ヒューマンドラマ

【ネタバレ】『ナポレオン』考察【英雄と悪魔どちらなのか?・ラストシーンの意味】

こんにちは、ニャンコです。

このブログは映画『ナポレオン』のこんな疑問に答えていきます。

・見所ポイント

・ネタバレ一覧

・感想と考察

ニャンコ
ニャンコ
【ブログを書いているのは、こんな猫♪】

①芸術学部映画学科卒(卒論学年2位)
②映画歴20年以上
③累計2,000本以上観賞している変態
④実はホラー映画苦手(特に和風ホラー、リングとか無理!)
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映画『ナポレオン』の見所を、映画好きの変態猫であるニャンコがネタバレありで感想と考察を書いています。

まさか、ラストがあんな展開になるなんて・・・

きっとブログを読み終わったとき、もっと映画『ナポレオン』が好きになると思いますよ♪

映画『ナポレオン』のあらすじ

1793年のフランス。
4年前に始まったフランス革命で国王ルイ16世が処刑され、王妃マリー・アントワネットもギロチンの下で生涯を終えた。
そんな中、コルシカ島に生まれた若き軍人ナポレオン・ボナパルトは、広場にて彼女の最期をじっと見ていた……。
革命の混乱に揺れるフランスで、 ナポレオンは目覚ましい才能を発揮する。
南部の港湾都市・トゥーロンを王党派 (政支持者)から奪還し、 パリの市街地では王党派の反乱を大胆な戦法によって鎮圧。
その実力を買われ、軍の総司令官に任命された。
その頃、ナポレオンには最愛の女性・ジョゼフィーヌがいた。
ある日、彼女の亡き夫が愛用していた軍刀を自宅に届 けたことから親密な関係となったのだ。 2人は正式に夫婦として結ばれ、 ジョゼフィーヌの連れ子たちも家族となる。
しかし、ナポレオンの溺愛ぶりとは裏腹に、もとより奔放なジョゼフィーヌは、すぐに別の男とも関係を持った。
エジプト遠征中に妻の浮気を知ったナポレオンは、すぐさま帰国し、「よくも私の気持ちを踏みにじったな」と激怒。
ジョゼフィーヌは涙を流して謝罪するが、すでに夫婦関係は奇妙にねじれ始めていた。
<英雄>ナポレオンは快進撃を続ける。
自らのクーデターを成功させ、政府の最高権力者である第一統領に就任。
フランス帝国の皇帝にまで上りつめ、ジョゼフィーヌも皇后となった。
いまやナポレオンは政治家・軍人のトップ に立ち、すべてが思いのまま。
ジョゼフィーヌも豊かで優雅な生活を送る日々だ。
しかし、それでも2人の心は満たされないままだった。
やがて、ナポレオンは戦争にのめり込み、凄惨な侵略と征服を繰り返すようになる。
敵兵を容赦なく殺し、味方の犠性も厭わない彼の残酷さを、すでに人々は恐れていた。
輝かしい栄光に翳りが見えてもなお、 ナポレオンは戦いを続ける。
才能あふれる若き軍人は、なぜ冷酷非道な <悪魔> に変貌したのか。
果たして、ナポレオンを狂気へ駆り立てたものとは何だったのか?

・英雄ナポレオンを描く歴史的超大作

・戦闘シーンの迫力がハンパない!

・英雄ではない、1人の人間としてのナポレオンが描かれている

・新解釈のナポレオンを体感できる

「グラディエーター」の巨匠リドリー・スコット監督が「ジョーカー」のホアキン・フェニックスを主演に迎え、フランスの英雄ナポレオン・ボナパルトの人物像を新解釈で描いた歴史スペクタクルです。

とにかく戦闘シーンの迫力が凄まじく、その圧倒的な世界観に引きずり込まれます。

しかしただ迫力がすごいだけではなく、ナポレオンを1人の人間として綿密に描いているため、新しいナポレオン像の発見をすることも出来ます。

まさにこれまでのイメージを壊す、新解釈のナポレオン映画と言っても過言ではないでしょう。

当ブログでは、『ナポレオン』の気になる謎を徹底考察・解説していますので、観賞後のヒントになれば嬉しいです。

ニャンコ
ニャンコ
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【ネタバレあり】映画『ナポレオン』のネタバレ一覧

