こんにちは、ニャンコです。
このブログは映画『マリグナント 凶暴な悪夢』のこんな疑問に答えていきます。
・見所ポイント
・ネタバレ一覧
・感想と考察
①芸術学部映画学科卒(卒論学年2位)
②映画歴20年以上
③累計2,000本以上観賞している変態
④実はホラー映画苦手(特に和風ホラー、リングとか無理!)
⑤Twitterで毎日おすすめ映画ツイート
映画『マリグナント 凶暴な悪夢』の見所を、映画好きの変態猫であるニャンコがネタバレありで感想と考察を書いています。
まさか、ラストがあんな展開になるなんて・・・
きっとブログを読み終わったとき、もっと映画『マリグナント 凶暴な悪夢』が好きになると思いますよ♪
映画『マリグナント 凶暴な悪夢』のあらすじ
ある日を境に、目の前で恐ろしい殺人が繰り広げられるのを目撃するという悪夢に苛まれるようになったマディソン。
彼女の夢の中で、謎めいた漆黒の殺人鬼が、予測不能な素早い動きと超人的な能力で次々と人を殺めていく。
やがてマディソンが夢で見た殺人が、現実世界でも起こるようになる。
殺人が起きるたび、マディソンはリアルな幻覚かのように殺人現場を疑似体験し、少しずつ自らの秘められた過去に導かれていく。
そして邪悪な魔の手がマディソン自身に伸びてきたとき、悪夢の正体が明らかになる。
・G=ガブリエルがとにかくヤバい!
・悪夢の正体がわかったときの衝撃!
・ただのホラー映画ではない!これはアクション映画?
・爽快なラストシーンにも注目!
「死霊館」ユニバース、「ソウ」や「インシディアス」シリーズなど数々のホラーを手がけながら、「ワイルド・スピード SKY MISSION」「アクアマン」などアクション超大作も大ヒットさせているジェームズ・ワン監督が、オリジナルストーリーで描くホラー映画です。
主役のマディソン役は、「アナベル 死霊館の人形」のアナベル・ウォーリスが演じています。
ストーリー展開がとても素晴らしく、ジェームズ・ワン監督の最高傑作『死霊館』、『死霊館 エンフィールド事件』のインパクトを遥かに超えていると思います。
当ブログでは、『マリグナント』の気になる謎を徹底考察・解説していますので、観賞後のヒントになれば嬉しいです。
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【ネタバレあり】映画『マリグナント 凶暴な悪夢』のネタバレ一覧
ネタバレ①:タイトルの意味
出典:IMDb
タイトルであるマリグナントですが、普段はあまり馴染みのない単語ですよね?
”マリグナント”には、「命を与える、家族、繁殖」といった意味があります。
パッと見と印象としては、とても希望に溢れる前向きな単語に見えますよね?
しかし一方で正反対の意味を持つ単語でもあるのです。
正反対の意味とは、「極めて有害、悪質、悪意ある」という意味です。
本作を観た人ならわかるかと思いますが、主人公であるマディソンは血の繋がりを重要視しています。
これはマディソンは養子であり、本当の血の繋がりを実感したことがないことが理由です。
対してガブリエルは、悪意を持って人を殺害し、悪性腫瘍としても切除される存在でもあります。
極めて有害かつ悪質な存在だというわけです。
つまりタイトルである”マリグナント”は、マディソンとガブリエルの想い、生き方を表しているのです。
ネタバレ②:悪夢の正体
マディソンが度々見る恐怖の悪夢。
謎の存在ガブリエルに殺される人々の姿を、マディソンもまるでその場にいるかのように体験させられる悪夢はまさに地獄そのものです。
なぜマディソンは悪夢を見るのか?悪夢の正体とは?
