こんにちは、ニャンコです。
このブログは映画『バブル』のこんな疑問に答えていきます。
・見所ポイント
・ネタバレ一覧
・感想と考察
①芸術学部映画学科卒(卒論学年2位)
②映画歴20年以上
③累計2,000本以上観賞している変態
④実はホラー映画苦手(特に和風ホラー、リングとか無理!)
⑤Twitterで毎日おすすめ映画ツイート
映画『バブル』の見所を、映画好きの変態猫であるニャンコがネタバレありで感想と考察を書いています。
まさか、ラストがあんな展開になるなんて・・・
きっとブログを読み終わったとき、もっと映画『バブル』が好きになると思いますよ♪
映画『バブル』のあらすじ
重力を操る泡「バブル」が降り注ぎ、重力が壊れた東京。
街は家族を失った若者たちの遊び場となり、ビルからビルへ跳びまわるパルクールのチームバトルが行われていた。
渋谷を拠点とするブルーブレイズのエースであるヒビキは特殊な聴覚の持ち主で、他人とのコミュニケーションが苦手。
ある日のプレイ中に重力が歪む海へ落下した彼は、謎の少女ウタに助けられる。不思議な力を持つウタは、ヒビキだけに聴こえる音に反応する。2人の出会いは、世界を変える真実へとつながっていく。
・重力を無視した大迫力のパルクールに惹かれる♪
・圧巻の映像美と音楽のコラボ
・ストーリはやや難解
・ラストシーンは涙する
テレビアニメ「進撃の巨人」の荒木哲郎監督とWIT STUDIOが再タッグを組み、重力が壊れた東京で出会う少年少女の物語を描いたオリジナル長編アニメーションです。
主人公ヒビキの声を志尊淳、バブルを調査する科学者マコトの声を広瀬アリスが演じています。
加えて「魔法少女まどか☆マギカ」の虚淵玄が脚本、「DEATH NOTE」の漫画家・小畑健がキャラクターデザイン原案、「プロメア」の澤野弘之が音楽を担当していることもあり、とても注目を浴びている映画です。
まるで重力を無視したかのようなパルクール、幻想的な世界観を演出している泡、そしてヒビキとウタの出会い、どれも大変魅力的な映画です。
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【ネタバレあり】映画『バブル』のネタバレ一覧
ネタバレ①:バブル(泡)の正体と目的
出典:IMDb
本作のタイトルである『バブル』、日本語にすると泡という意味ですね。
泡の正体と目的について気になった人も多数いるかと思います。
まず泡の正体について説明します。
泡の正体は、”宇宙から来た地球外生命体=宇宙人”です。
これは冒頭の銀河を旅する映像、そしてヒビキが泡に触れてウタの記憶を読み取ったことからも確定しています。
おそらく長い年月をかけて泡は宇宙を旅して地球に辿り着いたのでしょう。
そして泡は知能を持ち合わせております。
その代表格がウタとウタの姉ですね。
次に泡が地球に来た目的について説明します。
本作中では明確な理由が描かれていませんでしたので、ニャンコの個人的な考察です。
泡の目的は、”泡に擬態して地球に住むこと”だと思われます。
そうすることで地球で平穏に暮らしていきたかったのでしょう。
平穏に暮らしていくために泡は、人類と接することを禁じていたのだと思われます。
しかし耳に障害を抱えていたヒビキが泡の声を聞いてしまったことにより、泡の怒り(正確にはウタの姉)を買ってしまい、ヒビキがいた東京タワーを中心に東京都は巨大な泡に閉じ込められてしまうことになります。
東京都を巨大な泡で閉じ込めることにより、東京都を人が立ち入ることが出来ない空間にしようとしたのだと思われます。
しかし結果として、家族のいない訳ありの若者たちが集まり、パルクールで競い合う場所へとなってしまいます。
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ネタバレ②:ウタの正体
本作のヒロインであるウタ。
とても不思議な雰囲気を漂わせている少女です。
そんなウタの正体は、”宇宙から来た地球外生命体=宇宙人”です。
それは”ヒビキを助ける際、電車に描かれていた少女の姿を真似た”からです。
しかしそれだけではないと思われます。
というのも、ウタが姿を変える直前、ヒビキが吐いた泡とウタが合体しているんですよね。
本作において泡は、ただの泡ではありません。