ネタバレ①:ナポレオンの年表

出典:『ナポレオン』オフィシャルサイト

ナポレオンの人生は、山あり谷ありのレベルではなく、壮絶そのものと言っても過言ではありません。

ニャンコ
ニャンコ
ナポレオンの年表をまとめてみたよ♪

※は本作で描かれていた史実

・1769年8月15日 ナポレオン・ボナパルト、フランス領コルシカ島にて生まれる

・1789年7月14日 フランス革命勃発

※1793年10月16日 王妃マリー・アントワネット処刑 (斬首刑)

※1793年12月16日 トゥーロンの戦い。 深夜、ナポレオンらは一斉攻撃を敢行

※1794年7月27日 恐怖政治の終わり (独裁者ロベスピエール逮捕、翌日処刑)

※1795年10月5日 パリで王党派が反乱。 ナポレオンが鎮圧 (ヴァンデミエールの反乱)

※1796年3月 ナポレオン、ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネと結婚

・1796年4月 第一次イタリア遠征

※1798年7月 エジプト遠征。翌年に単身帰国

※1799年11月9日 ブリュメール 18日のクーデター。 ナポレオン、 政府の第一統領となる

・1800年5月第二次イタリア遠征。 6月、マレンゴの戦いで大勝

・1804年5月18日 フランス帝国発足、ナポレオンが皇帝に即位

※1804年12月2日 皇帝ナポレオンの戴冠式。ノートルダム大聖堂にて

・1805年10月21日 トラファルガーの海戦。フランス軍は敗北

※1805年12月2日 アウステルリッツの戦い。ロシア・オーストリア軍を撃破

※1807年7月 ティルジット条約を締結

※1810年1月 ナポレオンとジョゼフィーヌ、離婚(※劇中ではティルジット条約より前にシーンがある)

※1810年4月 ナポレオン、オーストリア皇帝の長女マリールイーズ(マリア・ルドヴィカ)と再婚

※1811年3月 皇后マリールイーズが男子 (ナポレオン2世)を出産

※1812年6月 ロシア遠征

※1812年9月 ボロジノの戦い。フランス軍は勝利するも大勢の戦死者を出す

※1812年12月 ナポレオン、ロシア遠征に失敗

・1813年10月 ライプツィヒの戦い。フランス軍は大敗を喫する

※1814年5月 ナポレオン退位、 エルバ島へ追放。 翌年2月、パリに帰還し政権に復帰

※1815年3月 ウィーン会議。 オーストリア プロイセン・ロシア・イギリスがナポレオンの排除を決定

※1815年5月29日 ジョゼフィーヌ、ジフテリアのため死去

※1815年6月18日 ワーテルローの戦い。イギリス プロイセン軍に完敗

※1815年10月15日 ナポレオン、セントヘレナ島へ流刑

※1821年5月5日 ナポレオン死去

こうやって整理してみると、ナポレオンは常に何かと戦い続けているんですよね。

まさに戦いの中で生き抜いた漢、それがナポレオンなのです。

ネタバレ②:ナポレオンと妻ジョゼフィーヌ

出典:『ナポレオン』オフィシャルサイト

ナポレオンにとって人生最大のキーパーソン、 それが”最初の妻であるジョゼフィーヌ・ド・ボアルネ”です。

周囲の人々は、年上で離婚歴あり、そして2人の連れ子がいるジョゼフィーヌとの結婚を懸念していましたが、彼女に惚れ込んだナポレオンは反発を押し切って結婚しました。

しかし、戦地からも熱烈な愛の手紙を送るほどのナポレオンに対し、ジョゼフィーヌは浮 気性であり、すぐに別の男性とも関係を持ってしまうのです。

その時から、2人の奇妙な夫婦関係は始まっており、時には愛を囁き、時には互いを罵るような関係性でした。

そんなジョゼフィーヌは、ナポレオンに「あなたは、私なしでは何者でもない」と言い放ち、同時に「私を捨てないで」と懇願しています。

彼女はナポレオンの深い愛情を喜び、その愛に苦しめられてもゆくことになるのです。

やがて、夫婦間にある問題が浮上します。

それは、”ジョゼフィーヌは、子供が出来ない身体だった”ということです。

ニャンコ
ニャンコ
ジョゼフィーヌには連れ子が2人いるから、年齢と共に子供が出来なくなってしまったのかな?

