こんにちは、ニャンコです。
このブログは映画『NOPE ノープ』のこんな疑問に答えていきます。
・見所ポイント
・ネタバレ一覧
・感想と考察
①芸術学部映画学科卒(卒論学年2位)
②映画歴20年以上
③累計2,000本以上観賞している変態
④実はホラー映画苦手(特に和風ホラー、リングとか無理!)
⑤Twitterで毎日おすすめ映画ツイート
映画『NOPE ノープ』の見所を、映画好きの変態猫であるニャンコがネタバレありで感想と考察を書いています。
まさか、ラストがあんな展開になるなんて・・・
きっとブログを読み終わったとき、もっと映画『NOPE ノープ』が好きになると思いますよ♪
映画『NOPE ノープ』のあらすじ
田舎町で広大な敷地の牧場を経営し、生計を立てているヘイウッド家。ある日、長男OJが家業をサボって町に繰り出す妹エメラルドにうんざりしていたところ、突然空から異物が降り注いでくる。その謎の現象が止んだかと思うと、直前まで会話していた父親が息絶えていた。長男は、父親の不可解な死の直前に、雲に覆われた巨大な飛行物体のようなものを目撃したことを妹に明かす。兄妹はその飛行物体の存在を収めた動画を撮影すればネットでバズるはずだと、飛行物体の撮影に挑むが、そんな彼らに想像を絶する事態が待ち受けていた。
出典:映画com
・鬼才ジョーダン・ピール監督の最新作
・今回のテーマは、かなり重たい
・過去2作より内容が難しく、考察が必須
・ラストシーンの解釈は、複雑かも…
「ゲット・アウト」、「アス」で高い評価を受けるジョーダン・ピールの長編監督第3作となる映画です。
広大な田舎町の空に突如現れた不気味な飛行物体をめぐり、謎の解明のため動画撮影を試みる兄妹がたどる運命を描いています。
「ゲット・アウト」でもピール監督とタッグを組んだダニエル・カルーヤが兄OJ、「ハスラーズ」のキキ・パーマーが妹エメラルドを演じるほか、「ミナリ」のスティーブン・ユァンが共演しています。
「ゲット・アウト」では黒人差別、「アス」では貧困問題をテーマに掲げているジョーダン・ピール監督が、本作ではどのようなテーマを掲げているか注目ですね。
当ブログでは、『NOPE ノープ』の気になる謎を徹底考察・解説していますので、観賞後のヒントになれば嬉しいです。
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【ネタバレあり】映画『NOPE ノープ』のネタバレ一覧
ネタバレ①:タイトルの意味
タイトルであるノープ(NOPE)は、ノー(NO)のスラング用語です。
そんなノープの意味は、”ありえない、ウソだろ”です。
この後、詳しく触れますが、本作のテーマは”調教=支配”です。
本来、人間が調教している動物が反抗することはありえません。
それほどまでに人間と動物の間には、力の差があります。
しかし調教し、支配していると思っていた動物が反抗したり、実は人間が未知なる存在によって調教・支配されている側だった、という事実が判明したとき、私たちは思わず「ノープ!(ありえない、ウソだろ)」と言ってしまうのではないでしょうか。
本作のタイトル「ノープ」には、そのような畏怖の意味も込められているのだと思われます。
ネタバレ②:本作のテーマ
本作のテーマは、”調教=支配”です。
本来であれば調教とは、生き物に対する訓練のことを指していますが、同時に相手を支配する、という意味も持っております。
しかし調教は、思い通りにはいきません。
その事実が如実に現れているのが、”冒頭のチンパンジーのゴーディによる暴走”です。
人間が調教し、支配していると思い込んでいたチンパンジーのゴーディが、出演者の人間に暴力を振るい、重傷者だけではなく死者も出してしまう事態になってしまいました。
これは本作で登場する未確認飛行生物Gジャンにも通じるところがあります。
