こんにちは、ニャンコです。
このブログは映画『死霊のはらわた ライジング』のこんな疑問に答えていきます。
・見所ポイント
・ネタバレ一覧
・感想と考察
①芸術学部映画学科卒(卒論学年2位)
②映画歴20年以上
③累計2,000本以上観賞している変態
④実はホラー映画苦手(特に和風ホラー、リングとか無理!)
⑤Twitterで毎日おすすめ映画ツイート
映画『死霊のはらわた ライジング』の見所を、映画好きの変態猫であるニャンコがネタバレありで感想と考察を書いています。
まさか、ラストがあんな展開になるなんて・・・
きっとブログを読み終わったとき、もっと映画『死霊のはらわた ライジング』が好きになると思いますよ♪
映画『死霊のはらわた ライジング』のあらすじ
互いに疎遠になっていた2人の姉妹。
その感動の再会に水を差したのは「死者の書」によって復活し、人間の肉体を手に入れた死霊たちだった。
生か死か?極限のバトルが繰り広げられ、これ以上ないほどの悪夢が襲いかかる最恐ホラー!
・シリーズ最新作、かつ最高峰の恐怖!
・死霊に取り憑かれた母親エリーの表情が怖すぎ!
・テンポの良いストーリーと恐怖演出!
・冒頭シーン、格好良すぎだろ
オリジナルシリーズ『死霊のはらわた』の最新作であり、本作から舞台は、山小屋から大都会ロサンゼルスへと変わっています。
ストーリーとしては、姉・エリーを訪ねてL.A.にやってきた妹・ベスが、突然の地震で地下から現れた謎の部屋で見つけた「死者の書」、復活の呪文が吹き込まれたレコードをきっかけに、死霊との終わらない闘いに巻き込まれることになります。
オリジナルシリーズ同様、死霊に憑りつかれた人間と闘うための武器となるチェーンソーもエンジン全開で大活躍します。
死霊から逃げるハラハラドキドキ感はもちろん、エキサイティングな死霊軍団との戦いが全編に渡って繰り広げられる名作です。
ドラマ「バークスキンズ」のリリー・サリバンがベス、ドラマ「ヴァイキング 海の覇者たち」のアリッサ・サザーランドがエリーを演じています。
オリジナルシリーズの生みの親サム・ライミと主演ブルース・キャンベルが製作総指揮に名を連ねており、「ホール・イン・ザ・グラウンド」のリー・クローニンが監督・脚本です。
かなり残酷シーンが多く、また血みどろな大虐殺が繰り広げられる内容ですので、ホラー苦手な人は注意が必要かもしれません。
とはいえ、ホラー好きにはたまらない映画に仕上がっています。
当ブログでは、『死霊のはらわた ライジング』の気になる謎を徹底考察・解説していますので、観賞後のヒントになれば嬉しいです。
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【ネタバレあり】映画『死霊のはらわた ライジング』のネタバレ一覧
ネタバレ①:「死霊のはらわた」シリーズ
出典:映画com
『死霊のはらわた』シリーズは、”1981年に公開された『死霊のはらわた』から始まり、複数の映画とドラマからなる人気ホラーシリーズ”です。
シリーズは以下のように展開されています
①『死霊のはらわた』(The Evil Dead)
・1981年公開のオリジナル作品
・監督はサム・ライミ
・主人公アッシュはブルース・キャンベル
②『死霊のはらわたII』(Evil Dead II)
・1987年公開の続編
・監督はサム・ライミ
・主人公アッシュはブルース・キャンベルが再演
③『キャプテン・スーパーマーケット(死霊のはらわたIII)』(Army of Darkness)
・1993年公開の3作目
・アッシュが中世の世界にタイムトラベルするファンタジーコメディ作品
・監督はサム・ライミ監督
・ブルース・キャンベル主演
④『死霊のはらわた』(Evil Dead)
・2013年公開のリメイク版
・監督はフェデ・アルバレス
・オリジナル作品を再構築した新たな視点のホラー作品
⑤『死霊のはらわた リターンズ』(Ash vs Evil Dead)
・2015年からのテレビドラマシリーズ
・アッシュが再び戻ってきて悪魔と戦う姿が描かれる
シリーズの作品は、1作目を除いて直接的な繋がりがあまりなく、リメイクや異なる視点から展開されています。
第1作目の『死霊のはらわた』は、ホラー映画として名高く、ブルース・キャンベルの演技とサム・ライミの独特の演出が注目されている名作です。
そんな人気シリーズである『死霊のはらわた』の待望の最新作が、本作『死霊のはらわた ライジング』なのです。
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ネタバレ②:死者の書(ネクロノミコン)
出典:IMDb
死者の書(ネクロノミコン)とは、”死霊を復活させることが出来る、禁断の書”のことです。
干した人肉で装丁され、文字や挿絵には血のインクを使用しているという、もう見るからに呪われた書ですね。
死霊を復活させるためには、呪文が必要であり、その呪文がレコードに記されていました。
ちなみにレコードの声であるリトルトン神父は、シリーズ恒例の主人公アッシュを演じたブルース・キャンベルが担当しています。
死者の書の3巻のうちの1冊、ということなので残り2冊の行方が気になりますね。
3冊全て揃ってしまったら、どうなってしまうのでしょうか?