そのため2人は、離婚の道を選ぶことになりますが、その後もひそかに手紙のやり取りを続けていました。

数多の戦争に参加したナポレオンですが、リドリー・スコット監督は、ナポレオンが私生活でも「妻ジョゼフィーヌとのロマンティックな戦争を繰り広げていた」と語っています。

本作は激しく愛し合い、信頼し合い、そして激しく傷つけ合った夫婦の歴史でもあるのです。

ネタバレ③:驚異の撮影方式

出典:『ナポレオン』オフィシャルサイト

本作の撮影には、”撮影カメラ11台、総勢8000人を超えるエキストラが参加し、多額な制作費をかけヨーロッパロケ”を行っています。

栄光の日々を象徴する「アウステルリッツの戦い」、晩年の運命を決定づけた「ワーテルローの戦い」、成功の出発点となった「トゥーロンの戦い」など、とにかくナポレオンの人生は戦いで満ちていました。

ナポレオンは、類稀なる才能と戦略で兵士を統率し、様々な戦略や奇策で大軍同士の激突を勝利に導いてきました。

本作の監督であるリドリー・スコット監督は、『グラディエーター』や『キングダム・オブ・ヘブン』、『エクソダス・神と王』などの歴史スペクタクル映画を描けてきており、まさに大軍同士の激突を描く合戦シーンのスペシャリストとも呼べる名匠です。

本作では多額の制作費を投じ、イギリスやマルタ島でロケを行い、総勢8,000人のエキストラが入り乱れる大合戦をカメラ最大11台の同時撮影で収めました。

そのおかげもあり、本作の戦闘シーンは大迫力かつ臨場感に溢れた映像に仕上がっており、観客の度肝を抜くシーンい仕上がっています。

ネタバレ④:戦争や侵略が描くナポレオン

出典:『ナポレオン』オフィシャルサイト

誰もが名前を知る英雄ナポレオン・ボナパルトですが、彼が世界にその名を轟かせるきっかけは、1789年に始まったフランス革命です。

フランス革命により王と貴族による支配に不満を抱いた平民が立ち上がり、絶対王政が崩壊しましたが、革命後のフラ ンスは大きな混乱と抗争に見舞われることになります。

若き軍人ナポレオンは、その動乱のさなかに突如現れ、数々の功績を打ち立てました。

革命政府の軍人として混乱を次々に鎮め、ついにはクーデターを成功させて国家の長となったのです。

また政治家の才に長けたナポレオンは、革命の精神をもって社会の安定を図り、自らの名を冠した「ナポレオン法典」を発布しました。

加えて自ら戦地に赴き、卓越した戦術とカリスマ性によって生涯61もの戦闘を指揮し、 フランス皇帝とな った後も名将として周辺諸国を圧倒し、一時はヨーロッパ大陸の大半を勢力下に置いたのです。

もともとフランスにとって、戦争とは自国を守る闘いでしたが、ナポレオンはその目的を少しずつ変化させ、やがて血で血を洗う侵略と征服に身を投じてゆくことになります。

ナポレオンが率いた1793年から1815年までに率いた戦闘の数々では、累計300万人以上が戦死し、 彼は「悪魔」や「食人鬼」 として恐れられる存在となっていくのです。

田舎町に生まれた青年ナポレオンは、軍人・政治家として揺るぎない成功を収めながら、 なぜ残虐な戦いに取りつかれ、冷酷非道な怪物に変貌したのか?

果たしてナポレオンは、気高誠実な英雄か? それとも恐るべき悪魔なのか?

