こんにちは、ニャンコです。
このブログは映画『スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース』のこんな疑問に答えていきます。
・見所ポイント
・ネタバレ一覧
・感想と考察
①芸術学部映画学科卒(卒論学年2位)
②映画歴20年以上
③累計2,000本以上観賞している変態
④実はホラー映画苦手(特に和風ホラー、リングとか無理!)
⑤Twitterで毎日おすすめ映画ツイート
映画『スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース』の見所を、映画好きの変態猫であるニャンコがネタバレありで感想と考察を書いています。
まさか、ラストがあんな展開になるなんて・・・
きっとブログを読み終わったとき、もっと映画『スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース』が好きになると思いますよ♪
- 映画『スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース』のあらすじ
- 【ネタバレあり】映画『スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース』のネタバレ一覧
- ネタバレ①:本作のテーマ
- ネタバレ②:スポットの正体と目的
- ネタバレ③:マルチバースについて
- ネタバレ④:ヌエバ・ヨーク/アース928
- ネタバレ⑤:様々なスパイダーマン
- ネタバレ⑥:スパイダーマンの宿命について
- ネタバレ⑦:ミゲルがマイルスを止める理由
- ネタバレ⑧:なぜマイルスは元の世界に戻れなかったのか
- ネタバレ⑨:もう1人のマイルス
- ネタバレ⑩:ラストシーンについて
- ネタバレ⑪:次回作『ビヨンド』について
- 映画『スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース』の感想
- まとめ
映画『スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース』のあらすじ
マルチバースを自由に移動できるようになった世界。マイルスは久々に姿を現したグウェンに導かれ、あるユニバースを訪れる。そこにはスパイダーマン2099ことミゲル・オハラやピーター・B・パーカーら、さまざまなユニバースから選ばれたスパイダーマンたちが集結していた。愛する人と世界を同時に救うことができないというスパイダーマンの哀しき運命を突きつけられるマイルスだったが、それでも両方を守り抜くことを誓う。しかし運命を変えようとする彼の前に無数のスパイダーマンが立ちはだかり、スパイダーマン同士の戦いが幕を開ける。
出典:映画com
・前作『スパイダーバース』の続編
・スパイダーマンの宿命に立ち向かう
・マイルスvs全スパイダーマンは激アツ!
・まさかの続編あり
2002年『スパイダーマン』シリーズ、2012年『アメイジング・スパイダーマン』シリーズ、2017年『スパイダーマン:ホームカミング』シリーズ、それぞれの時代ごとに“親愛なる隣人”としてNYを守り続けてきた『スパイダーマン』シリーズの最新作です。
スパイダーマンといえば、「大いなる力には、大いなる責任が伴う」という重くて大切なテーマがありますが、その言葉の通りスパイダーマンはいつも掴んできた勝利の代償に、愛する人を失ってきました。
そして2023年—、そのスパイダーマンの根源とも言える〈運命〉に抗う、一人のスパイダーマンが現れます。
それが本作『スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース』です。
前作『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)は、コミックがそのまま動き出したような革新的映像表現と、誰でもスパイダーマン=ヒーローになれるというメッセージが高く評価され、アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞しました。
またマーベル映画の中で初めて本格的にマルチバースを描いた作品として全世界を熱狂させ、『スパイダーマン』シリーズ最高傑作とも評されています。
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そんな世界最高峰のアニメーションが、本作ではユニバースごとに異なるアニメーションスタイルを取り入れるなど、前作を遥かに超えるスケールで新たな伝説を作っているのです。