人間が調教し、支配しコントロールしていたと思っていた存在が反抗する、もしくは逆に人間が調教=支配されている側だったとき、いったいどうすれば良いのか…そんな重たいテーマが本作に含まれているのです。
また同時に映画作りや映画業界への疑問を投げかける意図も含まれています。
実際にOJやエメラルドのように、映画を観た観客の目に映ることはありませんが、裏方で貢献している人々や動物は沢山存在します。
しかしそんな裏方の存在は、粗末に扱われ、人々の目には映らないのが現状です。
あくまで本作のテーマは調教=支配ですが、ジョーダン・ピール監督は敢えて自身の仕事でもある映画業界の闇にもメスを入れることにしたのです。
ネタバレ③:ナホム書3章6節
冒頭にナホム書3章6節の言葉が登場しました。
ナホム書とは、”全3章から構成されている、旧約聖書文書の1つ”です。
そんなナホム書3章6節の言葉は、次のとおりです。
わたしは汚らわしい物を、あなたの上に投げかけて、あなたを辱め、あなたを見ものとする。
現代の言葉に直すと、”私は汚物を、あなたに投げ、辱め、あなたを見せ物とする”という意味となります。
つまり、”見せ物=調教、支配、ショーの出し物”ということです。
これは本作のテーマである、調教=支配に繋がります。
人類は進化の過程で、様々な動物、場合によっては人間自身を調教し、支配してきました。
と同時にSNSが発達している現在では、気軽に情報を発信したり受信したりすることが可能です。
それは同時に他者の人権や尊厳を侵している、ということにもなるのです。
ナホム書3章6節には、現在社会への警告が含まれているのだと思われます。
ネタバレ④:世界初の映画
世界初の映画と言われているのは、”黒人が馬に乗って駆ける2秒間の映像”です。
実際は16コマの写真を連続的に繋げている映像になりますので、厳密には映像ではなく写真となります。
そして騎手の黒人は、OJのひいひいひいお祖父さんです。
この映像からわかることは、”人類は古来より動物を調教し、支配してきた”ということです。
そして用済みになれば、動物はCG処理され、不必要な存在へと変わってしまいます。
これは、”人間が調教し支配している動物は、人間の都合で不要となれば処分される”ということを表しています。
ネタバレ⑤:父親が死んだ「最悪の奇跡」
出典:IMDb
OJの父親が死んだ「最悪の奇跡」とは、”空から降ってきたコインが右目に直撃したこと”です。
コインは右目を貫通し、脳にまで到達していたことから、その衝撃の強さが伺えます。
このコインは、”空に浮かんでいるGジャンから落下”してきました。
後ほど詳しく説明しますが、Gジャンは、捕食したものを吐き出す習性があります。
そのため父親は、たまたま運悪く落下したコインにぶつかってしまい、死んでしまったのです。
空から降ってきたコインが直撃して死亡するなんて、天文学的な確率になるはずです。
まさに「最悪の奇跡」の名前にふさわしい現象でしょう。
ネタバレ⑥:チンパンジーのゴーディが意味するもの
出典:IMDb
衝撃的な冒頭シーンに登場したチンパンジーのゴーディ。
1996年に放送されたホーム番組のマスコット的なキャラクターです。
事件は「ゴーディの誕生日」の回で発生しました。
なんと人間に懐いていたゴーディが破裂した風船の音に驚き、6分13秒もの間暴走し、出演者に襲いかかったのです。
ゴーディの手と口は血に染まり、重傷者と死者が出て、ゴーディも射殺されました。
というのもゴーディは度々、ジャングルの話をする度にキレていたそうです。
おそらく”故郷に帰りたい、人間に調教されたくない”という想いが日に日に強くなり、破裂した風船の音をきっかけに野生の本能が目覚め、暴走してしまったのでしょう。
人間が動物を調教し、支配するという行為がいかに愚かで危険な行為かがはっきりとわかるシーンです。