その答えは、”英雄ではなく、1人の人間としてのナポレオンにある”と考えています。

ニャンコ
ニャンコ
この後、詳しく説明するよ♪

ネタバレ⑤:1人の人間としてのナポレオン

出典:『ナポレオン』オフィシャルサイト

本作は、”英雄ナポレオンだけではなく、1人の人間としてのナポレオンにも焦点を当てて”います。

ナポレオンのイメージって、どうしても英雄として描かれているイメージが強いですが、ナポレオンも1人の人間であることには変わりありません。

1人の人間として苦悩し、そして誰かを愛しているのです。

ナポレオンの場合、”最も深く愛し、そして傷つけられた人物こそが妻のジョゼフィーヌ”でした。

ナポレオンは、戦地に向かった際も常にジョゼフィーヌのことを想い続けており、ジョゼフィーヌとの間に子供を作りたいと本気で考えていました。

しかしジョゼフィーヌは浮気性、そして子供も作れない身体ということが判明し、2人の間には溝が広がっていきます。

しかしそれでもナポレオンは、ジョゼフィーヌを愛し続けているのです。

ニャンコ
ニャンコ
深い愛なのか、それとも執着心なのか・・・

もしかしたらナポレオンは、”戦いに勝利し続ければ、ジョゼフィーヌの愛を射止め続け、そして2人の間に子供が出来る”と信じていたのかもしれません。

だからこそナポレオンは、狂気に満ちたかのように戦いを繰り返していたのかもしれませんね。

ネタバレ⑥:戴冠式

出典:『ナポレオン』オフィシャルサイト

ナポレオンによる戴冠式は、まさに圧巻の一言でした。

自らの手で戴冠式を行うなんて、ナポレオンにしか出来ない暴挙なのではないでしょうか?

またナポレオンの戴冠式は絵画にもなっており、フランスのパリにあるルーヴル美術館にも飾られています。

まさか絵画の世界を映像化するとは、とても感無量のシーンでしたね。

ネタバレ⑦:ラストシーン

出典:『ナポレオン』オフィシャルサイト

本作のラストシーンは、島流しになったナポレオンがセントヘレナ島で亡くなるシーンで幕を閉じます。

”そして亡くなるときに、妻であるジョゼフィーヌの名前を口にしている”んですよね。

ニャンコ
ニャンコ
最初、気がつかなかったわ

リドリー・スコット監督が言うには、「ジョゼフィーヌという言葉を用いて、ナポレオンのジョゼフィーヌへの心酔とそのエゴを対比している」ということなんです。

ナポレオンはジョゼフィーヌを愛するがあまり心酔し、全てを自分の思うがままにコントロールしようとしました。

もちろんそんなことは自分勝手なエゴであり、ナポレオン自身もそれはわかっていたはずです。

しかしジョゼフィーヌへの愛が強いがあまり、自分自身をコントロールすることが出来なくなってしまったんでしょうね。

死ぬ間際に別れた妻の名前を口にする、一見するとロマンティックのように感じますが、ジョゼフィーヌにそこまで心酔しているナポレオンが死ぬ間際に何を感じ、そして妻の名前を口にしたのか・・・それは誰にもわかりません。

映画『ナポレオン』の感想

出典:『ナポレオン』オフィシャルサイト

偉大なる英雄であり皇帝、そして殺戮者であるナポレオンの人生を描いた伝記映画です。

かのキューブリック監督でさえ映像化出来なかったといわれているナポレオンを、リドリー・スコット監督が見事に映像化をしました。

その映像はまさに圧巻であり、特に大群による戦争シーンは片時も目を離すことが出来なかったほどです。

そして戦争シーンだけではなく、ナポレオンとジョゼフィーヌの人生も描いており、無敵とも思えるナポレオンの弱さや人間らしさをも感じることが出来ました。

また衣装や建物など当時の世界観が非常に作り込まれているため、映画の世界観にどっぷりと浸ることが出来ます。

伝記、戦争、ドラマ、全ての要素が含まれており、最高の歴史スペクタクル映画に仕上がっていますね。

映画の冒頭がフランス革命による、マリー・アントワネットの斬首シーンから始まるのも衝撃的でした。

ギロチンで首を刎ねる映画は多々ありますが、民衆の怒りや暴力、そして首を撥ねられるマリー・アントワネットの恐怖がスクリーンからひしひしと伝わってくるほど、とても臨場感に溢れたシーンであり、一気に映画の世界観に引きづり込まれましたね。

ニャンコ
ニャンコ
リドリー・スコット監督は、世界観を作るのメッチャ上手い♪

ナポレオンの快進撃も非常に綿密に描かれており、あまりナポレオンを知らない人でも十分にナポレオンの凄さがわかるようなストーリーに仕上がっています。

ここまでナポレオンの人生をしっかりと描いた映画は、他にはないと断言できます。

まとめ

出典:『ナポレオン』オフィシャルサイト

英雄ナポレオンについてあまり知識がありませんでしたが、非常に楽しめる映画でした。

流石はリドリー・スコット監督ですね。

ニャンコ
ニャンコ
個人的には、「グラディエーター」並に良かった♪

少し上演時間が長いと思われるかもしれませんが、面白すぎて一瞬で時間が経過していくのでご安心ください。

やはり歴史的な人物の人生は、見応えがありますね。

ニャンコ
ニャンコ
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最後まで読んでくれてありがとうございました。