当ブログでは、『スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース』の気になる謎を徹底考察・解説していますので、観賞後のヒントになれば嬉しいです。
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【ネタバレあり】映画『スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース』のネタバレ一覧
ネタバレ①:本作のテーマ
本作のテーマは、”運命は自らの手で切り拓くもの”というものです。
前作『スパイダーバース』のテーマは、「誰もがマスクを被れば、スパイダーマンになることが出来る」でしたので、テーマがガラリと変わりましたね。
本作はマルチバースを描いているため、多数のスパイダーマンが登場します。
そしてスパイダーマンが抱えている悲しい宿命が明らかになるのです。
しかしマイルスだけではスパイダーマンの宿命を受け入れず、宿命に真正面から立ち向かう選択をします。
そのマイルスの選択こそが「運命は自らの手で切り拓くもの」ということなのです。
また本作は、”家族の在り方”についても描いています。
マイルスもグウェンもまだ10代の若者であり、親との関係性に並んでいます。
それはスパイダーマンやスパイダーウーマンであることを隠し続けている、という悩みももちろんあるのですが、10代の若者であれば誰もが直面する親との確執も描いているのです。
運命を切り拓くという大きなテーマがありながらも、家族の在り方という日常的なテーマも描いているのが本作の良いところですね。
ネタバレ②:スポットの正体と目的
本作のメインヴィランであるスポットの正体は、”前作のヴィランであるキングピンの下で異次元の扉を開く加速器の開発に携わっていたオーン博士”です。
前作ラストで繰り広げられたマイルスたちスパイダーマンvsキングピンとの戦いにより加速器が崩壊し、その事故でオーン博士はダークマターで出来た黒い斑点だらけの身体を持ったスポットに変貌してしまいます。
身体中の斑点は異次元に通じており、様々なトリッキーな攻撃を繰り出してきます。
オーン博士はスポットへと変貌してしまったことにより、仕事と家族を失ってしまいました。
元はと言えば、加速器を作るように命じたキングピンが諸悪の根源なのですが、キングピントの戦いにより加速器を壊し、自らの身体をスポットへと変貌させてしまったマイルスのことを深く憎んでいます。
当初はマイルスからもバカにされるような3流のヴィランでしたが、少しずつ自分の力を理解し始め、遂に異次元の穴をマルチバースに繋げる方法を取得してしまいます。
また、「ムンバッタン/アース50101」で加速器を発動させ、更なる力を手に入れたスポットは、マイルスだけではなく全スパイダーマンにとって倒さなければならない強大な力を持ったヴィランへと成長してしまうのです。
ネタバレ③:マルチバースについて
本作はマルチバースが舞台となっています。
マルチバースとは、”今生きている世界や現実とは別に、可能性の数だけ別の世界や現実がある”ということです。
いわゆるパラレルワールドや多元宇宙という考え方ですね。
そしてマルチバースの世界では、その世界ごとにスパイダーマンやスパイダーウーマンが存在しており、親愛なる隣人として世界や街を守っているのです。
前作『スパイダーバース』では、マイルスの住んでいる世界に別次元からスパイダーマンたちがやってくるというストーリでした。
しかし本作『スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース』では、文字どおり「アクロス=〜を渡って」というように”マイルスが別次元の世界へと飛び出す”というストーリーになっています。
マルチバースの世界それぞれにスパイダーマンやスパイダーウーマンが存在しており、それぞれが大切な人を亡くし、そして悩みを抱えている・・・そんな彼ら彼女らが次元の壁を越えて一堂に集結する様子には心が躍ります。
ネタバレ④:ヌエバ・ヨーク/アース928
「ヌエバ・ヨーク/アース929」とは、”マルチバースの世界から集結したスパイダーマンたちが暮らす世界”のことです。
スパイダーマン2099ことミゲル・オハラが統治しており、近未来のニューヨークのような街並みをしています。
「ヌエバ・ヨーク/アース929」は、AIに管理された完璧な楽園であるように見えます。
しかし地上は楽園のような風景なのに対し、地下はダークワールドのような世界がひろがっているのです。
これは”ミゲル・オハラの姿を反映している”ものだと考えられます。
ミゲル・オハラは、正義感に溢れた人物ではありますが、どこか冷たい印象があります。
また正義を遂行する方法も強行的であり、他者の意見は受け付けません。
