こんにちは。
映画とゲーム、そしてカラオケ大好きなニャンコです。
本日紹介する映画は、9月に映画館で上映され今も人気な作品です。
圧倒的な映像美、そして世界観に引き込まれることでしょう。
タイトルは
劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン
率直な感想としては、もう本当に素晴らしい映画です。
なんといっても映像が素晴らしいですね。
まるで小説の世界観が映像になったかのような、そんな気分にさせてくれます。
では”劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン”を紹介していきます。
「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」 概要・評価
【上映時間】:140分
【監督】:石立太一
【原作】: 暁佳奈
【脚本】:吉田玲子
IMDb 8.6/10.0
脚本も素晴らしいのですが、なんといっても映像美と音楽はハンパじゃありません!
140分間、ひたすら映画の世界観に没頭させてくれます。
「1分でわかる」 簡単あらすじ&ここだけポイント
簡単あらすじ
①大好きな祖母を亡くしたデイジーは、祖母が大切に保管していた古い手紙を見つける。
その手紙は祖母の誕生日に50年間変わることなく届く曽祖母からの手紙。
デイジーは手紙を代筆したドール、ヴァイオレットの軌跡を辿ることにする。
②時は半世紀前、愛を知らずに軍人として育ったヴァイオレットは自動書記人形、通称ドールとして様々な手紙を代筆し、人々の愛のかたちを学んでいた。
全ては上官であり恩師でもあるギルベルト少佐が言った「愛している」の意味を知るためであった。
③ある日、ヴァイオレットの元に病気で余命僅かな少年ユリスから手紙の代筆依頼が入る。
ヴァイオレットは、ユリスの想いを残される大切な人に届けるよう手紙の代筆を始める。
④時を同じくして、ヴァイオレットが働くC.H郵便社に宛先不明の手紙が届く。
筆跡を見ると、どうやら行方不明になっているヴァイオレットの想い人、ギルベルト少佐のようだが・・・
(C)暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
ここだけポイント
①京アニが総力をあげて描く圧倒的な映像美と音楽のハーモニー!
②「愛している」を知るため、ドールになったヴァイオレットが可愛過ぎる。
③美しさだけではなく、戦争という決して繰り返してはいけない悲劇も同時に描いている。
④ラストシーンは号泣すること間違いなし!ハンカチの用意をお忘れなく!
(C)暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
アニメとのつながり
©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
”劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン”はアニメを観ていなくても映画の世界観を楽しむことは可能ですが、アニメを少しでも知っていたほうが映画の世界観を楽しむことが出来ます。
特にヴァイオレットのギルベルト少佐への想い、ヴァイオレットの功績、映画冒頭シーンなどはアニメを観ていないと良くわからないところもあるかと思います。
ちなみにアニメ全話はNetflixで配信されております。
1〜13話で構成されており、1話が20分ぐらいですね。
特にアニメ第10話「愛する人は、ずっと見守っている」だけでも観ておくと、映画冒頭シーンがもっと感動するのでオススメです。
詳細あらすじ
代筆業に従事する彼女の名は、〈ヴァイオレット・エヴァーガーデン〉。
幼い頃から兵士として戦い、心を育む機会が与えられなかった彼女は、
大切な上官〈ギルベルト・ブーゲンビリア〉が残した言葉が理解できなかった。
──心から、愛してる。
人々に深い傷を負わせた戦争が終結して数年。
新しい技術の開発によって生活は変わり、人々は前を向いて進んでいこうとしていた。
しかし、ヴァイオレットはどこかでギルベルトが生きていることを信じ、ただ彼を想う日々を過ごす。
──親愛なるギルベルト少佐。また今日も少佐のことを思い出してしまいました。
ヴァイオレットの強い願いは、静かに夜の闇に溶けていく。
ギルベルトの母親の月命日に、ヴァイオレットは彼の代わりを担うかのように花を手向けていた。
ある日、彼の兄・ディートフリート大佐と鉢合わせる。
ディートフリートは、ギルベルトのことはもう忘れるべきだと訴えるが、ヴァイオレットはまっすぐ答えるだけだった。
「忘れることは、できません」と。
そんな折、ヴァイオレットへ依頼の電話がかかってくる。依頼人はユリスという少年。
一方、郵便社の倉庫で一通の宛先不明の手紙が見つかり……。
引用:劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン オフィシャルサイト
キャラクター
ヴァイオレット・エヴァーガーデン
映画の主人公。
上官であり恩師でもあるギルベルトに告げられた「愛している」の意味を知るために、人々の想いを手紙に代筆する自動手記人形、通称ドールの仕事をしている。
代筆を通じて様々な感情を知りながら、行方のわからないギルベルトへの想いを募らせている。
(C)暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
ギルベルト・ブーゲンビリア
代々続く軍人一族の次男。
数年前の戦争では陸軍少佐として軍を指揮した。