悪夢の正体、それは”ガブリエルによるマディソンの脳と身体の乗っ取り”です。
後の考察で詳しく触れますが、ガブリエルとマディソンは寄生性双生児です。
基本はマディソンが脳と身体を支配していますが、ある出来事をきっかけにガブリエルが姿を表すようになってしまいました。
ガブリエルに脳と身体を乗っ取られているとき、同時にマディソンもその場にいることになります。
しかしマディソンには、その自覚がないのでまるで悪夢を見ているかのように感じているわけです。
本当はマディソンの身体で殺人を犯しているわけですからね・・・まさに悪夢そのものです。
ネタバレ③:マディソンの正体
マディソンは8歳のときにレイク家に養子として迎えられました。
そのため妹であるシドニーとは血が繋がっておりません。
また養子として迎えられる前の記憶は一切ありません。
マディソンの正体は、かつてガブリエルと共に寄生性双生児として研究所に預けられていた被験者、本名エミリー・メイです。
ガブリエルの犠牲者となったウィーバー博士の自宅に、エミリー・メイだった頃のマディソンの写真がありましたよね。
写真の姿から30年後を予測すると、まさにマディソンの姿そのものになることが判明します。
出典:IMDb
しかしガブリエルの力が強まり、次第にマディソンの脳と身体を乗っ取り始め、栄養分も吸い取り始めたため、マディソンの命が危険だと判断したウィーバー博士が悪性腫瘍としてガブリエルを取り除く手術を行いました。
しかしガブリエルとマディソンの脳はそれぞれ繋がっているため、完全にガブリエルを取り除くことは出来ません。
そのため出来る限りガブリエルを取り除き、最後の一部、つまりガブリエルの脳だけはマディソンの脳の中に閉まったのです。
マディソンはそのことを一切覚えていませんでしたが、ガブリエルはマディソンの脳の中に存在しているため、レイク家に引き取られた直後はマディソンとガブリエルは2人で会話を良くしていました。
というのも、マディソンには血の繋がった家族はガブリエルしかいなかったんですね。
それはガブリエルも同様であり、2人は血の繋がりに飢えていたことが伺えます。
レイク家に養子として迎えられましたが、もし血の繋がった子供、つまりマディソンにとっての弟か妹が産まれてしまった場合、マディソンは用無しになってしまうかもしれません。
そしてレイク家に新しい子供、マディソンのとっての妹=シドニーが産まれます。
しかしレイク家は今まで以上にマディソンを愛し続けてくれたため、新しい家族の繋がりに満足したマディソンによりガブリエルは長い間眠りにつくことになります。
こうしてマディソンに平穏が訪れたかと思われましたが、夫デレクが妊娠中のマディソンに暴力を振るい、後頭部を強打したことからガブリエルが目覚めてしまいます。
ガブリエルが目覚めたことにより、地獄の悪夢が始まってしまうのです。
ネタバレ④:G=ガブリエルの正体
出典:IMDb
今回の悪夢の原因であり恐怖の対象であるG=ガブリエル。
そんなガブリエルの正体は、マディソンの寄生性双生児です。
本来は母親の体内でマディソンと別々に育つはずだったガブリエルですが、運命のイタズラによりマディソンと脳と身体がくっつく寄生性双生児になってしまいました。
成長するにつれマディソンの脳と身体を乗っ取り始めたため、マディソンの命の危険を感じたウィーバー博士に悪性腫瘍として切除されてしまいます。
つまりガブリエルはマディソンのために犠牲となってしまったわけです。
身体の大部分を切除されたガブリエルは、マディソンの脳の中で長い眠りについていました。
しかしマディソンの夫デレクが暴力を振るい、後頭部を強打したことでガブリエルが目覚めてしまいます。
そんなガブリエルですが、非常に醜い顔をしております。
身体はマディソンなんですが、マディソンの後頭部からガブリエルが顔を出しているということもあり、周囲の人間から見るとマディソンが後ろ向きで行動しているように見えます。
必然的にマディソンの髪の毛が顔に覆い被さるので、中盤までは上手い具合にガブリエルの顔が隠れており、観客に対して恐怖心を煽る演出になっています。
たまにガブリエルの手元がアップになるのですが、手の指の向きが普通と逆なんですよね。
これもガブリエルがマディソンの身体を後ろ向きで操っているからなんです。
そんなガブリエルですが、大きく特徴が2つあります。
①電気系統を操る
②人並外れた身体能力
まず①電気系統を操るですが、電気を消すのは朝飯前、挙げ句の果てには心臓に埋め込んでいるペースメーカーまで操ってしまいますからね。
電気が必要不可欠な現代にとって、まさにチート級の能力です。
次に②人並外れた身体能力ですが、屈強な警察官を素手に惨殺出来るほどの圧倒的怪力、そして空間を自由自在に飛び回る圧倒的脚力を持ち合わせています。
特に本作終盤の警察署での惨殺シーンは、ホラー映画に残る傑作シーンと言っても過言ではないでしょう。
それほどまでに凄まじい身体能力です。
①電気系統を操るについては、ちょっと理由が思い浮かびませんでした。
ガブリエルが生まれながらにして持っていた能力だと思うのですが、どうして持っているのかと聞かれると「わかりません」としか答えようがないのが現状です。
しかし②人並外れた身体能力については考察が出来ます。
ガブリエルとマディソンは寄生型双生児、つまり2人分の身体能力が掛け合わせっているということです。
いやもしかしたら、双子ということで2人以上の力が上手く掛け合わさっているのかもしれません。
いずれにしてもガブリエルは、単純に2人分の身体能力を持っていることになります。
そう考えるとガブリエルの人並外れた身体能力についても説明が出来るかと思われます。
ネタバレ⑤:G=ガブリエルの目的
出典:IMDb
悪夢と恐怖の象徴でもあるG=ガブリエル、目的は何なのでしょうか?