おそらく泡には、人の記憶や想いを込められているものだと思われます。
そうすると”ヒビキが吐いた泡=ヒビキの記憶や想い”ということにもなります。
ヒビキが一番大切にしている記憶、そしてトラウマとなっているのは”母親との記憶”です。
つまりウタは、”電車に描かれたいた少女の姿&ヒビキの母親との記憶”を参考にして姿を変えたのだと思います。
またウタは、時折猫のような言動を見せていますが、これはヒビキを助ける際に猫に遭遇しており、ヒビキに正体が泡であることをバレないようにするために地球上の生物(今回であれば猫)の真似をしているものと思われます。
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ネタバレ③:モチーフである人魚姫
出典:IMDb
本作のモチーフとなっているのは人魚姫です。
人魚姫といえばアンデルセン童話として非常に有名な話ですよね。
人間の王子に一目惚れした人魚姫が最期は泡になって消えてしまう、そんな悲しい物語です。
本作には何度も人魚姫の話が繰り返されています。
そしてラストシーンでウタは愛するヒビキを守って泡となって消えてしまいます。
つまり”ウタ=人魚姫”ということです。
またアンデルセン童話の人魚姫と本作では共通点があります。
それは”泡となって消えてしまった後も生まれ変わる”ということです。
アンデルセン童話の人魚姫はラストは泡となって消えてしまいますが、そのあとは風の精霊として生まれ変わります。
本作のウタも泡となって消えてしまいますが、その後は泡に生まれ変わりヒビキの近くに寄り添っています。
つまり”人魚姫は泡となって消えてしまっても、生まれ変わり大切な人の側に存在し続ける”ということを表しています。
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ネタバレ④:渦が象徴するもの
本作では渦が重要な役割を果たしています。
①銀河の渦
②台風の渦
③車輪の渦
④泡の渦
そして渦は、本作では次のように説明されています。
”世界は崩壊と再生を繰り返している、集まって爆発して散らばってまた集まる”
つまり渦は、”輪廻転生を表している”ということです。
そんな輪廻転生ともいえる渦、そして渦を取り巻く泡・・・こうやって考えてみると泡は渦に取り込まれるのを待っているようにも感じます。
つまり泡は、”渦に取り込まれる=輪廻転生を待っている”とも考えられないでしょうか?
きっと泡は、我々人類とは異なる生死感を持っているのでしょう。
死を恐れることなく、”死は生まれ変わり=新たな生命の誕生”として捉えているのだと思われます。
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ネタバレ⑤:ヘッドオンを捨てたヒビキ
本作の主人公であるヒビキは、耳をヘッドオンで塞いでいます。
これはヒビキが普通の人より聴覚が優れており、ヘッドオンがないと聞きたくもない音を拾ってしまうためです。
しかしヒビキは、あるシーンからヘッドオンを外しています。
それが”ウタと仲間を救うために行ったパルクール”です。
この時ヒビキは、楽しそうに歌いながらパルクールをするウタの姿に惹かれていました。
今までは外の世界を拒絶し1人の世界で生きてきたヒビキにとって、ウタの楽しそうに世界を生きる姿はまさに太陽そのものだったのでしょう。
そんなウタの姿を目にして、「自分ももっと世界と関わって生きていこう」と決心したヒビキは、今まで自分を守ってくれていたヘッドオンを捨て去ったのだと思います。
つまりヒビキは、”過去(ヘッドオン)を捨て去り、ウタと共に未来を生きていく決心をした”ということです。
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ネタバレ⑥:ヒビキとウタにだけ聴こえる歌の正体
時折ヒビキとウタが耳にする謎の歌、この歌の正体について気になった人も多いのではないでしょうか。
この不思議な歌の正体は、”泡の会話”です。
もしくは”ウタの姉の呼び声”とも言えるでしょう。
本来であれば「泡の会話」は、人間には聴こえません。
しかしヒビキは、通常の人よりも聴覚が優れています。
