こんにちは、ニャンコです。
このブログは映画『DUNE /デューン 砂の惑星』のこんな疑問に答えていきます。
・見所ポイント
・ネタバレ一覧
・感想と考察
①芸術学部映画学科卒(卒論学年2位)
②映画歴20年以上
③累計2,000本以上観賞している変態
④実はホラー映画苦手(特に和風ホラー、リングとか無理!)
⑤Twitterで毎日おすすめ映画ツイート
映画『DUNE /デューン 砂の惑星』の見所を、映画好きの変態猫であるニャンコがネタバレありで感想と考察を書いています。
まさか、ラストがあんな展開になるなんて・・・
きっとブログを読み終わったとき、もっと映画『DUNE /デューン 砂の惑星』が好きになると思いますよ♪
映画『DUNE /デューン 砂の惑星』のあらすじ
人類が地球以外の惑星に移住し、宇宙帝国を築いていた西暦10190年、1つの惑星を1つの大領家が治める厳格な身分制度が敷かれる中、レト・アトレイデス公爵は通称デューンと呼ばれる砂漠の惑星アラキスを治めることになった。
アラキスは抗老化作用を持つ香料メランジの唯一の生産地であるため、アトレイデス家に莫大な利益をもたらすはずだった。
しかし、デューンに乗り込んだレト公爵を待っていたのはメランジの採掘権を持つハルコンネン家と皇帝が結託した陰謀だった。
やがてレト公爵は殺され、妻のジェシカと息子のポールも命を狙われることなる。
・多くのSF映画に影響を与えた、まさに「SF映画の父」とも呼べる映画!
・映像、音響の迫力が凄まじい!ぜひ映画館で観賞を♪
・本作は2部作の第1作目!続編に期待大!
・過酷な運命を背負うポールの成長に目が離せない!
「ブレードランナー2049」、「メッセージ」のドゥニ・ビルヌーブ監督が、かつてデビッド・リンチ監督によって映画化もされたフランク・ハーバートのSF小説を映画化しました。
また出演している俳優陣も豪華です。
主人公となるポール役は「君の名前で僕を呼んで」のティモシー・シャラメ、「スパイダーマン」シリーズのゼンデイヤ、「アクアマン」のジェイソン・モモア、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン、オスカー・アイザック、レベッカ・ファーガソンら豪華キャストが集結しています。
同時に2022年・第94回アカデミー賞では作品賞をはじめ計10部門にノミネートされ、撮影、編集、作曲など技術部門を中心に同年度最多となる6部門で受賞を果たしたことで更に話題になりました。
そんな本作ですが、かなり専門用語が登場するのである程度『デューン』に対する知識がないと意味がさっぱりわからないかと思います。
当ブログでは、難解な専門用語、登場する両家の目的、ポールの覚醒能力などについてわかりやすく考察・解説していますので、映画をご覧になった後の参考になれば嬉しいです。
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【ネタバレあり】映画『DUNE /デューン 砂の惑星』のネタバレ一覧
ネタバレ①:人類vs人工知能 戦争後の世界が舞台
”デューン”の世界は西暦10,190年、今よりずっと未来の世界が舞台です。
そのため歴史を予め理解してくと、”デューン”をより楽しめるかと思います。
西暦10,190年の間には、人類vs人工知能との戦いの歴史がありました。
具体的には次のとおりです。
①人類が人工知能を産み出し、多くの能力と役割を与える
②人類を超える知識を得た人工知能が人類に反乱、敗戦した人類は人工知能の奴隷となる
③人類が反乱を起こし人類vs人工知能の戦争が勃発!人類が勝利!
④同じ過ちを繰り返さないよう、人類は人工知能やコンピューターを作ることを禁止
だからこそ高度な文明を誇る”デューン”の世界でもコンピューターが存在しないのです。
そして人類はコンピューターに依存しない生き方、すなわち自らの精神と肉体を鍛え上げ、コンピューターではなく人類が統治する国家を立ち上げた、というのが”デューン”の世界です。
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ネタバレ②:砂の惑星 惑星アラキス
本作の舞台となる砂の惑星アラキス。
別名”デューン”と呼ばれている惑星アラキスは、一面が砂に覆われた過酷な環境かつ巨大生物のサンドワームが生息する宇宙で最も危険な惑星です。
そして惑星アラキスには、先住民族である”フレメン”が暮らしています。
惑星アラキスが狙われる理由、それは高値かつ宇宙航海する上で必要不可欠な物質「メランジ」の採掘が出来るからです。
この「メランジ」を巡って宇宙規模の大戦争が起きていくわけです。
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ネタバレ③:宇宙一貴重な物質メランジ(スパイス)
出典:IMDb
全宇宙で惑星アラキスでしか採掘が出来ない香辛料「メランジ」は、宇宙各地で非常に高値で取引されている夢のような物質です。
「メランジ」が高値で取引されている理由は2つあります。
①人々の意識を拡張することが出来る
②抗老化作用がある
本作で人々が白目剥いて交信(ナビゲート能力)していたり、謎の女性集団(ベネ・ゲセリット)が超能力などを使用していましたよね?
