ホラー/ミステリー

【ネタバレ】『ゲット・アウト』感想と考察【鼻血を流した理由とは】

こんにちは、ニャンコです。

このブログは映画『ゲット・アウト』のこんな疑問に答えていきます。

・見所ポイント

・ネタバレ一覧

・感想と考察

ニャンコ
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①芸術学部映画学科卒(卒論学年2位)
②映画歴20年以上
③累計2,000本以上観賞している変態
④実はホラー映画苦手(特に和風ホラー、リングとか無理!)
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映画『ゲット・アウト』の見所を、映画好きの変態猫であるニャンコがネタバレありで感想と考察を書いています。

まさか、ラストがあんな展開になるなんて・・・

きっとブログを読み終わったとき、もっと映画『ゲット・アウト』が好きになると思いますよ♪

映画『ゲット・アウト』のあらすじ

アフリカ系アメリカ人の写真家クリスは、白人の彼女ローズの実家へ招待される。過剰なまでの歓迎を受けたクリスは、ローズの実家に黒人の使用人がいることに妙な違和感を覚えていた。その翌日、亡くなったローズの祖父を讃えるパーティに出席したクリスは、参加者がなぜか白人ばかりで気が滅入っていた。そんな中、黒人の若者を発見したクリスは思わず彼にカメラを向ける。しかし、フラッシュがたかれたのと同時に若者は鼻から血を流し、態度を急変させて「出て行け!」とクリスに襲いかかってくる。

出典:映画com

・第90回アカデミー賞で脚本賞を受賞した抜群のストーリー展開

・白人至上主義者による黒人差別を描く

・終盤の展開は、開いた口が塞がらなくなるほど凄い

・観賞後も色々と考えさせられる名作

「パラノーマル・アクティビティ」「インシディアス」「ヴィジット」、「ブラック・フォン」など人気ホラー作品を手がけるジェイソン・ブラムが製作し、アメリカのお笑いコンビ「キー&ピール」のジョーダン・ピールが初メガホンをとったホラー映画です。

低予算ながら全米で大ヒットを記録し、第90回アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞の4部門にノミネートされ、脚本賞を受賞して話題になりました。

抜群のストーリー展開、観客の度肝を抜く演出は流石の一言です。

ニャンコ
ニャンコ
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当ブログでは『ゲット・アウト』の気になる謎を徹底的に考察・解説していますので、観賞後のヒントになれば嬉しいです♪

ニャンコ
ニャンコ
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【ネタバレあり】映画『ゲット・アウト』のネタバレ一覧

ネタバレ①:タイトルの意味

本作のタイトルである『ゲット・アウト』は、直訳すると”出ていけ!”という意味になりますが、実は2つ意味があります。

①(白人に対して)自分の身体から出ていけ!

②(クリスに対して)この場から出ていけ!

後ほど詳しく触れますが、本作では白人に身体を乗っ取られた黒人が登場します。

つまりタイトルの意味は、”人種差別主義の白人に対する抗議””これ以上、仲間(黒人)の犠牲者を増やしたくない”という想いが込められているのです。

ネタバレ②:冒頭シーンで誘拐された人物

冒頭シーン、白人地区の高級住宅地で謎の鉄仮面男に誘拐された人物は、”アンドレ・ヘイワースという黒人男性”です。

クロネコ
クロネコ
誰や?笑

アンドレは、クリスの友人ヴェロニカ(テレサの妹)元カレであり、クリスもよく知る人物でした。

ちなみにアンドレを誘拐したのは、”アーミーテージ家の孫でありクリスの彼女ローズの弟であるジェレミー”です。

これは、終盤でジェレミーの車に鉄仮面があったことからも確定事項です。

アンドレはジェレミーに誘拐された後、アーミーテージ家の地下室でディーンにより移植手術を受け、白人女性の亭主に身体を乗っ取られてしまいました。

その後、親睦会でクリスの前に姿を現しますが、黒人らしくない言動を取っていたためクリスも気がつかなかったのです。

ネタバレ③:白人たちの目的

出典:映画com

アーミーテージ家を含めた白人たちの目的は、”健康で強靭的な肉体を持つクリスの身体を移植手術で乗っ取ること”です。

富裕層である白人たちは、大金をディーンに支払い、年老いた身体や病気で不便になった身体を黒人の持つ健康で強靭的な肉体に乗り移る移植手術を受けており、今回はクリスの下見にアーミーデージ家を訪れている、という流れです。