そんなミゲル・オハラの姿を反映しているかのような「ヌエバ・ヨーク/アース929」には、様々なスパイダーマンが暮らしていますが、異端分子であるマイルスを排除しようと襲いかかってくるのです。
ネタバレ⑤:様々なスパイダーマン
本作にはマイルスやグウェンを始めとして、様々なスパイダーマンが登場します。
マイルス・モラレス/スパイダーマン(アース1610)
前作から成長し、ブルックリンの街を守るスパイダーマンとして活躍している。
しかしまだ15歳なため、進路や両親との関係など悩みも多いお年頃である。
マルチバースの世界からやってきたグウェンと再会し、冒険へと旅立つがスパイダーマンの背負った宿命に疑問を抱いたことから、全スパイダーマンに追われる身となってしまう。
グウェン・ステイシー/スパイダーウーマン(アース65)
前作でマイルスと別れた後、心を開いて友達を作り、バンドの練習やスパイダーウーマンとして街を守る生活をしている。
警察官かつ署長である父親に自分の正体を開かせておらず、父親との関係性は緊迫している状態。
ある事件をきっかけに父親に正体がバレて居場所をなくしていたところ、ミゲルとジェシカに出会い、スパイダー・ソサエティの存在を知り一員となる。
ミゲル・オハラ/スパイダーマン2099(アース928)
2099年からやってきた未来世界のスパイダーマンであり、ヒーロー組織であるスパイダー・ソサエティのリーダーでもある。
かつて過去に存在していたスパイダーマンの遺伝子を利用して新たなスーパーヒーローを生み出そうとしたが、誤って自分自身をスパイダーマンに変えてしまった。
責任感が強く、マルチバース全体に異変がないか常に監視している。
ホービー・ブラウン/スパイダー・パンク(アース不明)
異次元のイギリス出身のパンクロッカーであり、反体制派のスパイダーマン。
エレキギターを手に暴れまわり、組織に縛られない独自の思想を持っている。
70、80年代のロンドンと現在のニューヨークを混ぜたような奇妙な世界からスポットをとめるために呼ばれる。
ベン・ライリー/スカーレット・スパイダー(アース不明)
ヒーロー活動には熱心だが、脳筋気質なスパイダーマン。
犯罪と戦っている自分がスーパークールなら、友達を作ることにも、ヒーローとしての立場についても深く考えることはなく関心すらない。
ペトラ/サイボーグ・スパイダーウーマン(アース不明)
身体の一部が機械化されており、腕には強力なキャノンが付いている。
他のスパイダーマンのようにスーパーパワーは持っていないが、豊富な戦闘経験と武器を積んでおり、最強レベルの相手とも戦うことが出来る。
ジェシカ・ドリュー/スパイダーウーマン(アース不明)
スパイダーウーマンであると同時に、妊娠8ヶ月でもある。
ヒーローとしての経験や知識も豊富であり、グウェンの師匠でもある。
スパイダーウーマンであることを周囲に隠していない数少ないスパイダーウーマンであり、二重生活を送っていないため非常にスタイリッシュ。
犯罪者と戦っている間も妊娠を隠すこともせず、またハンデともしていない姿は現在社会の女性を連想させる。
パヴィトル・プラバカール/スパイダーマン・インディア(アース50101)
若くて俊敏なスパイダーマン。
万華鏡のようなクモ糸を発射する。
他のスパイダーマンとは異なり、神秘的なシャーマンによってパワーを与えられた。
非常に楽観的であり、ハッピーで前向きな性格である。
ピーター・B・パーカー/スパイダーマン(アース不明)
前作でマイルスの師匠を務めたスパイダーマン。
前作の戦い後、自分の世界に戻ってMJと復縁し、1人娘が生まれている。
ネタバレ⑥:スパイダーマンの宿命について
スパイダーマンの宿命とは、”大切な人、愛する人を死なせてしまうこと”です。
過去のスパイダーマンたちも、叔父さん、警察署長、恋人など様々な大切な人や愛する人を亡くしています。
今までは「何でスパイアーマンの周囲では人が死んでいくのだろうか?」と考えていましたが、大切な人や愛する人を死なせてしまうのはスパイダーマンの宿命であり、その運命は変えることが出来ない、ということが本作でわかりました。
実は運命を変えようとしたスパイダーマンがいます。
そのスパイダーマンこそ、”スパイダー・ソサエティのリーダーであるミゲル・オハラ”です。
ミゲルは、別次元で家族を持っている自分が殺されてしまったことをきっかけに、別次元の自分自身になり代わり家族を守ろうとしていました。
しかしスパイダーマンの宿命を変えてしまったことにより、ミゲルがいた別次元の世界は崩壊してしまったのです。
そんな過去の経験があるからこそ、ミゲルは「スパイダーマンの宿命は決して変えてはならない!」と強く言っているわけですね。
そしてそこに現れたのが異端分子であるマイルスです。
