うけどね〜

観客に過去作品のようなバイオレンスやエロ要素を想像させる冒頭シーンの演出は、とても上手いですし、パク・チャヌク監督の新天地を発見出来ました。

そして本作は、シーンの移り変わりとヘジュンの尾行演出が度肝を抜いていましたね。

例えばシーンの移り変わりですと、レントゲン写真→ヘジュンなどの流れが非常にスムーズかつ斬新でオシャレでしたよね。

このようなシーンの移り変わりにより、観客はより映画の世界観に没入することが出来るようになり、またストーリーがテンポ良く進む手助けもしてくれています。

そして何といってもヘジュンの尾行演出は、流石パク・チャヌク監督といったところです。

特にヘジュンが遠くからソレを双眼鏡で監視しているにもかかわらず、ヘジュンがソレの真後ろで監視しているような演出はとても素晴らしいと感じました。

またヘジュンがソレのアリバイを崩すため、ソレが辿った足取りを再現するシーンの演出も素晴らしく、本当の意味で映画の世界観に没入することが出来ました。

こういった演出方法は、まさに映画ならではですよね。

そして何と言っても、ヘジュンとソレの禁じられた愛の前に、とても複雑な気持ちになってしまいました。

警察官と被疑者という、決して結ばれない関係性、手錠に繋がれた愛、そんな愛の形に思わず涙を流してしまった人もいるのではないでしょうか。

特にラストシーンの展開は、とてつもない衝撃が走りましたね。

まさかソレが入水自殺をするとは思いませんでした。

ソレ自らが未解決事件となることで、いつまでもヘジュンの記憶として残り続けたかったのかと思いますが、なかなか衝撃的なシーンでしたね。

まとめ

出典:『別れる決心』オフィシャルサイト

パク・チャヌク監督らしい重厚な人間模様を描いた映画です。

ヘジュンとソレの歪な関係を繊細に描き、衝撃的なラストシーンに繋げていく様は見事と言うしかありません。

少しばかり内容がわかりにくいシーンもありましたので、観る人によってはモヤモヤが残ってしまったかもしれません。

ニャンコ
ニャンコ
まあパク・チャヌク監督の映画は、大抵モヤモヤが残るよね

そのモヤモヤも映画の醍醐味として楽しんでいただくと、より本作を楽しめるかと思います。

ニャンコ
ニャンコ
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最後まで読んでくれてありがとうございました。