途中でビンゴ大会が開かれていましたが、もちろんビンゴ大会ではなく、”クリスを高額で競り落とすオークション”だったというわけです。

今回だと盲目のハドソン画廊のオーナーであるジム・ハドソンがクリスをオークションで競り落としました。

理由は、”自分の目で世界を見たいから”です。

クロネコ
クロネコ
酷い話だな・・・

このオークションのシーンがとにかく不気味で、「本当にこんな残酷なオークションが現実世界でも行われているのかも」と思ってしまうほどです。

ネタバレ④:黒幕アーミーテージ家について

出典:映画com

本作の黒幕であるアーミーテージ家の家族には、それぞれ役目があります。

ローマン(祖父)
→秘密結社の一員、凝固法を開発

ジョージーナ(祖母)
→連絡手段の妨害

ディーン(父親)
→外科手術で脳の移植を行う

ミッシー(母親)
→催眠術でターゲットを沈んだ地に送り込む

ローズ(彼女)
→ターゲットを色仕掛けで誘惑

ジェレミー(弟)
→ターゲットの誘拐&手術助手

アーミーテージ家は、”白人がより完璧な人生を送れること”を目的に健康的で強靭な肉体を持つ黒人を狙い、犯罪行為を重ねている犯罪一家です。

クリストローズの寝室の小部屋の中に赤い箱があり、その箱の中にはローズが過去交際した黒人男性の写真があります。

また終盤に映るローズの部屋の壁には、過去の交際男性の写真が貼られており、ローズがパソコンで次のターゲットを探している描写も見受けられます。

このことからも、いかにアーミーテージ家が犯罪に加担していたかが伺えますね。

ネタバレ⑤:涙の理由

出典:映画com

本作ではクリスを始めとした黒人たちは、時折涙を流しています。

クロネコ
クロネコ
なんで涙を流しているか気になっていたんだよね

黒人たちが涙を流していた理由は、”その瞬間、沈んだ地から這い出ることが出来たから”です。

ちなみに沈んだ地とは、”ミッシーの催眠術により、意識を持たせながらも身体の自由を奪っている状態”のことです。

催眠術と移植手術により沈んだ地に送り込まれると、意識は保ちながらも身体の自由は効かない状態、つまり白人に身体を乗っ取られている状態になります。

しかしふとした拍子に沈んだ地から這い出ることが出来るんですよね。

そのときに現状の惨劇に涙を流しているわけです。

だって自分の人生が白人に乗っ取られているわけですからね!

死にたくても身体の自由は効かないので、もう絶望しかない状況です。

そりゃ涙も出ますよね。

ネタバレ⑥:フラッシュを焚いて鼻血が出た理由

出典:映画com

白人に身体を乗っ取られたアンドレに対し、クリスがフラッシュを焚いて写真を撮った瞬間、アンドレは鼻から血を流し始めました。

鼻血が出た原因は、”身体と脳の拒絶反応によるもの”です。

アンドレは、身体を白人に乗っ取られた状態であり、アンドレ自身の意識は沈んだ地にあります。

しかしフラッシュを焚かれることにより、沈んだ地から脱出することが出来、自分の肉体を取り戻すことが出来るんですよね。

そのとき、身体と脳が拒絶反応を起こし、その反動で鼻血を出しているのだと思われます。

ネタバレ⑦:紅茶と銀のスプーン、綿が象徴するもの

本作ではローズの母ミッシーが催眠術を行い、クリスを沈んだ地と呼ばれる状態に陥れています。

その際、紅茶と銀のスプーンを使用しているのですが、これにはキチンとした意味があるのです。

その意味とは、”黒人奴隷制度を象徴している”ということです。

クロネコ
クロネコ
どういうこと?