マイルスはアース1610の世界で暮らしていましたが、キングピンの元で加速器を作っていたオーン博士が別次元のアース42から連れてきてしまったクモに噛まれてしまい、スパイダーマンとして覚醒しました。
しかしアース1610には、既にピーター・パーカーがスパイダーマンとして存在していました。
つまり”マイルスは本来スパイダーマンになる運命ではなかった”ということです。
スパイダーマンは、「1つの世界に1人だけ」というルールがあるため、おそらくピーター・パーカーはそんな運命の力も働いてマイルスを庇い死んでしまったのかもしれませんね。
そんなスパイダーマンの宿命ですが、別次元のクモに噛まれて覚醒したマイルスは未知の存在であると同時にマルチバースを崩壊させてしまうかもしれない異端分子だったということです。
実際にマイルスは父親である署長がスポットに殺されるという未来を知ると、一目散に助けに向かおうとしました。
もちろん気持ちはわからなくもないですが、署長を助ける=スパイダーマンの宿命を破る=マルチバース崩壊、という悲劇を招くことを意味しています。
だからこそミゲルは、マイルスを必死で止めようとして全スパイダーマンと共に追いかけてきているわけですね。
ネタバレ⑦:ミゲルがマイルスを止める理由
ミゲルがマイルスを止めようとしている理由は、”マルチバースの崩壊を防ぐため”です。
マルチバースの世界は、絶妙なバランスの上で成り立っており、マルチバースを存続させるためにはスパイダーマンの宿命に従う、または受け入れるしかないのです。
全てのスパイダーマンは、その宿命を受け入れていますが異端分子であるマイルスは違いました。
マイルスは、”スパイダーマンの宿命ではなく、自ら運命を選択した”のです。
つまり自分の父親を救う、という選択です。
しかしスパイダーマンの宿命の1つに「警察署長を亡くす」というものがあります。
この宿命は決して避けられるものではなく、もし避けてしまうとその世界が崩壊してしまうのです。
ネタバレ⑧:なぜマイルスは元の世界に戻れなかったのか
マイルスが元の世界であるアース1610に戻れなかった理由は、”マイルスを噛んだクモがアース42からやってきた別次元のクモだったから”です。
対象物を元いたアースに送り返すゴー・ホーム・マシンは、対象物のDNAを読み取り、どこのアース出身なのかを判断します。
通常であればスパイダーマンは、各アースに1人しか存在しないため、誤って別次元のアースに送られるということは発生しません。
しかしマイルスは、アース1610の出身でありながらも、マイルスを変異させたDNAを持っていたクモはアース42出身のため、ゴー・ホーム・マシンはマイルスを「アース42の出身者」として判断し、アース42に送り込んでしまったわけですね。
そしてここで思い出してもらいたいのが、「各アースにはスパイダーマンが1人しか存在しない」というルールです。
アース42のクモがアース1610に次元を超えてやってきてマイルスを噛んだのであれば、アース42のスパイダーマンはどうなっているのでしょうか?
答えは、”アース42にはスパイダーマンが存在しない”です。
スパイダーマンが存在していないため、ブルックリンの街は犯罪で荒れ果てており、シニスター6が覇権争いをしているのです。
シニスター6とは、”ドクター・オクトパス、ミステリオ、エレクトロ、サンドマン、ホブゴブリンなどのメンバーで構成された犯罪組織”のことです。
元々はドクター・オクトパスがスパイダーマンを倒すために結成したのが始まりであり、解散や再結成を繰り返し、メンバーや人数も変わっています。
そんなシニスター6ですが、アース42にはスパイダーマンがおりませんのでドクター・オクトパスを始めとしたヴィランたちは結束する必要がなく、各自それぞれ暴虐の限りを尽くし、それぞれ覇権争いをしているということになります。
ネタバレ⑨:もう1人のマイルス
アース42の世界に来てしまったマイルスは、衝撃的な人物と再会を果たします。
それが、”亡くなったはずの叔父アーロン、そしてもう1人のマイルス”です。
まず叔父アーロンですが、マイルスがいたアース1610ではキングピンの部下であるプラウラーとして悪事を尽くしていましたが、マイルスをキングピンから守るために亡くなりました。
そして亡くなる直前にマイルスに対し、「自分の道を行け」とアドバイスを残したマイルスの心の支え的な存在でもあります。
しかしアース42のアーロンは、どうやらプラウラーではなく技術開発者的なポジションのようです。
というのも、”アース42のマイルスこそがプラウラー”として存在しているんですよね。
そしてアース42では、既にマイルスの父親は亡くなっていることがわかります。
