こんにちは、ニャンコです。
このブログは映画『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』のこんな疑問に答えていきます。
・見所ポイント
・ネタバレ一覧
・感想と考察
①芸術学部映画学科卒(卒論学年2位)
②映画歴20年以上
③累計2,000本以上観賞している変態
④実はホラー映画苦手(特に和風ホラー、リングとか無理!)
⑤Twitterで毎日おすすめ映画ツイート
映画『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』の見所を、映画好きの変態猫であるニャンコがネタバレありで感想と考察を書いています。
まさか、ラストがあんな展開になるなんて・・・
きっとブログを読み終わったとき、もっと映画『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』が好きになると思いますよ♪
映画『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』のあらすじ
生まれたばかりの赤ん坊と耳の不自由な娘のリーガン、息子のマーカスを連れ、燃えてしまった家に代わる新たな避難場所を探して旅に出たエヴリン。
一同は、新たな謎と脅威にあふれた外の世界で、いつ泣き出すかわからない赤ん坊を抱えてさまようが……。
・冒頭に”何か”の襲撃初日であるDAY1が描かれている
・”何か”はどこからやってきたのか?
・生き残った人間が織りなすドラマが熱い!
・”何か”を全滅させ、人類に希望を取り戻すことは出来るのか?
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【ネタバレあり】映画『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』のネタバレ一覧
ネタバレ①:DAY1の悲劇
前作『クワイエット・プレイス』で圧倒的殺戮を繰り広げ、人類を壊滅状態に追い込んだ謎の存在である”何か”。
その存在は謎に包まれており、その外見や過去の新聞から地球外生命体であろうことは想像出来ますが、実際の正体やどこから来たのかは全くわからず、まさに謎に包まれた存在でした。
しかも前作『クワイエット・プレイス』では、人類を壊滅状態に追い込んだ大惨事がどのように発生したのかも描かれることはなかったため、”何か”の存在はより一層謎に包まれたままだったのが事実です。
しかし本作ではこの大惨事が発生した1日目、つまりDAY1を描いてくれています。
そのため人類を壊滅状態に追い込んだ大惨事がどのように発生したのか、その片鱗を覗くことが出来るわけです。
ある日の昼下がり、長男マーカスが出場する野球を観戦していたアボット家ですが、突如として上空に巨大な隕石が現れ、周囲はパニック状態に!
その巨大な隕石と同時のタイミングで今度は”何か”が出現し、人々に一斉に襲いかかります。
銃も効かない”何か”の襲撃に人々はなす術もなく、”何か”は音に反応することに気がついたアボット家以外はほぼ全滅状態となります。
ここまでがDAY1の出来事になるんですが、1つだけ疑問が残るんですよね?
”何か”はどこから地球にやってきたのか?
ネタバレ②:”何か”はどこからやってきたのか
”何か”は隕石と一緒に地球にきた地球外生命体です。
しかし本作では隕石が地球に衝突するよりも前に”何か”の襲撃が始まります。
普通に考えたら隕石が地球に衝突した後に”何か”が襲撃するはずです。
だって隕石に乗って”何か”は地球に来たんですもんね?
そうなると考えられる理由は2つあると思うんです。
①隕石から飛び降りた、もしくは振り落とされた
②元々地球に潜んでいた
①は単純ですよね。
隕石が地球の大気圏に突入した際に飛び降りた、もしくは衝撃で振り落とされたのであれば隕石が地球に衝突するよりも前に襲撃が始まったことにも納得がいきます。
銃弾すらも弾き返す強靭な外殻と身体能力を持っている”何か”ですので、上空から飛び降りるぐらい余裕のはずです。
いち早く地球に飛び降りた”何か”から人類に襲いかかったのかもしれません。
もしくは②の可能性もあると思います。
例えば何かしらの方法で地球に”何か”の卵を埋め込んでおいて、隕石が到着した際に信号を出して卵を羽化させる、そうすれば隕石が地球に到着するよりも前に人類を襲撃することが出来ますよね。
しかしこの方法はあまり”何か”側にメリットが少ないと思います。
羽化してすぐに襲撃出来る身体能力かどうかもわかりませんし、隕石から信号を出すぐらいなら隕石到着と同時に襲撃してもそこまでタイムラグがないと思うからです。
そうなるとおそらく①なんでしょうね。
ネタバレ③:”何か”の弱点は2つある
出典:IMDb
銃弾すら弾き返す強靭な外殻と驚異的な身体能力を持ち合わせる”何か”。
人類が普通に立ち向かっても到底敵うものではありません。
そんな”何か”ですが弱点が2つあります。
①特定の周波数でハウリングを発生させると、外殻が開き弱点の頭部があらわになる
②水中を泳ぐことが出来ない
①は前作ラストで明らかになった弱点ですよね。
この弱点のおかげでアボット家は生き延びることが出来ました。
そして本作で明らかになった新しい弱点は②です。
完全無欠かと思われた”何か”ですが、まさかの水中を泳ぐことが出来ない、という弱点が判明します。
あれだけ強靭な外殻を持ち合わせていますし、”何か”が車の屋根に乗った重みだけで屋根が潰れてしまうくらいなのでよっぽどの重さなのでしょう。
そりゃ水中に沈んでしまうわけです。
人類がこの2つの弱点を駆使すれば”何か”を地球上から全滅させることも可能かもしれないですね!