兄のディートフリートから「武器」としてヴァイオレットを渡され、共に戦場をくぐり抜けた。
孤児だったヴァイオレットに名前を与え、教育を施し、「武器」ではなく人として生きるよう導いてきた。
戦後は行方知らずとなっており、生死は定かではない。
(C)暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
クラウディア・ホッジンズ
民間郵便局、C.H郵便社の社長。
数年前の戦争では陸軍中佐として軍を指揮した。
ヴァイオレットにドールの仕事を与え、彼女の居場所を作っただけなく、ギルベルトのヴァイオレットに対する愛情を知る数少ない人物である。
(C)暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
ディートフリート・ブーゲンビリア
代々続く軍人一族の長男でありギルベルトの兄。
ライデンシャフトリヒの海軍大佐。
厳格な人物に見えるが、素直でないだけで弟ギルベルトへの愛情は深い。
(C)暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
アイリス・カナリー
ヴァイオレットと共にC.H郵便社のドールとして働いている女性。
ヴァイオレットの実力を認め、彼女と並ぶドールになることを目標としている。
(C)暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
ベネディクト・ブルー
C.H郵便社設立初期から働いている配達員。
ホッジンズ、カトレアとは旧知の仲。
(C)暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
カトレア・ボードレール
C.H郵便社のドールの中で1番のベテランドール。
後輩たちの面倒見がとてもよく、ホッジンズに的確な助言をしている。
(C)暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
エリカ・ブラウン
以前、C.H郵便社でドールとして働いていた女性。
小説家になるという夢を叶えるため、ヴァイオレットの紹介で有名劇作家に弟子入りしている。
(C)暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
ユリス
病気で余命わずかな少年。
家族や親友のリュカに対して素直になれず、自分の本当の気持ちを手紙にするべくヴァイオレットに手紙の代筆を依頼する。
(C)暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
リュカ
ユリスの親友。
いつも病気で入院しているユリスのことを心配している。
(C)暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
デイジー・マグノリア
ヴァイオレットが代筆依頼を受けた際に出会った少女アン・マグノリアの孫。
祖母アンが亡くなった後、祖母が大切に保管していた曽祖母からの古い手紙を見つけ、手紙を代筆したヴァイオレットの功績をたどることになる。
(C)暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
感想
ストーリー
映画冒頭から終わりまで、一冊の美しい小説の世界観を映像化した、そんな表現がピッタリ似合う映画ですね。
まるでヴァイオレットたちが本当に生きているかのように、映像と音が絶妙に重なり合い、キャラクターに命を吹き込んできます。
そんな素晴らしい映画”劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン”、映画冒頭から一気に映画の世界観へ観客を引き込んで行きますよね!
映画冒頭にはヴァイオレットは登場せず、彼女が生きていた時代から60年後、大好きな祖母アンを亡くしたデイジーという少女の視点から映画がスタートします。
そこでデイジーは祖母アンが50年間大切に保管していた古い手紙を見つけるのです。
その手紙とはアンの母親、デイジーにとっては曽祖母がアンに向けて書いた手紙でした。
©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
手紙が時を超えて愛を伝える、もう映画冒頭から号泣ですよ!
このシーンはアニメを観ている人なら大号泣すること間違いなしです。
また未来から過去へと映画の舞台が移る描写も本当に美しいです。
(C)暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
そこから一気にヴァイオレットが生きた時代、現代へと舞台が戻り、ストーリーが進んでいきます。
戦争という悲惨な体験を経て、ドールという職を手にしたヴァイオレットは、今でも恩人であり「愛している」の言葉を教えてくれたギルベルト少佐を探し続けています。
多くの人々の言葉や想いを手紙に代筆しているヴァイオレットは、いつしかC.H郵便社を代表するドールへと成長しています。
それにしてもヴァイオレットの周りの人々が良い人ばっかりですね。
特に社長のホッジンズはヴァイオレットを娘のように気にかけています。
アニメを観ていると良くわかるのですが、物語序盤のヴァイオレットは人の感情が理解出来ず、本当の人形のような存在です。
まるで人形のようなヴァイオレットがドールという仕事を通じて人々の想いを理解する、想いを手紙に代筆する、そんな素晴らしい女性に成長していくのです。
そりゃホッジンズじゃなくてもヴァイオレットのことが気になってしまいますよね!
