こんにちは、ニャンコです。
このブログは映画『哭悲(コクヒ) THE SADNESS』のこんな疑問に答えていきます。
・見所ポイント
・ネタバレ一覧
・感想と考察
①芸術学部映画学科卒(卒論学年2位)
②映画歴20年以上
③累計2,000本以上観賞している変態
④実はホラー映画苦手(特に和風ホラー、リングとか無理!)
⑤Twitterで毎日おすすめ映画ツイート
映画『哭悲(コクヒ) THE SADNESS』の見所を、映画好きの変態猫であるニャンコがネタバレありで感想と考察を書いています。
まさか、ラストがあんな展開になるなんて・・・
きっとブログを読み終わったとき、もっと映画『哭悲(コクヒ) THE SADNESS』が好きになると思いますよ♪
映画『哭悲(コクヒ) THE SADNESS』のあらすじ
台湾で感染拡大していた謎のウイルスが突然変異を起こし、人間の脳に作用して凶暴性を助長する恐ろしい疫病が発生した。感染者たちは罪悪感に苦しみながらも暴力衝動に抗えず、街中に殺人と拷問が横行する事態に。感染者の殺意からどうにか逃げ延びたカイティンは、数少ない生存者たちとともに病院に立てこもる。カイティンから連絡を受けたジュンジョーは生きて彼女と再会するため、狂気に満ちた街へひとり乗り出していく。
出典:映画com
・かつてない暴力と残虐性を描いた鬼畜映画
・感染者の行動がゾンビとは桁違いに胸糞
・平和なのは冒頭10分のみ!残り90分は地獄絵図そのもの!
・絶望しか残らないラストシーンは必見
人間の凶暴性を助長するウイルスが蔓延した台湾を舞台に、地獄絵図と化した街で再会しようと奔走する男女の運命を、容赦ないゴア描写で描いたパニックホラーです。
本作が長編デビューとなるロブ・ジャバズが監督・脚本・編集を手がけています。
実際にご覧になった人はわかるかと思いますが、本作を観る人は覚悟が必要です。
生半可な気持ちだと、具合が悪くなったり、食事が喉を通らなくなりますよ・・・マジでそれぐらい鬼畜な映画です。
しかしそんな鬼畜な映像を映画化してくれたことには感謝しかありません♪
映画館という安全な場所で、この世の地獄絵図を体験させてくれるわけですからね。
とはいえ、かなりの謎が残されたままラストシーンを迎えるのも事実です。
当ブログでは、『哭悲(コクヒ) THE SADNESS』の謎や疑問を徹底考察・解説していますので、観賞後のヒントになれば嬉しいです。
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【ネタバレあり】映画『哭悲(コクヒ) THE SADNESS』のネタバレ一覧
ネタバレ①:アルヴィンウィルスについて
本作で猛威を振るうのは、”アルヴィンウィルス=通称アルヴィン”です。
アルヴィンは、風邪のような軽度な症状しか発生しない謎の感染症であり、一部の専門家以外の一般人にとっては、「もう気にしなくても良いんじゃね?」的な空気感になっているウィルスです。
しかしある日突然、アルヴィンが突然変異し、人々の脳に作用して凶暴性を助長する疫病が発生し、台湾の街は地獄絵図と化していきます。
アルヴィンは、”空気感染、血液や体液からも感染し、抗体を持っていない人々は瞬く間に感染”します。
ちなみに抗体は90人に1人の割合で持っているそうですが、抗体を持っていたとしても感染者には襲われます。
まさに絶望しかないウィルスがアルヴィンです。
しかしアルヴィンは、いったいどのようにして発生したのでしょうか?