ネタバレ④:”何か”を全滅させることは可能なのか
本作で明らかになった”何か”の弱点。
この弱点を駆使すれば”何か”を全滅させることは可能なのでしょうか?
本作ラストでは、アボット家の長女リーガンが放送局からラジオを通じて広範囲に特定の周波数のハウリングを発生させました。
そうすることでラジオを聞いているであろう生き残った人々に”何か”の弱点を伝えようとしたわけです。
また新たに”水中を泳げない”という弱点も明らかになったため、上手く活用すれば”何か”を一方的に攻撃することも可能です。
そうすると頭に浮かぶのが、「人類は”何か”を全滅させることは可能なのか?」という素朴な疑問です。
人類が協力し合えば”何か”を全滅させられそうなんですが、おそらく無理だと思うんですよね。
ざっと思いつくだけでも次のような理由が挙げられます。
①地球上にいる”何か”の数が明らかになっていない
②協力し合うにもコミュニケーションの手段が限られている
①は単純ですよね、そもそも”何か”が地球上にどれだけ数が存在しているのか明らかになっておりません。
ましてや”何か”に子供を作る機能があるとしたら、数はドンドン増え続けます。
そうなると人類の勝利は絶望的になると予想されます。
逆にもし”何か”の数が明らかになったとしても②の壁が立ち塞がります。
というのも、”何か”がいる世界では音を出すことは厳禁です。
そうなると人類が協力し合うにもコミュニケーションの手段が限られてしまいます。
アボット家は耳が聞こえないリーガンがいたおかげで手話を身につけています。
もし全人類が手話を身につけていれば話は別ですが、音の出せない世界でイチから手話を取得することは容易ではないでしょう。
コミュニケーションの手段が限られている以上、人類は協力し合うことが出来ず、個々の力で”何か”に立ち向かうことになります。
以上の理由から人類は”何か”を全滅させることは不可能だと思われます。
映画『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』の感想
前作で家族の中心となる父親を”何か”に殺されてしまい、母親と子供3人(うち1人は赤ん坊)が絶望の世界を生き抜く、そんなストーリーです。
前作で”何か”の弱点が明らかになったとはいえ、やはり一筋縄にはいかないですね。
特に本作は”何か”が襲撃するDAY1を描いてくれるので、前作ほど置いてけぼり感はないです。
このDAY1があるおかげで、ストーリーに没頭することが出来るようになっています。
そして本作では主人公が母親エヴリンから娘であるリーガンに継承されます。
これは子供の成長を表していると同時に、新たなる希望も表しているのだと思います。
新たなる希望を生み出せるのは、新しい世代の人間ということです。
そんなリーガンが危険を顧みず、人類と家族を救うために奮闘する姿は非常に心が揺さぶられるものがあります。
そして忘れていけないのは、かつてアボット家の友人だったエメットの存在ですね。
再会した時は自分ことしか考えない嫌な奴でしたが、リーガンと行動を共にするにつれて非常に頼もしい存在へとなっていきます。
まるでエメットとリーガンが本当の父娘のような絆で繋がれていく様子は、本作屈指の感動ポイントです。
そして本作が面白いのは、エメットとリーガンの2人が水に囲まれた孤島、すなわち人類が生き残っている楽園に到着した後です。
”何か”に怯えることなく音を出して生活している孤島の人々、その姿は”何か”に襲撃される前の生活を連想させます。
そんな希望は”何か”がボートに乗って孤島にたどり着いた瞬間に打ち砕かれます。
この打ち砕かれる瞬間が最高に楽しいんですよ!
今まで”何か”の恐怖に怯えることなく平和に暮らしていた人々が一瞬で絶望の淵へと追いやられるわけですからね!
観ている側に「あぁ、これで助かった♪」と思わせておいて一気に絶望の淵へと追いやる演出は流石ですね!
幸せで平和な生活が崩壊していく様子は、DAY1の惨劇を思い出させてくれます。
そんな中、リーガンとエメットが決して諦めることなく、希望を捨てることなく立ち向かっていく姿には思わず見入ってしまうほど。
続編に繋がりそうなラストシーンだったので、これは続編に期待が持てますね!
まとめ
シリーズ第2作目ということもあり、アボット家以外の人間も登場し世界観がスケールアップしています。
前作で”何か”の弱点は判明しましたが、それでも”何か”の驚異は変わらないため人類は”何か”に怯えながら生活をしなければなりません。
そんな中、耳の聞こえない少女リーガンは諦めることなく希望を持って立ち向かう姿には胸が熱くなります。
ストーリーのテンポも良く、映画の世界観に浸ることが出来ます。
おそらく続編も上映されると思いますので、今から楽しみですね♪
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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