こんにちは、ニャンコです。
このブログは映画『エクソシスト 信じる者』のこんな疑問に答えていきます。
・見所ポイント
・ネタバレ一覧
・感想と考察
①芸術学部映画学科卒(卒論学年2位)
②映画歴20年以上
③累計2,000本以上観賞している変態
④実はホラー映画苦手(特に和風ホラー、リングとか無理!)
⑤Twitterで毎日おすすめ映画ツイート
映画『エクソシスト 信じる者』の見所を、映画好きの変態猫であるニャンコがネタバレありで感想と考察を書いています。
まさか、ラストがあんな展開になるなんて・・・
きっとブログを読み終わったとき、もっと映画『エクソシスト 信じる者』が好きになると思いますよ♪
映画『エクソシスト 信じる者』のあらすじ
ヴィクターは12年前に妻を亡くして以来、1人で娘のアンジェラを育てている。
ある日、アンジェラと親友のキャサリンが森へ出かけたきり行方不明となるが、3日後に無事保護される。
しかし、その日から彼女たちの様子がどこかおかしい。突然暴れ出し、叫び、自傷行為を行うなど常軌を逸した行動を繰り返す2人・・・。
ヴィクターはかつて憑依を目撃した経験者クリス・マクニールに助けを求め、悪魔祓いの儀式を始めるが、それは想像を絶する危険な試みだった。
懸命に見守る親達を嘲笑い悪魔は問いかける。
1人は生き残り、1人は死ぬ。どちらかを選べと――。
・ホラー映画の名作『エクソシスト』から50年後が舞台
・今度は2人の少女が悪魔に取り憑かれる
・恐怖や残酷描写は控えめ
・前作『エクソシスト』のキャストも登場
1973年製作の名作ホラー映画「エクソシスト」の正統続編で、同作より50年後の現在を舞台に、悪魔に憑依された2人の少女が呼び覚ます恐怖を描いたホラー映画です。
制作は、『ゲット・アウト』『M3GAN/ミーガン』をはじめとした異色のヒット作を生み出し、ホラー・スリラー界を牽引し続けるブラムハウスです。
『ハロウィン』シリーズ3部作のデヴィッド・ゴードン・グリーン監督が、悪魔に憑依された2人の少女をめぐる壮絶な物語を描いています。
また前作『エクソシスト』で悪魔に取り憑かれた娘ミーガンの母親であるクリス・マクニール役を、オスカー女優のエレン・バースティンが50年ぶりに演じていることで話題にもなりました。
当ブログでは、『エクソシスト 信じる者』の気になる謎を徹底考察・解説していますので、観賞後のヒントになれば嬉しいです。
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【ネタバレあり】映画『エクソシスト 信じる者』のネタバレ一覧
ネタバレ①:2人が悪魔に取り憑かれた理由
2人が悪魔に取り憑かれた理由は、”森の廃墟で降霊術を行ったから”です。
少女の1人であるキャサリンは、熱心なキリスト教信者ですので降霊術に詳しかったようですね。
アンジェラは母親を亡くしており、母親に会いたい一心でキャサリンと降霊術を行ってしまいました。
しかし実際に降霊したのは母親の霊ではなく、邪悪な悪魔であり、2人は取り憑かれてしまったということです。
ネタバレ②:悪魔の正体
2人の少女に取り憑いた悪魔の正体は、”魔神パズズ”です。
前作『エクソシスト』で少女ミーガンに取り憑いていた悪魔もパズズでしたが、本作ではミーガンの母親であるクリス・マクニールが登場しており、キャサリンに取り憑いた悪魔に「お前が誰だか知っている」と言っていることから、パズズであることは確定しています。
・紀元前1000年紀に、アッシリアとバビロニアで崇拝された魔神
・獅子の頭と腕、背中には四枚の翼、尾は蠍、さらに蛇の男根を隠し持つとされる悪霊の王
・風と熱風を操り、その力で旱魃をもたらし飢えで人々を苦しめる
・パズズが操る熱風には熱病の原因となる毒(=病原菌)が含まれており、人はおろか畜獣さえ病死させてしまう
このようにパズズは強力な魔神として伝説が残っており、一部の地域にはパズズ信仰もあるそうです
前作『エクソシスト』では、パズズは少女ミーガンだけに取り憑きましたが、本作ではアンジェラとキャサリン2人の少女に取り憑いています。
ネタバレ③:悪魔(パズズ)の目的
悪魔(パズズ)の目的は、”少女の命を奪い、魂を地獄に送り込むこと”です。
魂を地獄に送り込むことで、悪魔(パズズ)の力が更に強大になるのかと考えられます。
また単純に取り憑いただけでは、その人物の魂を奪うことが出来ず、何かしらの制約があることが考えられます。
その制約こそが”人間の恐怖と絶望”であると考えられます。
取り憑かれている人間はもちろんのこと、家族や恋人などの周囲の人物に対しても恐怖や絶望を与えることにより、魂を奪うことが出来るのです。
だからこそ悪魔(パズズ)は、あの手この手を使って恐怖を与えてきているのです。
ネタバレ④:壮絶な悪魔祓い
本作の悪魔祓いは、かなり凄惨たる結果となりました。
というのも、少女の1人であるキャサリンと神父が死亡していますからね。
特に神父は、首がねぎ切れて死亡するという残酷な死に方でした。
神父が死亡した理由は、”悪魔(パズズ)が取り憑いている2人の少女に直接触れてしまったから”だと考えられます。
悪魔祓いの儀式中は、決して取り憑かれている人物には触れてはならない、というルールがあります。
他の人物たちはルールを守り、2人の少女に触れることはなく悪魔祓いの儀式を行っていましたが、神父だけは2人の少女に触れてしまったんですよね。