ガブリエルの目的は、”自らを悪性腫瘍として切除した医師、そして自らを見捨てた母親への復讐”です。
本来であればガブリエルとマディソンは双子として、それぞれこの世に生を受けるはずでした。
しかし母親の胎内にいたとき、運命のイタズラか2人の身体はくっついてしまい寄生型双生児としてこの世に生を受けてしまいます。
しかもマディソンは可愛らしい少女の風貌をしているのに対し、ガブリエルはまるでこの世のものとは思えないほど醜い風貌をしております。
合わせて本来であれば愛情を注ぐはずである母親からも見捨てられ、医師からは悪性腫瘍として切除される・・・ガブリエルからしたら復讐したくなってしまいますよね。
そんな理由でガブリエルは、悪性腫瘍切除に関わった医師3人と実の母親を殺すため狂気の行動に出るわけです。
出典:IMDb
デレクは本来復讐の対象ではありませんが、マディソンに危害を加えていました。
そのためガブリエルに殺されてしまったのだと思われます。
ガブリエルは一見残酷で悪質な存在なのですが、同時にマディソンを守る存在でもあるわけです。
このマディソンを守る行為は、終盤の警察署での惨劇を生むことになります。
ネタバレ⑥:屋根裏に閉じ込められていた女性の正体
出典:IMDb
シアトルの地下都市ガイドツアーをやっていたら、いきなりガブリエルに襲われ誘拐されてしまった女性がいましたよね?
いきなり現れて誘拐されたので、「この人は一体何者なの?」とずっと思っていました。
また女性が閉じ込められている空間も謎です。
そんな女性の正体は、”ガブリエルとマディソンの実母であるセレーナ・メイ”です。
出典:IMDb
セレーナは15歳のとき、レイプされ妊娠しガブリエルとマディソンを産みました。
しかし2人が寄生型双生児であったこと、家族に出産を反対されたこと、自ら育てる経済力がなかったことを理由に2人を研究所に預けることにします。
そのため「愛されるべき母親に見捨てられた!」と感じたガブリエルにより復讐の対象となってしまうのです。
そんなセレーナが監禁されている場所ですが、何とマディソン宅の屋根裏部屋ということが判明します。
セレーナが屋根裏部屋からマディソン宅のリビングに落ちてくるシーンは、「えっ?何が起こったの?」と頭の中がメッチャ混乱しました。
私はこの時点でマディソン=ガブリエルとは微塵も考えていなかったので、何が起こっているか理解出来ていなかったんですよね。
このセレーナの存在も本作を抜群に面白くする要素の一つになっています。
ネタバレ⑦:警察署での惨劇
出典:IMDb
本作最大の見せ所と言っても過言ではない、終盤にガブリエルが巻き起こす警察署の惨劇。
本格的に覚醒したガブリエルにより屈強な警察官が次々と惨殺されていきます。
一体ガブリエルは何故ここまでの惨劇を巻き起こしたのでしょうか?