ネタバレ③:なぜ地下室に封印されていたのか
出典:IMDb
死者の書が地下室に隠されていた理由は、”リトルトン神父が、誰にも見つからないようにするために隠したから”です。
リトルトン神父は、レコードの音声の中で「死者の書を秘密の地下墓所に隠さなければならない」と言っていました。
本作の舞台となるアパートは、元々は銀行であり、そのため強固な金庫が存在していたのだと考えられます。
強固な金庫=秘密の地下墓所となるのかは不明ですが、とにかく死者の書を一目のつかない場所に隠したかったのでしょうね。
そんな想いも、バカなダニーのせいで無駄になってしまいますが・・・
ネタバレ④:地震が発生した理由
地震が発生し、死者の書が封印された地下室が露わになってしまった理由は、”死者の書が自らの封印を解く人物を探し当てたため、死霊が誘発的に地震を発生させた”と考えられます。
もちろん地震ですので、偶発的もしくは誘発的要素が考えられますが、偶発的だとあまりにもご都合主義だと思うんですよね。
本作では死霊が人知を超えた存在として猛威を振るっていますので、自らの封印を解くために地震を発生させることも出来ると考えました。
そしてダニーは、まさに最適な人物だったわけです。
ネタバレ⑤:死霊の目的
出典:IMDb
死霊の目的は、”すべてを混乱させ、恐怖に陥れること”です。
恐怖に陥れることが喜びであり、そのためにはありとあらゆる手段で追い詰めてきます。
特に死霊が次々と人間に乗り移っていく様子は、地獄絵図そのものですね。
さっきまで家族だった人物、親しい人物が急変して襲いかかってくる様子は、ゾンビ映画に通じるものがあります。
しかしゾンビと異なる点は、”死霊は不死身であり、決して倒すことは出来ない”ということです。
ナイフで心臓を貫こうが、銃で脳天を吹き飛ばそうが、チェンソーでバラバラにしようが決して倒すことは出来ません。
まあ死霊は実体を持っていませんからね、冷静に考えれば物理的な方法で倒せるわけがないのです。
そんな無敵の存在である死霊が、恐怖に陥れるために襲いかかってくる様子は、もはや恐怖を通り越して絶望そのものです。
【ネタバレ】『スマイル』考察【スマイルの正体と目的について】
ネタバレ⑥:冒頭シーンとの繋がり
出典:映画com
衝撃的な冒頭シーンから始まる本作ですが、本作のストーリーは”冒頭シーンの1日前、つまり前日談”なんですよね。
つまり観客からしてみると、”既に死霊は、「世の中に解き放たれてしまっている」という絶望感を知ったうえで、本作を観ることになる”のです。
このあたりの演出は、非常に上手だと思いました。
なぜ冒頭シーンで登場した女性ジェシカが、死霊に取り憑かれたしまったのか・・・
その理由は、後ほど詳しく説明します。
ネタバレ⑦:地獄絵図な廊下を客観視する
出典:IMDb
本作の見所の1つに、”ドアの覗き窓から廊下の惨劇を客観視する、という最高のシーン”があります。
死霊に取り憑かれてしまったエリーをなんとか廊下に追いやったベスたちですが、その廊下ではエリーによる大虐殺が繰り広げられていました。
その様子も廊下側からの視点ではなく、ドアの覗き窓からの視点で描いていたのが、とても印象的かつ面白かったですね。
特に残虐である肝心な部分が映り切らないのが、想像力をかき立てて良いと感じました。
廊下に1人ただずみ、淡々と大虐殺を繰り広げるエリーの姿に、死霊の恐ろしさを再認識させられる素晴らしい演出です。
ネタバレ⑧:血だらけのエレベーター
出典:IMDb
本作最大の見所は、”血糊を6500リットル使用した、血だらけのエレベーター”でしょう。
このシーンだけでも、本作がいかにイカれているかがわかる最高のシーンです。
このシーンは、明らかに映画『シャイニング』のエレベーターをオマージュしていますね。
他のシーンでも血みどろな大虐殺シーンが繰り広げられていますので、血糊の量は半端ないことになっていそうですね。
ネタバレ⑨:駐車場での攻防
出典:IMDb
駐車場では、生き残りをかけて”ベス&キャシーvs死霊”のラストバトルが繰り広げられます。