これも全て「メランジ」を使用することで使用出来る能力なのです。
というのも”デューン”の世界では、人工知能の反乱を防ぐためコンピューターの使用が禁止されています。
そうなると人々がコンピューターの役割を果たすしかありません。
人々がコンピューターの役割を果たす=「メランジ」の力が必要、ということなんですね。
ネタバレ④:先住民族フレメン
惑星アラキスの過酷な環境に順応した先住民族、それが”フレメン”です。
”フレメン”は日々「メランジ」の影響を受けているため、その副反応で目が青色になっているのが特徴です。
”フレメン”は水を何よりも重要視しており、いつか惑星アラキスを緑豊かな星にしてくれる救世主”リサン・アル・ガイブ”の存在を心待ちにしています。
というのも惑星アラキスの広大な地下空間には、莫大な水が眠っています。
本当はその地下水を利用し、惑星アラキスを緑豊かな星にしたいのですが”帝国”が許してくれません。
それは「メランジ」が取れなくなってしまうからです。
「メランジ」は惑星アラキスの砂に含まれているので、地下水を利用して惑星アラキスを緑豊かな星にしてしまうと砂が失くなる、必然的に「メランジ」が取れなくなってしまうんですよね。
だからこそ”フレメン”は救世主”リサン・アル・ガイブ”が現れて”帝国”を倒し、惑星アラキスを緑豊かな星にしてくれることを望んでいるわけです。
ネタバレ⑤:皇帝の目的
”デューン”の世界は”帝国”と呼ばれる国家に統治されています。
”帝国”とは安定した宇宙開拓および統治のため出来上がった組織であり、”帝国”の下にアトレイデス家やハルコンネン家のような公家が紐づいています。
その”帝国”の中でもトップとされる存在が”皇帝”です。
”皇帝”は全宇宙の支配者と言っても過言ではありません。
そんな”皇帝”の目的は、勢力を広げつつあるアトレイデス家を滅ぼし、惑星アラキスを完全に制圧し全宇宙を支配することです。
もちろん表面的には全宇宙を支配しているのかもしれませんが、実際は勢力を広げつつあるアトレイデス家の力に怯えていたのでしょう。
だからこそアトレイデス家を罠にハメて壊滅させようとしたわけです。
ネタバレ⑥:アトレイデス家の目的
ポールの父親レトが指導者として君臨するアトレイデス家。
”皇帝”から惑星アラキスの統治を命じられましたがレトの目的は「メランジ」ではありません。
アトレイデス家の目的、それは惑星アラキスの先住民である”フラメン”との友好です。
以前、惑星アラキスを統治していたハルコンネン家は恐怖で”フラメン”を支配していました。
”フラメン”の意見など聞かずに「メランジ」を搾取し続け、”フラメン”との戦争にもなってしまったくらいです。
対してアトレイデス家は争いを望んでおらず、逆に”フラメン”と友好関係を結び、平和的に「メランジ」を手に入れようとしていたわけですね。
また”フラメン”と友好関係を結ぶことが出来れば、アトレイデス家は宇宙最強の勢力を持つことが出来ます。
圧政を敷く”帝国”への対抗手段にもなるわけです。
ネタバレ⑦:ハルコンネン家の目的
ハルコンネン家の目的は、「メランジ」の占領による全宇宙の支配です。
そのためにはアトレイデス家の存在が邪魔でした。
そのため”帝国”と手を組み、アトレイデス家を滅ぼそうとしたわけです。
つまりアトレイデス家は、勢力を広げ過ぎたため脅威とみなされ、罠にかけられてしまったわけです。
ネタバレ⑧:ポールが持つ2つの能力
全宇宙の命運を握ることになるポールには2つの能力があります。
①未来予知
②声(人を操ることが可能)
1つ目は”未来予知”です。
ポールは度々悪夢を見てうなされていますが、実は未来を予知していたわけです。
そのためポールは危険分子とみなされ、”帝国”やハルコンネン家から命を狙われることになります。
また2つ目の能力は”声”です。
”声”を習得すると、発した言葉どおりに人を操ることが可能となります。
それはポールの母ジェシカが女子修道会”ベネ・ゲセリット”の出身であり、幼い頃よりポールに修行をさせていたからです。
”ベネ・ゲセリット”の血筋、そして長年の修行によりポールは能力に開花したのです。
このポールの能力が全宇宙の命運を左右することになります。
ネタバレ⑨:ベネ・ゲセリットの目的
出典:IMDb
女子修道会”ベネ・ゲセリット”とは、非常に強大な勢力を持つ精神肉体訓練学校のことです。
”ベネ・ゲセリット”出身のメンバーは、超人的な知覚力と身体能力を持っているのが特徴です。
また”ベネ・ゲセリット”は、アトレイデス家のような公家と婚姻を行なっており、ポールの母親であるジェシカも”ベネ・ゲセリット”の出身です。
それは人類の未来をコントロールし、人類を救う超能力者”クイサッツ・ハデラック”を誕生させることです。