そして、この凄惨な事件の生存者がジュープです。
ジュープは、机の下に隠れ、たまたま出演者の女の子が履いていた靴が地面から直立しているのを見ていたため、ゴーディと目を合わせることがなく、ゴーディに襲われませんでした。
この”目を合わせない、という行為が本作ではとても重要な役割”を持っています。
というのもCM撮影の馬のラッキーも、未確認飛行生物であるGジャンも目を合わせることで襲いかかってきます。
本作では、”目を合わせる=生物に襲われる”ということを表しているのです。
ネタバレ⑦:UAPについて
出典:IMDb
UAP(Unidentified Aerial Phenomenon)とは、”未確認航空現象”のことです。
ちなみにUFO(Unidentified Flying Object)は、未確認飛行物体のことを示しています。
UFOは文字通り未確認飛行物体、つまり物体のことを示していますが、UAPは光などの光線、未知の航空現象、それらを全てひっくるめて未確認航空現象と呼んでいるため、UFOより定義が広いのが特徴です。
しかし同時に、アメリカ政府が国民のUFOへの関心を逸らすため、あえて新しい名称としてUAPを作ったとも言われています。
本作に登場するGジャンは、UAPに該当します。
ネタバレ⑧:ジュープの目的
ゴーディの事件で生還し、自分の経験や知識を活かしテーマパークを運営しているジュープ。
そんなジュープの目的は、”Gジャンを調教=支配し、星との遭遇体験と呼ばれる、テーマパークの新しい目玉ショーにすること”です。
ジュープはGジャンのことを観測者=ビュアーズと呼び、グッズ製作まで行っていました。
OJから買い取った馬のラッキーを生贄とし、Gジャンが空からラッキーを喰べる様子を観客に見せるという悪趣味なショーを行おうとしています。
ジュープは、ゴーディの事件を生き抜き、ゴーディとグータッチをすることで心を通わせたと思い込んでいました。
そのため、”自分は特別な存在だ、今回もどうにかなる=生き延びることが出来る”という根拠なき自身に溢れていたのでしょう。
しかし実際は、Gジャンを調教することなど出来ず、ショーのスタッフや観客ごとGジャンに喰べられてしまうことになります。
ネタバレ⑨:Gジャンの正体
出典:IMDb
UAPであり未確認飛行生物であるGジャンの正体は、”変幻自在な地球外生命体=エイリアン”です。
ちなみに名前の由来は、過去にOJの妹エメラルドのものになるはずだった馬の名前からきています。
当初はUFOかと思われましたが、機械ではなく生物であることが判明しました。
その巨大からは想像も出来ないほど機敏に空を飛び回り、ぽっかりと空いた巨大な口から吸い込みながら生物を捕食します。
普段は雲の中に潜んでいますが、腹が減ったり、大音量を発生させると襲いかかってくるのが特徴です。
また喰べた物を吐き出す習性があり、Gジャンが潜む空の下には様々な物が降り注ぎます。
冒頭で死んだOJの父親は、Gジャンが吐き出したコインに直撃して死んでしまったわけですね。
特に生物を喰べた後は、その体液を吐き出すため、OJの家には真っ赤な鮮血が降り注いでいました。
逆に生物ではない無機物(例えば木馬や旗など)を喰べさせることにより、気管を詰まらせることが可能です。
様々な姿に変化することが出来、円盤、魚のエイ、船の帆、凧、気球のような姿に変わりながら、OJとエメラルドに襲いかかります。
しかしラストシーンでは、エメラルドが空に解き放ったジュープの巨大空気人形を捕食し、気管で空気人形が破裂したことでGジャンを倒すことに成功します。
ネタバレ⑩:Gジャンの目的
出典:IMDb
続いてGジャンの目的ですが、目的は2つあると思われます。
①生物を捕食すること
②生物を調教=支配すること
まず「①生物を捕食すること」ですが、これは単純ですね。
Gジャンは、腹を空かせると地上の生物を吸い上げて捕食します。