かつて黒人奴隷制度があったアメリカでは、黒人たちは紅茶や砂糖、そして綿花の生産のためにプランテーション農業で酷使されていました。

本作では、紅茶の他にもアイスティーが登場します。

このことからも、紅茶は黒人奴隷制度を象徴する飲み物なのです。

ニャンコ
ニャンコ
露骨な描写だよね・・・

また銀のスプーンですが、当時の白人たちにとって”銀のスプーンをお茶が飲める=裕福な家庭に生まれる”ということを表しており、銀のスプーンは豊さの象徴でした。

豊な生活をしている白人の背景には、酷使されている黒人奴隷制度が根強く紐付いています。

そして本作でクリスが助かるきっかけになったのが、”ミッシーの催眠術を防ぐため、耳に詰め込んだ綿”です。

ミッシーの催眠術は、コップに銀のスプーンを当てる音により発動しますので綿を耳栓代わりにして防いだということですね。

かつて黒人奴隷は、綿花を摘んだ量が少ないと罰を受けていました。

ニャンコ
ニャンコ
『アンテベラム』にそんな描写があるね
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つまり綿も黒人奴隷制度を象徴しているのです。

普通の小道具でここまで黒人奴隷制度を彷彿させる演出をするとは・・・ジョーダン・ピール監督の演出力は素晴らしいと思います。

ネタバレ⑧:凝固法を編み出した秘密結社

出典:映画com

ローズの祖父であるローマン・アーミテージが開発した凝固法は、”黒人の意識を沈んだ地に送り込み、白人の脳を黒人に移植し身体ごと乗っ取る技術”です。

凝固法は、現実社会にもある医療技術であり、「神経の近くに針を刺し、針の先端から高周波の電磁波により熱を発生させ、神経を構成しているタンパク質の一部を凝固し、神経の働きを長時間抑えることが出来る」というものです。

クロネコ
クロネコ
よくわからん!
ニャンコ
ニャンコ
医療用語だから、全てを理解してなくても問題なし♪

本来ですと、神経による痛みを遮断するために使用する技術なのですが、本作の場合は白人の脳と黒人の身体の神経を繋げる役割があったのだと思われます。

そしてローマンは、秘密結社の一員であることが本人の口から明らかになっています。

この秘密結社の目的は、”白人がより完璧な人生を送れること”であり、アーミーテージ家の目的とも一致します。

凝固法にはフェーズがあり、フェーズに沿って進められています。

・フェーズ① 催眠術
→ターゲットをミッシーの催眠術で沈んだ地へと陥れ、無抵抗の状態にする

・フェーズ② 術前(心の準備)
→手術の成功率を上げるため、ターゲットに現状を理解させる

・フェーズ③ 移植手術
→白人の脳をターゲットに移植する、ターゲットの意志は沈んだ地で残り続ける

しかし脳を移植するため頭に傷が残るのが欠点であり、そのためローマンは帽子を被り、妻ジョージーナはカツラを被って傷跡を隠しているのが特徴です。

凝固法を行うことにより、健康的で強靭な肉体を手に入れることが出来た白人は幸せかもしれませんが、身体を奪われながらも沈んだ地で意識が残り続ける黒人にとっては無限地獄でしかありません。

まさに黒人の人権を無視した白人至上主義者が考えそうな極悪な手法が凝固法です。

ネタバレ⑨:鹿は黒人の怒りの象徴

出典:IMDb

本作には、鹿が2回登場します。

1回目:冒頭でローズが車で撥ねる鹿

2回目:地下室の部屋に飾られている標本の鹿

この鹿には、とても重要な意味があります。

その意味とは、”黒人の無念と怒りを象徴している”です。

例えば冒頭シーンでローズの車に撥ねられ無慈悲に殺された鹿ですが、ローズの父ディーンが「鹿は生態系に影響を及ぼすから殺したい、もっと殺してほしい」等と発言しています。