”デューン”の世界では人工知能による人類支配の悲劇を繰り返さないようコンピューターの使用が禁止されています。
そのため人類がコンピューターの役割を果たすしかなく、そのためには「メランジ」の力が必要になります。
しかし統一国家である”帝国”の元では、「メランジ」がある惑星アラキスは公家が管理しています。
つまり公家に取り入らないと「メランジ」を管理することが出来ず、「メランジ」が管理出来ないということは人類の未来をコントロールすることが出来ないわけです。
だからこそ”ベネ・ゲセリット”は育て上げたメンバーを公家と婚姻させているわけです。
と同時に”ベネ・ゲセリット”の血筋を後世に残し、全宇宙を救う超能力者”クイサッツ・ハデラック”を誕生させようとしています。
「メランジ」の確保と”クイサッツ・ハデラック”の誕生、この2つが”ベネ・ゲセリット”の目的です。
ネタバレ⑩:決闘を経て覚醒するポールの能力
本作の終盤でポールがフレメンの1人であるジャミスと決闘を行うシーンがあります。
決闘は”アムタム・ルール”と呼ばれており、どちらかが死ぬまで続くフレメンの神聖なる儀式です。
実はポールは夢で決闘の行方を既に見ており、その時はジャミスに殺される未来を予知していました。
しかし決闘ではジャミスではなくポールが勝利します。
これは今まで未来を見ることしか出来なかったポールが未来を変える能力に目覚めたことを表しています。
ネタバレ⑪:続編はいったいどうなる?
出典:IMDb
本作は物語の前半であり、後半は怒涛の展開が続きます。
ちなみに原作では、超能力者”クイサッツ・ハデラック”となったポールが皇帝とハルコンネン家を倒し、惑星アラキスを解放します。
そしてポールが新しい皇帝となる、という物語です。
本作にもポールの予知夢で続編を匂わせています。
①ポールと帝国軍の戦闘シーン
②水のある惑星で兵士たちがポールに手を振るシーン
しかし本作の監督であるドゥニ・ビルヌーブ監督が同様のラストにするかどうかはわかりません。
もしかしたらポールが悪に染まってしまうかも・・・それはないか!
いずれにしろ、続編が非常に楽しみですね♪
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映画『DUNE /デューン 砂の惑星』の感想
砂の惑星アラキスを舞台としたSF超大作です。
なんと言っても魅力的なのは驚異的な映像美!
本作の大部分が砂が舞うシーンが占めるのですが、まるで本当に目の前に砂が舞っているかのような臨場感があるくらいです。
世界観も非常に綿密に表現されており、思わず観客側も冒険に出かけたくなってしまうかのようなワクワク感があります。
惑星アラキスを巡って様々な勢力や利権が絡み合う中、青年ポールは自らが持つ未来予知の力に戸惑いながらも一歩ずつ前に進んでいきます。
その姿は『スターウォーズ』の主人公ルークを連想させます。
それもそのはず!!
原作である『デューン 砂の惑星』は、史上最高のSF小説として「スターウォーズ」シリーズをはじめ、様々なSF作品に多大な影響をもたらしたと言われています。
『デューン 砂の惑星』の惑星アラキス、『スターウォーズ』の惑星タトウィーン、どちらも砂に覆われた惑星です。
まさにSF映画の原点と言っても過言ではないでしょう。
観客側も少しずつ前進するポールの姿に共感し、「負けるな!頑張れ!」と声をかけたくなってしまったかもしれません。
1つ唯一残念な点を挙げるとすれば、本作は第1章であり続編があるということです。
というのも、まだ続編の制作は確定していないんですよ!つまり観客はポールの行く末を観ることが出来ないかもしれないわけです。
原作では超能力者”クイサッツ・ハデラック”となったポールが帝国を倒し、新たな皇帝となります。
しかしその姿を映画として拝めないかもしれないんです!
続編ありきの第1章であるのなら、続編の制作は絶対必要だと思うんですよね!
続編がなかったら生殺し状態ですもんね・・・興行収入が良かったら続編が制作されるはずなので皆んな観てくれ!w
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まとめ
前評判とおり、大迫力の映像と音響で「まさに映画!」って感じの映画です。
特に砂の描写が素晴らしく、本当に砂の惑星にいるかのような錯覚に陥ります。
世界観も綿密に練られており、冒険心がくすぐられる映画です。
しかし残念なことに本作は第1章ということで前半戦、そのため若干ラストが釈然としません。
何も知らずに観ると「えっ?ここで終わるの!?」って感じになります。
きっと続編も制作されるはずですので、期待と共に首を長くして待っていましょう!
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最後まで読んでくれてありがとうございました。