この2人のマイルスがアース1610にいるマイルスの父親を救うために、どのように手を組んでいくのか、もしくは敵対していくのか・・・今から次回作が楽しみでなりませんね。
ネタバレ⑩:ラストシーンについて
ラストシーンは、”アース1610にいるグウェンが、アース42にいるマイルスを救いにいく”というシーンで幕を閉じます。
しかもグウェン1人で助けに行くわけじゃないんですよね。
グウェンの他にもピーターを始めとしたスパイダーマン・ノワール、スパイダーハム、ペニー・パーカーなど前作に登場したスパイダーマンも集まっています。
また本作で登場したスパイダー・パンク、スパイダーマン・インディアなども集まっており、いずれもがグウェンの考えに賛同し、マイルスを救い出そうとしている様子が伺えます。
ネタバレ⑪:次回作『ビヨンド』について
本作はまさかの続編に繋がる展開でラストを迎え、観客の度肝を抜きました。
次回作『スパイダーマン ビヨンド・ザ・スパイダーバース』は、2024年3月29日にアメリカで公開予定となっているため、日本ではいつ公開されるのかは未定です。
ビヨンドには「越えて」という意味があるため、おそらく次回作では”マイルスがスパイダーマンの宿命をマルチバースを越えて乗り越える、もしくは変革する”というストーリーになると予測しています。
映画『スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース』の感想
前作『スパイダバース』も様々な話題をかっさらった名作(アカデミー賞長編アニメーション映画賞、マルチバースを先駆けて扱うなど)でしたが、本作の衝撃は更に上をいきました。
映像、ストーリー、キャラクターなど全てが進化しています。
前作のテーマが「マスクを被れば、誰でもスパイダーマンになれる」だったのに対し、本作は「運命は自ら切り拓くもの」というテーマに変わっています。
そして運命というのが、避けられないスパイダーマンの宿命なのです。
今まであまり気にしなかったスパイダーマンの宿命、「大切な人(叔父さん、署長)が亡くなる」、「愛する人(グウェン)が亡くなる」ですが、まさかこれこそがスパイダーマンの宿命だとはあまり考えていませんでした。
カノン・イベントとは、”本来起こるはずの正史の出来事”という意味です。
本作ですと、スパイダーマン・インディアがいるアース50101においてマイルスが署長を救いました。
しかしカノン・イベントでは、署長は死ぬはずだったのです。
そのためマイルスは、カノン・イベントを阻止してしまった、つまり”本来起こるはずの正史の出来事を阻止してしまい、宇宙(ユニバース)を崩壊させる危機を招いてしまった”ということです。
しかし目の前で助けを求めている人、もしくは助けられる人をカノン・イベントのために無視したり助けたりしないというのは、ヒーローであるスパイダーマンにとって正しい行動なのでしょうか?
それが親しい人物であれば尚更です。
だからこそマイルスは、自分の父親が署長となり、スポットに殺される未来がわかったときに必死に助けようとしたわけですね。
しかしミゲルは、過去にカノン・イベントを阻止してしまったため、その宇宙(ユニバース)を崩壊させてしまった経験があるため、全力でマイルスを阻止しようとしていたわけですね。
つまり”マイルスの正義とミゲルの正義がぶつかり合う”ということです。
本作では、マイルスとミゲルの選択のどちらが正しいのか、宇宙(ユニバース)はどうなるのかは明らかになりませんでした。
このあたりは、次回作『ビヨンド ザ・スパイダーバース』で明らかになるんでしょうね。
マイルスが父親を見捨てるという選択を行うとは思えませんので、マイルスは結果的に父親も宇宙(ユニバース)も救うことになるんだと思います。
そしてマイルスの行動がミゲルを中心とした全スパイダーマンの心に響き、スパイダーマンの宿命を変える役割を果たすのではないでしょうか。
つまり”マイルスは異端分子であると同時に、救世主や革命者でもある”と考えられます。
まとめ
神映画だった前作を超えた素晴らしい続編映画でした。
あまりに映像が凄すぎて、1回観ただけでは頭の中で理解し切ることが出来ないほどです。
https://nyanko-movies.com/tenet/
画面上に数えきれないほどのスパイダーマンが登場し、それぞれが特性を活かしてマイルスを追いかけてくるシーンは鳥肌が立ちました。
一体何体のスパイダーマンが登場したんですかね・・・配信されたら確認するのが楽しみです。
次回作『ビヨンド ザ・スパイダーバース』も情報が解禁されたら、ブログにまとめてみたいと考えています。
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最後まで読んでくれてありがとうございました。