神父が2人の少女に触れてしまった理由は、”神に選ばれた自分であれば、2人の少女を救うことが出来る”という過信だと考えられます。
神父は直前まで悪魔祓いの儀式に参加はしていませんでした。
その理由は、教会が悪魔祓いの儀式を行うことを認めていなかったためです。
教会は悪魔祓いの儀式がいかに危険であるかを知っていたんですよね。
しかし神父は、己の使命感に駆り出され、悪魔祓いの儀式を実行いたしました。
その際に悪魔祓いの儀式のタブーである、取り憑かれている人物に触れてはならない、というルールを破ってしまうのです。
確かに直接触れることにより、神の奇跡を直接悪魔に与えることが出来るかもしれませんが、それは悪魔にとっても同様の諸刃の剣です。
結果として神父は、悪魔に首をねじ切られ、悲惨な最期を迎えることになってしまいます。
ネタバレ⑤:1人を選べの意味
本作では悪魔(パズズ)は2人の少女に取り憑いており、「どちらか片方しか助けることが出来ない」、「選ばれなかった者は死ぬ」、「誰も選ばれなければ、2人とも死ぬ」と言っています。
これは悪魔(パズズ)による生贄の儀式であり、残酷な選択を人類に行わさせることにより、地獄に落ちる魂の力を強め、結果として悪魔(パズズ)の力を高めることが出来るのだと考えられます。
もちろん悪魔(パズズ)による誘惑ですので、口車に乗ってどちらかの少女を選択してはなりません。
ネタバレ⑥:なぜアンジェラだけが助かったのか
アンジェラが助かった理由は、”父ヴィクターがアンジェラを選ばなかったから”です。
悪魔(パズズ)は、「選ばれなかった者は死ぬ」と言っていましたが、これは悪魔(パズズ)による罠であり、実際には「選ばれた者が死ぬ」ということです。
2人の少女の家族は、その事実に気づいていましたが、キャサリンの父親が耐え切れなくなり、キャサリンを選択してしまいます。
そのためキャサリンの魂は、地獄へと送られてしまい、キャサリンは死亡してしまいます。
そしてキャサリンの魂が奪われたことにより、悪魔(パズズ)は目的を果たし、アンジェラのみが生還を果たすのです。
ネタバレ⑦:なぜリーガンは戻ってきたのか
ラストシーンで前作『エクソシスト』で悪魔(パズズ)に取り憑かれた少女ミーガンが、母親であるクリス・マクニールの元に帰ってきました。
今まで音信不通だったミーガンが何故このタイミングで戻ってきたのか、気になるところですよね。
理由としては、”悪魔(パズズ)が地獄に戻ったから”だと考えられます。
クリス・マクニールは、ミーガンの一件以来、様々な悪魔憑きを見てきました。
しかし肝心の悪魔(パズズ)には、遭遇していなかったということがクリス・マクニールのセリフから感じ取れます。
そうなると、悪魔(パズズ)は地獄に戻っていたか、もしくは地上に潜み続けていたということになります。
ミーガンは、クリス・マクニールが悪魔祓いのことを本にしてしまったから去ってしまった、と言われていましたが、本当は”一緒にいると悪魔(パズズ)が戻ってきて、被害を加えるかもしれない”と考えたのかもしれません。
しかし今回の一件により、悪魔(パズズ)は一旦は地獄に戻ったと考えられるため、ミーガンはクリス・マクニールの元に戻ってきたのだと考えています。
ネタバレ⑧:ラストシーンの意味
ラストシーンでは、唯一助かったアンジェラが平穏な生活をしている様子が描かれていました。
しかしミーガンが戻ってきたことにより、不穏な空気感を感じたアンジェラの不安げな表情で本作は幕を閉じています。
これは、”悪魔(パズズ)に取り憑かれたことのある2人が出会うことにより、また悪魔(パズズ)の恐怖が蘇ってしまう”ということを表していると考えられます。
アンジェラとミーガンの2人が出会ってしまった時、また悪魔(パズズ)は地獄から蘇ってくるのかもしれませんね。
映画『エクソシスト 信じる者』の感想
カルト的な人気を誇る「エクソシスト」の正統な続編ということもあり期待大で観賞しましたが、怖さは半減していると率直に感じてしまいました。
悪魔に取り憑かれた少女が2人なので、怖くて倍増かと思いきやそのようなことはなく、むしろ設定が活かしきれず中途半端になってしまった印象を受けましたね。
特に「あんな子供が行うような儀式で悪魔に取り憑かれてしまうのか?」、「素人が行う悪魔の祓いを、なぜ周囲が黙認したのか?」など疑問点が払いきれず、モヤモヤしてしまいました。
「2人の少女のうち、1人しか助けることが出来ない」という設定なので、もっと人間の嫌な部分がドロドロと描かれるかと思いきや、案外あっさりしてましたね。
『エクソシスト』シリーズなので、もっと怖くしてくれても良いと思います。
とはいえ、『エクソシスト』らしい不気味な世界観、悪魔に取り憑かれた少女が変貌していく様子などは恐ろしく、ホラー映画としては十分楽しめました。
まとめ
前作『エクソシスト』が偉大過ぎるので、前作の恐怖を上回ることは出来ませんでしたが、悪魔に取り憑かれる恐怖は十分に描かれていたと思います。
まあもう少し怖くしてくれても良かったのですが・・・
せっかく2人の少女に取り憑いたのであれば、もっとその設定を活かせれば良かったのに、と感じてしまいました。
なかなか偉大な前作を乗り越えるというのは、難しいんですね〜。
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最後まで読んでくれてありがとうございました。