本作では、アルヴィンの経緯に関しては描かれておりませんでしたので考察するしか方法がありません。
普通に考えると、アルヴィンの経緯は次のとおりかと思います。
①自然発生したウィルス
②研究所から流出したウィルス
③他国からの生物兵器
④宇宙生命体による生物兵器
個人的に「①自然発生したウィルス」と「④宇宙生命体による生物兵器」は、可能性が低いと思うんですよ。
自然界にアルヴィンのようなウィルスがあるとは思いませんし、人類より高度な科学文明を持った宇宙生命体がわざわざ地球に来て生物兵器を使用するとも思えません。
そうなると残りは、「②研究所から流出したウィルス」もしくは「③他国からの生物兵器」でしょうね。
とはいえ、「③他国からの生物兵器」は国際社会からの批判もすごいでしょうし、何より自国に感染者が到達する危険性がゼロではありませんので可能性は低いと思います。
まあ「②研究所から流出したウィルス」でしょうね、王道パターンですが・・・
韓国ゾンビ映画の名作『新感染』のウィルスも、研究所から流出したのが原因でしたから、アジア系ゾンビ映画=研究所からウィルス流出という感じなんだと思っています。
アルヴィンのような凶悪なウイルスを作った理由としては、”ウィルスによる超人兵士の誕生”とかそんな感じでしょうね。
ネタバレ②:感染者の特性
アルヴィンに感染した感染者の特性は、今までのゾンビ映画とはひと味違います。
むしろこの感染者の特性こそ、本作最大の見所と言っても過言ではないでしょう。
アルヴィンの特性は、次のとおりです。
①攻撃欲、食欲、性欲を制御している大脳を制御不能にする
②感染すると理性を保ったまま欲望を抑えられなくなり、思いつく限りの残虐行為を行う
③感染者の目的は欲望を叶えて快楽を得ること
④理性は保っているので罪悪感から涙を流す
今までのゾンビ映画って大体が「食欲」を制御出来なくなり、人間を襲って喰べるって行為に繋がっているんですよね。
その後に『28日後』や『アイ・アム・レジェンド』のようなゾンビ以外の感染者も登場し、「食欲」だけではなく「攻撃欲」も加わり、より暴力的で怖い感染者が描かれてきました。
しかし本作の感染者は、「食欲」と「攻撃欲」に加えて「性欲」が制御出来なくなっているんですよ。
そうなると、意味はわかりますよね・・・
つまり”感染者による残虐な強姦行為が至るところで行われる”ということです。
マジで胸糞なので、グロや胸糞耐性ない人は絶対に観てはいけない映画です。
とはいえ、肝心な部分は映していなかったり、音声だけでお楽しみください的なやつなのでご安心ください♪
ネタバレ③:最恐の感染者ビジネスマン
本作に登場する感染者で最も怖いのは、”カンティンを執拗に追い回すビジネスマン”でしょう。
このビジネスマンは、感染前から電車内でカイティンに言い寄ってきている超絶気持ち悪いハゲ親父です。
そんなハゲ親父であるビジネスマンがアルヴィンに感染し、”カイティンを強姦したい”気持ち一心でどこまでも追いかけてきます。
しかも持っている凶器が傘なんですが、その傘でデブ女ことシェンの左目をえぐり出すんですよね。
それだけでも十分気持ち悪いのに、シェンのえぐられた左目にビジネスマンのアソコを挿入して犯し、その体液でシェンをアルヴィンに感染させるという鬼畜っぷりを発揮しています。
最終的にビジネスマンは、カイティンが消化器で頭を潰して撲殺していますのでご安心ください。
もしカイティンがビジネスマンに掴まっていたら・・・想像を絶する残虐行為が行われていたことでしょうね。
ネタバレ④:ウォン博士の目的
本作の冒頭シーンで、ただ一人アルヴィンの危険性を訴え続けているのがウォン博士です。
ウォン博士は、ウィルス専門家でありアルヴィンが突然変異する可能性と危険性を訴えてきました。
そんなウォン博士の目的は、”アルヴィンの抗体を手に入れて、国民を救うこと”です。
そのためにウォン博士は、強固な扉で封鎖されている病院の新生児室に閉じこもり、アルヴィンの抗体を発見しようとしています。
しかし中々抗体は見つからず悩んでいたところ、感染者の血を大量に浴びても感染しないカイティンに出会うのです。
何と言ってもアルヴィンの抗体を発見するために、新生児にアルヴィンを注入して抗体があるかどうか調べている人ですからね。
そのうえ、アルヴィンに感染した新生児の首を締めて殺すという中々の鬼畜っぷりを発揮します。
極めつきは、カイティンにアルヴィンを注入して抗体を持っているかどうか確かめていますからね。
中々のマッドサイエンティストだと思いますよ。
しかしウォン博士がいないと、屋上のヘリポートから脱出出来ないのも事実ですので、カイティンは協力するしかありません。
カイティンがアルヴィンの抗体を持っていることが証明されたので、「これで人類は助かる・・・」と思った瞬間にウォン博士死にますからね。
もしウォン博士が生きてさえいれば、別の未来もあったのかもしれないですね。
ネタバレ⑤:ジュンジョーはいつ感染したのか
カイティンを助けるために台湾市内を疾走し、遂に病院にたどり着いたジュンジョーですが、なんとアルヴィンに感染していました。
ジュンジョーがカイティンを迎えに行く途中、水溜りに浮かんだマネキンを見たとき、幻覚を見ているような描写がありましたよね?