そのため”本来は聴こえるはずのない「泡の会話」を聴くことが出来た”のです。
その時に出会ったのが本作のヒロインであるウタです。
しかしヒビキが「泡の会話」を聞いてしまったことによりウタの姉が激怒、ヒビキがいた東京タワーを中心に大爆発を起こし、東京を巨大な泡で閉じ込めてしまいます。
それほどまでに「泡の会話」は、人間が聴いてはいけないことなのでしょう。
明確な理由は描かれていませんが、”かつて「泡の会話」を聴かれたことにより、泡が壊滅する危機があった”のかと思われます。
そのため、”他惑星の生物と接するときは、会話を聴かれてはいけない”という厳格なルールが泡の間で交わされていたものと思われます。
また「泡の会話」を聴かれないように、周波数などを変えるなどの工夫をしていたのでしょう。
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ネタバレ⑦:ラストシーンについて
ラストシーンは、ウタがヒビキをウタの姉から守ったことにより、最期は泡となって消えてしまいます。
そして同時に東京都を覆っていた巨大な泡も崩壊するのです。
しかしウタの記憶と想いは消えることなく残り続け、その後も泡としてヒビキの側に寄り添い続けるのです。
まるで恋人のような存在ですね。
まさに人魚姫と王子様の関係と言っても過言ではないでしょう。
そして東京都を覆っていた巨大な泡が崩壊した理由ですが、”泡=ウタの姉が人類と共存する道を選んだから”だと思われます。
泡=ウタの姉は人類と共存することは望んでいませんでした。
まるで人魚姫が王子様と一緒に地上で暮らすことを拒絶している人魚姫の家族のようですね。
しかしウタが自らを犠牲にしてヒビキを助けたことにより、”人類と共存出来る可能性もある”と気がついたのだと思われます。
その僅かな可能性にかけて東京都を覆っていた巨大な泡を崩壊させたのだと思われます。
泡による支配がなくなった新しい世界で、ヒビキとウタは姿を変えながらも共に生き続けていくことでしょう。
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映画『バブル』の感想
正直な話、かなり難しい映画です。
大迫力のパルクールは一見の価値ありですが、それ以外のストーリーがかなり難解かと思われます。
泡の正体と目的、重力が狂った理由、ウタの正体と目的など考察しがいのある映画となっています。
その反面、登場人物は非常に魅力的に描かれており、特にヒビキとウタの関係性、ヒビキの抱えるトラウマなどは思わず感情移入してしまうことでしょう。
アンデルセン童話の人魚姫をモチーフとしているだけあって、少し悲しいストーリーになってしまっているかもしれません。
しかし忘れてはいけないのが、人魚姫もウタも死んではいない、別の姿で生まれ変わっているのです。
その生まれ変わりの象徴として描かれているのが渦です。
本作では渦は次のように説明されています。
”世界は崩壊と再生を繰り返している、集まって爆発して散らばってまた集まる”
つまり”輪廻転生=生まれ変わり”ということです。
確かに泡によってかつての世界は崩壊しました。
沢山の人や生き物も亡くなりましたし、文明も崩壊したはずです。
しかし本作のテーマは「輪廻転生」、崩壊を通じて新しい世界へと生まれ変わるのです。
ラストシーンでウタは泡となり、ヒビキの前から姿を消しました。
本来であれば、とても悲しいラストシーンのはずです。
しかしウタは、新しい泡の姿となりいつもヒビキの側にいます。
まさに輪廻転生ですよね♪
そしてウタ同様に世界も新しい姿へと生まれ変わり、新しい道を歩み出すのです。
まとめ
ストーリーは難解ですが、映像と音楽、そしてラストシーンがとても美しい映画です。
コミックスもあるますので、更にストーリーやキャラクターを深掘りしたい人は読んでみることをオススメします。
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素晴らしい映像と音楽に酔いしれることの出来る映画ですので、是非ストーリーに躊躇することなく映画を観てもらいたいですね。
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最後まで読んでくれてありがとうございました。