単純に考えれば、自らを拘束した警察署から脱出し、入院している実母を殺すためだと思うのですが、別の目的もあったのだと考察します。
おそらくガブリエルは、マディソンを守るために警察署の惨劇を巻き起こしたのだと思われます。
残酷なガブリエルですが、マディソンに対しては致命的な損傷を与えておりません。
産まれてくるはずの子供を流産させたりはしておりますが、マディソンの命を奪う行為まではしていないのです。
もちろんガブリエルとマディソンの脳は繋がっておりますので、マディソンが死んでしまうとガブリエルも死んでしまうから、というのもあります。
しかしガブリエルがマディソンに致命的な損傷を与えていないのは、他にも理由があるのです。
それは”血の繋がり”です。
”血の繋がり”はマディソンが求めていたものですが、同時にガブリエルも求めていたのだと考察します。
と言うのも、ガブリエルが復讐している理由は次のとおりだからです。
①自らを悪性腫瘍として切除した医師
→血の繋がりを断とうとした医師への復讐
②自らを見捨てた母親
→血の繋がりを断とうとした母親への復讐
いずれも”血の繋がり”を断とうとしたため、復讐の対象となっております。
そしてガブリエルとマディソン、2人の間には決して切り離すことが出来ない”血の繋がり”があります。
そのためガブリエルはマディソンを守るために警察署での惨劇を巻き起こしたのだと思われます。
ネタバレ⑧:ラストシーンの解釈
出典:IMDb
ラストシーンは結構衝撃的でしたよね。
ガブリエルの魔の手がマディソンの母親と妹に忍び寄ろうとしたとき、今度はガブリエルが悪夢に引きずり込まれます。
改めてですが本作の悪夢=脳と身体の乗っ取り、です。
今まではガブリエルがマディソンの脳と身体を乗っ取り、悪夢に引きずり込んでいました。
ラストシーンでは、過去流産していた原因がガブリエルだったということに気がついたマディソンの怒りが頂点に達した結果、今度はマディソンがガブリエルを悪夢に引きずり込んだということです。
そしてそのままガブリエルは、マディソンの脳内に再び閉じ込められてしまいます。
映画『マリグナント 凶暴な悪夢』の感想
「死霊館」、「インシディアス」のジェームズ・ワン監督の最新作ということもあり、期待値MaXで観ました。
結論…メッチャクチャ面白い映画でした。
基本は悪夢にうなされるマディソン視点でストーリーが進むのですが、真相がわかってからの展開がマジでヤバい!
まさかの寄生型双生児でくるとは全く予想していませんでした。
とにかくG=ガブリエルの存在が不気味かつ正体不明なままストーリーが進むので、全く飽きることなく先が気になってしまうんですよね。
しかも悪夢へと切り替わる演出が本当に上手い!
出典:IMDb
悪夢も何故見ているのか、何が目的なのか終盤まで上手く隠されているため、映画を観ている最中も妄想が止まらず頭の中がひたすら混乱していたほどです。
一瞬、「マディソン=ガブリエルなのかな?」という考えが頭の中を過ったのですが、冒頭でマディソンがガブリエルに襲われて流産していたので、「やっぱり違うんだろうな」と思い直してしまったんですよね。
今思えば、これは完璧なミスリードですよね!完全に騙されました!(褒め言葉)
それぐらい脚本が良く出来ている映画なんですよ!ジェームズ・ワン監督は天才か!
そして真相が判明してからの展開もメッチャ熱い!
個人的にはマディソン宅の屋根裏部屋から女性が落ちてきたシーンが一番ゾッとしました。
それまではマディソン=ガブリエルという考えはなかったのですが、このシーンで「えっ?もしかしてそうなの?」と思いつつ、「いやいや、それはないでしょ」という正反対の考えが同時に頭の中を過ったんですよね。
まさか散々見せられてきたガブリエルの工房らしき部屋がマディソン宅の屋根裏とは・・・
この辺りから色々な謎が少しずつ解き明かされ、最高のラストシーンに向けっていきます。
あと忘れてはいけないのが覚醒したガブリエルによる警察署の惨劇!
もうこのシーンは凄すぎるのと楽し過ぎるのと、色々な想いが交錯して鳥肌立ちっぱなしでした!
出典:IMDb
これだよこれ!ホラー映画ファンが求めていたものは!
というかアクション映画と言っても過言ではないのでは?
ラストシーンも完璧ですね!
今まで散々ガブリエルに利用されてきたマディソンが覚醒し、逆にガブリエルを悪夢に陥れる爽快なラスト!
”血の繋がり”を求めたガブリエルとマディソンの戦いは、マディソンに軍配が上がったということです。
続編もありそうな雰囲気ですので、これからも目が離せない映画になりそうですね。
まとめ
最高に怖くて楽しい映画です。
上手く伏線が隠されており、最後の最後まで展開を読むことが出来ませんでした。
最近上映されている映画『アンテベラム』に匹敵する映画だと思います。
絶対に続編を制作して欲しい!頼むよジェームズ・ワン監督!
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最後まで読んでくれてありがとうございました。