アルヴィンは空気感染するウィルスですので、あのとき既にジュンジョーが感染している兆しがありました。
おそらくマネキンを見て、”自らの欲望を抑えることが出来ないことに気がついた”のだと思われます。
極めつきは、ジュンジョーが病院に到着しカイティンとスマホで連絡を取り合った後、スマホを地面に落としているシーンですよね。
普通に考えれば重要な連絡手段であるスマホを落とすわけがないんです。
また病院内にいる他の感染者からも襲われる描写がないことから、”病院に到着した段階で既に感染していた”ということが想像出来ます。
ネタバレ⑥:ラストシーンでカイティンはどうなった
感染者の猛攻をかい潜り、アルヴィンの抗体を持っていうことが判明したカイティンですが、ラストシーンではいったいどうなってしまったのでしょうか?
まず大前提として、迎えに来ているヘリコプターの兵士たちには、”ウォン博士と同行者以外は射殺せよ”という命令が下っております。
しかし肝心のウォン博士は、感染者のジュンジョーに殺されておりますので、”命令どおりカイティンは射殺されてしまっている”ものと思われます。
もしカイティンを射殺せず生かしておいたら、カイティンの持つ抗体を活用してアルヴィンによる猛威を止めることが出来ていたのかもしれません。
救いようのない絶望的なラストは、本作にふさわしいと言えるでしょう。
ネタバレ⑦:その後の世界はどうなる
映画史に残る絶望的なラストシーンを迎えた本作ですが、その後世界はどのようになってしまうのでしょうか?
ウォン博士曰く、”既にアルヴィンによって、人口の15〜20%(約450万人)が感染している”とのことですが、抗体が作られない限り感染者は無尽蔵に増えていくはずです。
例えば、感染者の数が人口の80%(約1,800万人)になったとすれば、例え感染していなかったとしても、一般人は感染者に殺されているはずですので台湾は全滅ですね。
そして台湾が全滅するということは、政治も経済も軍事力も機能しなくなっているはずですので、感染者は世界中に散らばっていくことが想定されます。
アルヴィンは、空気感染や血液・体液から感染しますので、アルヴィンが世界中に拡がるのも時間の問題でしょう。
つまり、”世界はアルヴィンにより崩壊する”ということです。
続編を製作するとしたら、『哭悲(コクヒ) ワールド・エンド』とかになりそうですね♪
映画『哭悲(コクヒ) THE SADNESS』の感想
今まで観てきた映画の中で最もグロく、そして胸糞な気分になる映画です。
平和なシーンなんて冒頭10分ほど、残りの90分はひたすらこの世の地獄絵図が繰り広げられています。
特に地下鉄内、病院内の映像は頭がおかしくなりそうなほど強烈でしたね。
飛び散る血や臓物の量が半端ないですし、何より女性に対する暴力行為が胸糞過ぎます。
苦手な人はトラウマになるんじゃないでしょうか?
同時期に上映された『ブラック・フォン』や『X エックス』、『女神の継承』とは、かなりテイストが異なりますね。
人によっては、食事が喉を通らなくなるかもしれないですね。
しかしホラー映画としては、とても良く出来た映画だと思います。
隠すべき箇所はキチンと隠していますし、ストーリーも単純でわかりやすいです。
この映画が観れれば、大抵のホラー映画は観れるんじゃないんでしょうか?
私自身もとても良い経験になりましたし、ものすごい映像体験を経験させてもらえました。
まあ2回目を観ることはないですね、1回だけでお腹いっぱいです。
まとめ
よくこんな映像を映画化出来たなと感心しています。
それほどまでに凄まじい超絶グロテスクホラー映画です。
とにかく痛くてグロくて辛いシーンの連続であり、観ていて爽快な気分になることは一度もありません。
人によっては直視出来ないシーンが沢山あるんじゃないんでしょうか?
しかしこれこそが人間が本来持ち合わせている悪意そのものなのです。
決して目を背けることなく、映画を完遂することが出来れば、新たな世界観が目の前に拡がっていることでしょう。
ちなみにグロさなら『TITANE チタン』も負けておりませんので、興味がある人は是非ご覧ください♪
また若干テイストは異なりますが、超絶ホラー映画の『女神の継承』もオススメです。
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最後まで読んでくれてありがとうございました。