これはGジャンもエイリアンとはいえ、生物である以上は何かを喰べる必要があるためです。
また地球上には捕食対象となる生物が多いので、地球は捕食するのに適している場所なのでしょう。
しかし捕食し過ぎると、気管が詰まったり、吐き出してしまうため、人の数が多過ぎる都市部は避け、本作の舞台のような田舎町をえらんでいるのだと思われます。
続いて「②生物を調教=支配すること」ですが、これは人類と一緒の思考回路ですね。
人類は、自らに都合が良いように動物を調教し、そして支配しています。
その典型的な例がチンパンジーのゴーディや馬ですね。
このような考え方と同様にGジャンも人類を調教し、そして支配しようとしていたのでしょう。
その理由は、”効率良く人類を捕食することが出来るから”です。
調教し、支配さえしてしまえば、わざわざ人類を探し出して捕食する必要もなくなるため、Gジャンは人類を調教しようとしていたのだと思われます。
ネタバレ⑪:バイクの男の正体
出典:IMDb
謎のバイクの男の正体は、”スクープを求めてやってきた、TMZの記者”です。
というのも未確認飛行生物であるGジャンの姿をカメラに収めることが出来れば、大スクープとなり大金が手元に転がり込んできます。
そのためTMZの記者は、Gジャンがいるロサンゼルス近郊の田舎町を訪れたのです。
ちなみに舞台である田舎町は、Googleマップに映らない場所です。
理由は、”Gジャンがいるため無電地帯になっているから”です。
バイクの男は手柄を焦ってしまい、電気バイクで無電地帯に突っ込み、事故を起こして大怪我を負ってしまいます。
OJが助けようとしましたが、Gジャンが頭上に出現したため、やむなく救出を断念。
バイクの男は、無惨にもGジャンに喰べられてしまいます。
ネタバレ⑫:Gジャンの撮影
大金と名声を得るために、OJたちは名カメラマンのアントレスを仲間に加え、Gジャンの撮影を試みます。
Gジャンは、動いている物、目を合わせる物を襲う習性があるため、空気人形のスカイダンサーを餌として大量に設置し、Gジャンを誘い出す作戦を練り、実行に移します。
しかしGジャンが出現すると、一帯は無電地帯となってしまいます。
そんな時に活躍するのが、アントレスが持っている電力を必要としない手巻きフィルムカメラです。
手動でカメラを回し続けてさえいれば、Gジャンが出現し、無電地帯となっても撮影を行うことが可能です。
そしてスカイダンサーの餌に釣られGジャンが姿を現し、かつOJが囮となって遂にGジャンを撮影することに成功します。
しかしアントレスが、「照明、光…不可能を撮る」と急に言い出し、単独で撮影を続行してしまうのです。
アントレスは、長年映画業界に身を置き、様々な映像を撮り続けてきました。
だからこそ、こだわりが強く、まだ見たことがない未知の存在をカメラに収めたかったのです。
つまり”自らのこだわり、欲望を叶えるために危険を顧みず撮影を続行した”ということです。
おそらくアントレスは心の中で、”今まで映画業界を生き抜いてきたのだから、これぐらい大丈夫だろうという根拠ない自信を持っていた”のだと思われます。
しかしそんな根拠ない自信がGジャンに通用するわけもなく、呆気なく喰べられてしまいました。
そうなると必然的にGジャンを撮影したカメラごと喰べられてしまうので、Gジャンを映した映像は消えてしまうことになります。
しかしエメラルドが機転を利かし、 ジュープのテーマパークにある井戸型のポラロイドカメラでGジャンを撮影することに成功します。
ネタバレ⑬:ラストシーンについて
ラストシーンで、エメラルドが機転を利かせ、Gジャンを倒し、撮影にも成功します。
そしてエメラルドの視点の先には、囮となり犠牲となったはずのOJの姿が見えます。
ここで1つ疑問が残ります。
果たして、このOJは本物、つまり生きている実体なのでしょうか?
