こんにちは、ニャンコです。
このブログは映画『バクラウ 地図から消された村』のこんな疑問に答えていきます。
・見所ポイント
・ネタバレ一覧
・感想と考察
①芸術学部映画学科卒(卒論学年2位)
②映画歴20年以上
③累計2,000本以上観賞している変態
④実はホラー映画苦手(特に和風ホラー、リングとか無理!)
⑤Twitterで毎日おすすめ映画ツイート
映画『バクラウ 地図から消された村』の見所を、映画好きの変態猫であるニャンコがネタバレありで感想と考察を書いています。
まさか、ラストがあんな展開になるなんて・・・
きっとブログを読み終わったとき、もっと映画『バクラウ 地図から消された村』が好きになると思いますよ♪
映画『バクラウ 地図から消された村』のあらすじ
村の長老・老婆カルメリータが亡くなったことをきっかけに、テレサは故郷の村バクラウに戻ってきた。
しかし、テレサが戻ったその日から、村で不可解な出来事が次々と発生。
インターネットの地図上から村が突然姿を消し、村の上空には正体不明の飛行物体が現れる。
さらに、村の生命線ともいえる給水車のタンクに何者かが銃を撃ち込み、村外れでは血まみれの死体が発見される。
めったに訪れることのない他所者が村を訪れたことをきっかけに、暴力と惨劇が幕を開ける。
・SF?それともサスペンス?引き込まれる世界観
・血で血を洗う惨劇!グロテスク満載!
・バクラウ無双による爽快感♪
・ラストシーンの考察が捗る!
「アクエリアス」で注目を集めたブラジルの新鋭クレベール・メンドンサ・フィリオ監督が手がけ、第72回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した映画です。
独特の世界観とストーリーが特徴的であり、世界観にどっぷりと引きずり込まれます。
かなり考察しがいのある映画ですので、是非映画をご覧になった後に当ブログを参考にしてくれると嬉しいです。
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【ネタバレあり】映画『バクラウ 地図から消された村』のネタバレ一覧
ネタバレ①:未確認飛行物体の正体
中盤から突如現れ、まるでSF映画のような雰囲気を出しているUFOのような飛行物体、その正体は何とドローンでした。
てっきり”宇宙人がバクラウを地図上から消して、何か壮大な実験を繰り広げる”…そんなストーリーを予想してましたが全くの勘違い!
むしろそんな想像をしていた自分が恥ずかしい!
それは何者かに雇われ、バクラウに住む人々を皆殺しにしようと計画している武装集団です。
武装集団のリーダーであるマイケルは冷静沈着で残酷な思想の持ち主、いかに効率良くバクラウの人々を皆殺しにしようか楽しんでいる素振りさえ見せます。
UFO型のドローンはマイケルたち武装集団がバクラウの状況を探るために飛ばしている偵察機のようなものです。
ネタバレ②:何故地図から消えたのか
バクラウにはWi-Fiが繋がっており、人々はスマホやタブレットでインターネットを楽しんでおります。
しかし途中から何故かWi-Fiが繋がらなくなり、インターネットの地図上からもバクラウは姿を消してしまいます。
その原因はマイケルたち武装集団による電波障害です。
映画中盤でバクラウに謎の2人組が訪問してきましたよね?もちろん正体はマイケルの仲間なのですが、その2人組が雑貨店でこっそりと電波障害を発生させる機械を設置していました。
この機械によりバクラウのWi-Fiが機能しなくなり、インターネット上の地図からも姿を消すことになってしまうわけです。
いくつか理由はあると思うんですが、大きな理由はバクラウの人々が外部と連絡する手段を経つ、ということだと思います。
インターネットさえ封じてしまえば、辺境な場所にあるバクラウと外部の世界を繋げる手段はなくなります。
外部と連絡する手段を経ち、ゲーム感覚でバクラウの人々を大量虐殺しようと考えていたのでしょう。
ネタバレ③:謎の武装集団の正体
マイケル率いる謎の武装集団ですが、その正体は市長であるトニーJr.に雇われた殺し屋です。