(C)暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
映画中盤で登場する病気の少年ユリスの代筆を受ける際も、以前のヴァイオレットであれば速攻で断っていたでしょうからね・・・
素敵な女性に成長したヴァイオレットですが、病気の少年ユリスの想いを手紙に代筆することは出来るのか、また想い人であり恩師でもあるギルベルト少佐に再会することは出来るのか・・・
この後、ネタバレありで紹介します。
ネタバレ
少年ユリスの手紙
(C)暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
ヴァイオレットは病気で余命僅かの少年ユリスの手紙の代筆依頼を受けます。
素直になれないユリスは自分が死んだ後、両親や弟、そして親友リュカに自分の素直な感謝の気持ちを手紙で伝えたい、そう考えたのです。
手紙はユリスが死んだ後届けるように、そんな約束をユリスとヴァイオレットは指切りで交わします。
しかし親友リュカへの想いは手紙に代筆出来ておりませんでした。
そんな最中、ユリスの病気が悪化し危篤となります。
ユリスはいつ死んでもおかしくない状態、ヴァイオレットはユリスとの約束を守るため親友リュカへの手紙の代筆を行おうとしますが、遠く離れた場所にいるためユリスの元へ向かうことが出来ません。
そんな時、手紙の代わりに想いを伝える手段として登場したのが電話です。
(C)暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
無事に電話は繋がり、ユリスはリュカに今までの謝罪と感謝の言葉を伝えることが出来、安らかにこの世を去ることが出来るのでした。
そしてユリスの死後、愛する家族に手紙が届き、ユリスの思いも家族に伝わるのです。
ユリスとの物語は、号泣間違いなしのシーンです。
ハンカチのご用意をお忘れなく!
ギルベルト少佐の消息は?
アニメでは未帰還兵扱いとなっていたギルベルト少佐。
映画ではついにギルベルト少佐の生死が判明しましたね!
どうやら修道会に保護され一命をとりとめており、かつての敵国領土であるエカルテ島に滞在し、ギルベルトの名前を捨て”ジルベール”と名乗り、島の人々の生活を助けているようです。
どうやらギルベルトは新たな人生を歩むため、自分の罪を償うために生存していることを周囲に告げなかったようです。
なぜギルベルト少佐はヴァイオレットを避けたのか?
本来であれば両想いであり、結ばれる運命であるはずのギルベルト少佐とヴァイオレット。
ヴァイオレットは遂にギルベルト少佐を見つけて、再会を望みますがギルベルト少佐はヴァイオレットと会うことを拒みます。
ギルベルト少佐はまだ幼かったヴァイオレットを戦場に参加させてしまったこと、兵器として扱ってしまったことを悔いていました。
そのため、自分と一緒になってしまってはヴァイオレットは幸せになれない、そう考えてしまったんですね。
愛する女性のためなら、何とかして幸せにしろよ!
と思った観客はニャンコだけではないはず!
しかしヴァイオレットの想いを込めた最後の手紙を受け取り、自身の想いに気がついたギルベルト少佐はヴァイオレットを追いかけます!
(C)暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
ついに再会し互いの想いを伝えるギルベルト少佐とヴァイオレット。
このラストシーンは身体の水分が抜け落ちるくらい泣けること間違いなし!
ヴァイオレットが生きた証
戦争中は”武器”として、戦争後は”ドール”として生きてきたヴァイオレット。
そんな彼女の生きた証が映画のあちらこちらに描かれています。
パッと思いつく限りでも、これぐらいあります。
①50年送り続けたアンへの手紙
②ヴァイオレットの姿を描いたエカルテ島限定の切手
→ちなみに博物館の受付係はネリネという女性です。
③エカルテ島の郵便局員がデイジーに見せた”親指を立てるグッドサイン”
→これってヴァイオレットとユリスが交わしたグッドサインですよね?
この他にもたくさんあると思いますので、詳しい人教えてくださいw
もう1回映画観たら、もっと新しい発見があるかもしれないですね♪
まとめ
映画の途中も終わった後も大号泣ですよ!
手紙が持つ素晴らしさ、大切さ、そして大切な人に想いを伝えることがいかに重要なのか改めて考えさせられます。
いまの時代、インターネットが普及し遠く離れていてもメールが出来ますし、顔や姿を映しながらWEBチャットをすることが簡単に出来ますよね。
皆さん、最近手紙って書いていますか?
しかし考えてもみてください。
大切な人、例えば家族や友人、仲間から想いを受け取るとしたらメールやLINEがいいですか?それとも直筆の手紙がいいですか?
多分ほとんどの人が「直筆の手紙が良い!」って答えるかと思います。
やっぱり手紙って想いが伝わるものだと思うんです。
映画冒頭でもデイジーの祖母アンが亡くなった曽祖母から50年間、誕生日に手紙が届いていましたよね。
その手紙に勇気づけられ、デイジーの祖母アンは人生をまっとうしたはずです。
映画も本当に素晴らしいですが、アニメも同じぐらい最高です♪
特にアニメはヴァイオレットによって人生に影響を受けた人物がたくさん登場します。
ぜひどちらもご覧になって”ヴァイオレット・エヴァーガーデン”の世界観をお楽しみください。
最後まで読んでくれてありがとうございました!