このセリフは、鹿ではなく黒人に対しても言っているかのように思われるため、鹿=黒人に置き換えられています。

また後半の地下室の鹿は、クリスがディーンを殺害し脱出する手段として使用しており、まるで凝固法の移植手術で虐げられてきた黒人の怒りをクリスが代弁しているかのように描かれています。

このことからも鹿が「黒人の無念と怒りを象徴している」のは間違いないでしょう。

ネタバレ⑩:ラストシーンについて

機転と強靭な肉体でアーミーテージ家の魔の手から逃れたクリスですが、その立役者は間違いなく親友ロッドでしょう。

ロッドは白人を毛嫌いしているのか、クリスに対して「白人女の実家には行くな」、「白人は黒人を洗脳して性奴隷にしようとしている」などの発言をしています。

クロネコ
クロネコ
そしてほぼロッドの言うとおりだったというね・・・

一見ただのお調子者のように映るロッドですが、とても友人想いで物語の核心を突いている人物だったということがわかります。

そんなロッドがクリスを助けに車で現れるシーンが激アツでしたね♪

そんなラストシーンですが、ローズの祖父であるローマンが銃で自殺をしていました。

ローマンが自殺した理由は、”カメラのフラッシュにより、沈んだ地から脱出したウォルターが人生に絶望したから”です。

ニャンコ
ニャンコ
黒人の本名がウォルターかどうかはわからないけどね・・・

そのため、ローマンが自殺したというよりは、ローマンの身体の持ち主であるウォルターが自殺したってことですね。

ウォルターにとっては、身体をローマンに乗っ取られながらも意識は沈んだ地で存在し続けている無限地獄なわけですから、そりゃ自殺もしたくなってしまうでしょう。

またローズもロッドが助けに来たことにより、真相を知るクリスから見殺しにされました。

こうしてアーミーテージ家の人間は、クリス1人に殲滅させられたわけですが、これもクリスが持つ黒人の強靭な肉体のおかげということでしょう。

クロネコ
クロネコ
まさにクリス無双って感じだね!

しかし白人至上主義の秘密結社メンバーは、まだまだ世の中に残っているはずです。

アーミーテージ家の惨劇が再び起こる可能性は十分にあり得そうですよね。

映画『ゲット・アウト』の感想

出典:映画com

白人至上主義者により黒人差別を抜群の脚本力と演出で描いている名作です。

初めて観賞した時は、終盤の展開に鳥肌が立ちましたね・・・まさか白人の脳を黒人の身体に入れ替えるとは思いもよりませんでした!

そこから明らかになる真実の数々には、もう恐怖で震えるしかありません。

催眠術により沈んだ地と呼ばれる無意識下に落とされるシーンもかなり怖いですよね。

意識が残りながらも他人に身体ごと人生を乗っ取られるなんて、もし本当にこんなことがあったら気が狂ってしまいます。

だからこそクリスがロッドの手を借りて、アーミーテージ家の魔の手から脱出出来たときは心の底から安心しました。

また黒人奴隷制度を彷彿させる小道具(紅茶・銀のスプーン・綿)の描写も、細かいながら納得の演出でしたね。

この演出で世界観がギュッと引き締まりました。

似たような映画ですと、『アンテベラム』がありますので興味がある人は是非ご覧ください。

『アンテベラム』も抜群の脚本と演出にこだわっている名作です。

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まとめ

出典:映画com

第90回アカデミー賞で脚本賞を受賞しただけあって、先が読めない抜群のストーリーに仕上がっています。

中盤までの不穏な空気が爆発する終盤は、初見なら開いた口が塞がらなくなるほど衝撃的です。

白人至上主義者による黒人差別を描いており、観賞後も色々と考えさせられる映画だと思います。

2022年8月26日には、ジョーダン・ピール監督の最新作『ノープ』も公開されるので要注目ですね。

『ノープ』については、後日考察ブログを投稿しますので楽しみにしていてください。

それまでに本作や『アス』を観て、予習しておくことをオススメします♪

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ニャンコ
ニャンコ
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ニャンコ
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最後まで読んでくれてありがとうございました。