というのも、エメラルドが見ている幻という可能性もあるのです。
根拠は3つあります。
①Gジャンと目が合い襲われた生物は、例外なく喰べられて死亡している
②エメラルドがOJを見つめる時間が、明らかに不自然
③ゴースト→クローバー→ゴーディ→ラッキー→Gジャンの順にテロップが出てくる
まず「①Gジャンと目が合い襲われた生物は、例外なく喰べられて死亡している」ですが、本作ではGジャンと目を合わせた生物は例外なく喰べられています。
OJは囮になる直前、Gジャンと目が合っていますので、おそらくGジャンに喰べられているはずです。
何かの拍子に逃げ切れた可能性もゼロではないかと思いますが、限りなく可能性は低いと思われます。
続いて「②エメラルドがOJを見つめる時間が、明らかに不自然」ですが、エメラルドがOJを見つめる時間が、まるでフリーズしたかのように不自然です。
砂埃で良く見えなかったのかもしれませんが、死んでしまったOJを幻でもいいからどうにかして見たい、と思っているかのように見受けられます。
最後に「③ゴースト→クローバー→ゴーディ→ラッキー→Gジャンの順にテロップが出てくる」ですが、本作ではストーリーの肝となるシーンにこの順番でテロップが入ります。
最初は、「調教していた順番」、「支配度の強さ順」かと思ったのですが、おそらくこれは”死亡した順番”かと思われます。
正確には、ゴーディは過去に死んでいますが、あくまで本作のストーリーに沿って死んだ順番です。
そうなると最後がGジャンなのにも納得がいくんですよね。
するとGジャンの手前がラッキーなのです。
ラッキーは、最後にOJが乗っていた馬です。
そうすると、”ラッキーはGジャンが死ぬ前に既に死んでいる=乗っているOJも死んでいる”ということになります。
また順番の1番最初はゴースト、つまり幽霊です。
もし順番がループしているとなると、”Gジャン→ゴーストとなるため、OJはゴースト=幽霊という暗示”なのではないでしょうか。
映画『NOPE ノープ』の感想
「ゲットアウト」、「アス」のジョーダン・ピール監督の最新作ということもあり、期待値MAXで観賞しました。
正直な感想としては、「少し難解にし過ぎたのでは?」といったところです。
というのも、本作はテーマが少し見えにくいんですよね。
「ゲットアウト」、「アス」には観客に伝わりやすい明確なテーマがありました。
しかし本作は、「いったいテーマは何なの…?」と思ってしまう観客も沢山いるようなストーリー展開に仕上がっています。
個人的には、「考察が捗って楽しい♪」というところですが、人によっては「意味わからん!」と思ってしまう人もいるかと思います。
そういった点も含めて、ジョーダン・ピール監督の挑戦状なのかもしれませんが…もう少しわかりやすくしても良かったんじゃないでしょうか。
また未確認飛行生物であるGジャンの正体や目的も明確には描かれていないため、観客側がそれぞれ考察する必要があります。
これも好みが分かれるポイントですね。
とはいえ、ストーリー展開、Gジャンの造形は目を見張るものがあります。
この意味わからない世界観に没入する感覚は、ジョーダン・ピール監督の世界観そのものです。
Gジャンの造形も、いったい何をモデルにしたらあのような素晴らしい造形を思いつくのか想像出来ないほど。
ラストシーンは、もう意味がわからず、ただただ映像と音楽に圧倒されていました。
そして1番気になるのは、OJが生きているかどうかということですね。
個人的には、テロップの順番がポイントになると思っているので、おそらくOJは死んでゴースト=幽霊になっているのだと思います。
そうなるとエメラルドが見ているのは、OJの幻ということになります。
真相はわかりませんが、このような希望か絶望かわからないラストシーンもジョーダン・ピール監督らしいですよね。
また本作には、「コッパーポット・コープ」という架空のファーストフード店が登場します。
実はこのファーストフード店、「アス」にも登場しているんですよね。
ジョーダン・ピール監督がインタビューで、「自分の作品は同じユニバースで起きている話と考えてもらえれば嬉しい」と言っていますので、他にも何か繋がりがあるのかもしれません。
まとめ
観賞後は、しばらく放心してしまうような強烈なストーリーと映像体験でした。
「ゲットアウト」、「アス」より難解に仕上がっているため、考察にはいつも以上に時間がかかりましたね。
とはいえ、考察内容を整理してみると非常に良く練られた映画であることがわかります。
今まで調教=支配をテーマにした映画って、ありそうでなかったんじゃないでしょうか。
私たちもSNSばかりで他人の権限を知らず知らずの内に踏みにじっていると、いつかGジャンに喰べられてしまうかもしれませんね。
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最後まで読んでくれてありがとうございました。