死霊は、エリーとブリジット、そしてダニーの身体を融合させたマローダーと呼ばれる姿になり襲いかかってきます。
追い詰められたかと思われたベスだが、キャシーと協力して死霊を粉砕機にぶち込むことに成功します。
もうこのときは、辺り一面血だらけの地獄絵図と化しているのが最高ですね。
ベスもシリーズ恒例となるチェンソーを振りかざし、死霊をメッタ斬りにするので爽快感が半端ないです。
しかし、死霊が人型から異形の怪物であるマローダーへと姿を変えてしまったので恐怖度は半減してしまいました。
やはり死霊は人型のほうが現実味があって怖いですね。
ネタバレ⑩:死霊を倒す方法
出典:IMDb
結局本作でも死霊を倒すことは出来ませんでした。
というか、”死霊を倒す方法はない”んですよね。
ナイフで心臓を貫こうが、銃で脳天を吹き飛ばそうが、チェンソーでバラバラにしようが決して倒すことは出来ません。
また死者の書を燃やしても、完全に倒すことは出来ません。
そのため決して復活させてはいけない存在、それが死霊なのです。
唯一、死者を次元の裂け目へ送り返す呪文もありますが、本作では触れられていませんでしたね。
ネタバレ⑪:ラストシーン
出典:IMDb
ラストシーンでは、”アパートの別階に住んでいたジェシカが、駐車場の惨劇を目の当たりして、死霊に取り憑かれる、そして冒頭シーンに繋がる”というシリーズ恒例の絶望的なラストシーンで幕を閉じます。
死霊は死んでおらず(そもそも殺せない)、更なる惨劇が繰り広げられていくということです。
この冒頭シーンへの繋げ方は、非常に上手でしたね。
全く違和感なく、綺麗に繋がっていました。
過去シリーズは、繋がりがありそうで繋がりがありませんでしたので、本作のストーリー構成は抜群に上手だと感じました。
映画『死霊のはらわた ライジング』の感想
出典:映画com
カルト的人気を誇る『死霊のはらわた』シリーズの最新作として、非常に満足のいく映画でした。
冒頭シーンからフルスロットルでぶっ飛ばしていますからね、タイトルロールなんて最高にイカしてます。
そしてまさかの冒頭の前日談という展開、ストーリー構成が抜群に上手いですね、そりゃストーリーに引き込まれますよ。
舞台設定もアパートの一室に狭めたことで、非常に緊張感を持って楽しむことが出来ました。
これが色々な場面に移動してしまうと、どうしても気が散ってしまいますからね。
アパートの一室という狭い空間に限定してくれたことで、ホラー映画として完成された恐怖を演出してくれました。
そして何より、母親であるエリーの豹変ぶりが怖すぎます。
あんな母親がドア窓から覗いていたら、失神する自信がありますね。
いきなり卵の殻入り目玉焼きを作り、四つん這いで襲いかかると同時にゲロを撒き散らす…控えめに言って最高ですね!
ここまででも既に面白いのですが、エリーが廊下で大虐殺を繰り広げたり、死霊が次々と人間に乗り移っていったり、エリーが空調を通じて部屋に忍び込んできたり、ブリジットが縛られたまま襲いかかってきたり・・・もう最高のシーンの連続です。
テンポも非常に良いので、中だるみすることなく飽きないんですよね。
恐怖シーンも満載であり、特に死霊に取り憑かれたエリーの表情は、夢に出てくるほど強烈です。
極上の恐怖を味わいたい人にとっては、まさに最高の映画と言っても過言ではないですね。
まとめ
出典:IMDb
最高に怖く、そして面白いシリーズ最新作です。
これは『死霊のはらわた』シリーズファン以外にも、是非観てもらいたいですね。
血の量やグロさが半端ないので注意が必要かもしれませんが・・・。
血みどろな大虐殺といえば、『哭悲(コクヒ)』も有名ですが、本作は『哭悲(コクヒ)』に匹敵すると感じました。
【ネタバレ】『哭悲(コクヒ)』感想と考察【アルヴィンウィルスの正体について】
とにかくグロいし、痛いし、血の量が半端ない・・・そんなホラー映画として最高の出来に仕上がっていると確信しています。
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最後まで読んでくれてありがとうございました。