トニーJr.は選挙の邪魔となるバクラウの人々を疎ましく思っていました。
どうすれば周囲にバレずにバクラウを消すことが出来るのか・・・その結論がマイケル率いる武装集団にバクラウの人々を皆殺しにさせる、ということだったわけです。
バクラウは側から見れば発展途上の村であり、最新装備を身に付けたマイケルたちからすれば簡単に皆殺しに出来る、と考えたわけですね。
確かにバクラウは辺境の場所にありますし、インターネットが使えるとはいえ文明が進んでいる村ではありません。
しかしバクラウには隠された歴史があります・・・それは過去何度も血を血で洗う抗争を繰り広げてきた、ということです。
その証拠に村の歴史博物館には、生々しい抗争の写真が飾られ、同様に大量の銃器も飾られています。
事前にマイケルたちが歴史博物館を視察していたら、こんな恐ろしい村には関わらなかったでしょうね。
ネタバレ④:村人が口にする薬の正体
バクラウの人々が口にする薬ですが、その正体は麻薬かと思われます。
殺し合いによる不安定な精神を安定させる、痛みを感じにくくなりなる、死を恐れなくなる、そんな効果があるのかと思われます。
バクラウの人々を舐め腐っている武装集団vs抗争の歴史があり麻薬と銃器で武装したバクラウ・・・どちらが勝つかなんて誰の目で見ても明らかですよね!
ネタバレ④:何故マイケルを生き埋めにしたのか
てっきり他の武装集団同様に殺されるかと思われたマイケルは、なんと生き埋めにされてしまいました。
生き残りはマイケルだけなので、よくある「生き残りがバクラウの恐怖を語り継ぐ」というのは無さそうですよね。
そうなると理由は1つだと思うんです。
「抗争の生贄」
今回の抗争で多くの血が流れました。
特にバクラウ側は罪のない小さな子供が死んでいます。
このように抗争で亡くなってしまった人々の魂を鎮めるために、生贄を捧げる必要があったのではないでしょうか?
もちろんバクラウ側から生贄を捧げるわけにもいきませんし、黒幕であるトニーJr.は追放されました。
そうするとマイケルしか残っていないんですよね…すなわちマイケルは抗争の被害者の魂を鎮める生贄にされてしまったんだと思います。
映画『バクラウ 地図から消された村』の感想
映画を観る前は、「宇宙人が現れてバクラウの村で人体実験を繰り広げるSF映画だ!」と思い込んでいたので、全く異なる展開に度肝を抜かれました。
だってUFOとか地図から消えるとか、明らかに宇宙人が関係していそうなキャッチコピー出してるんですもん!
肝心のストーリーは結構単純です。
①トニーJr.が選挙の邪魔となるバクラウの人々の抹殺を計画
②トニーJr.に依頼されたマイケル率いる武装集団かUFO型のドローンで偵察、水の入ったトラックを襲撃したり、バクラウの人々を殺し始める
③異変に気がついたバクラウの人々が報復のため立ち上がり、武装集団を皆殺し、トニーJr.追放、主犯であるマイケルを生き埋めにする
ざっと簡単にまとめるとこんか感じですね。
トニーJr.に雇われた武装集団vsバクラウの人々、このような構図でストーリーが進んでいきます。
武装集団は完全にバクラウの人々を馬鹿にしているんですが、まさかバクラウが抗争慣れしているとは思わず…逆にコテンパンに叩きのめされてしまうのは爽快です。
しかし、かなり残虐なシーンが多いので、グロ要素苦手な人は注意が必要ですね。
『ミッドサマー』もかなりグロいですが、本作も負けないぐらいグロいです。
まとめ
SF映画かと思わせておいて、まさかのリベンジ物!という異色の映画です。
「やられたらやり返せ!」の精神を体現しているバクラウの人々には恐怖を感じると共に妙な爽快感を感じるから不思議。
特にバクラウ側は一方的に虐殺されるくらい弱い立場だと思っていたので、まさかのバクラウ無双に驚きの連続!
ただもう少しストーリーに捻りが欲しかったのも事実・・・結構あっさり終わっちゃったんですよね。
とはいえ、ミステリーやグロ系が好きな人にはハマる映画です。
『ミッドサマー』好きならハマると思いますよ♪
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最後まで読んでくれてありがとうございました。