こんにちは。
映画とゲーム、そしてカラオケ大好きなニャンコです。
皆さん、高校生のときってどう過ごしてました?
きっと将来への不安を抱えつつも、まだ先の話、今を楽しもうと考えていたのではないでしょう。
本日紹介する映画は、そんな女子高校の気持ちを綿密に描き、アカデミー賞5部門を受賞した映画です。
タイトルは、
レディ・バード
タイトルがややこしいですね…
レディバードとは、イギリス英語で”てんとう虫”の意味です。
欧米では、てんとう虫は神の使い、もしくは幸運の象徴として大切にされています。
しかもレディとは、聖母マリアのことを指しているんです。
個人的には、人面鳥が襲いかかってくる映画、とか逆に観てみたいですけどねw
そんな映画あるのかなぁ・・・
『レディ・バード』 概要・評価
【上映時間】:94分
【監督】:グレタ・ガーヴィグ
【配信】:Netflix
IMDb 7.4/10.0 Rotten Tomatoes TOMATOMETER 99% オーディエンス 79%
かなり評価が高いですね!
確かに良い映画でしたが、ここまで評価が高いと何か裏を感じてしまう・・・
簡単あらすじ&ここだけポイント
簡単あらすじ
①アメリカの田舎町で暮らすクリスティンことレディバードは、将来に不安を抱えている17歳。
②都心の大学に進学をしたいが、父親は失業し家族仲は悪化。
友人やボーイフレンドともなかなか上手くいかず悩みは増すばかり。
③将来の不安や夢、17歳なら誰もが抱える悩みをユーモアたっぷりに描いた名作。
(C)2017 InterActiveCorp Films, LLC./Merie Wallace, courtesy of A24
ここだけポイント
・クリスティンは自らを”レディバード”と呼ぶ、ちょっと中二病な17歳の少女。
・友人やボーイフレンドとの関係など誰もが抱えるであろう悩みを持っている。
・圧倒的感動というのではなく、しんみり涙したいときにオススメの映画。
(C)2017 InterActiveCorp Films, LLC./Merie Wallace, courtesy of A24
詳細あらすじ
「フランシス・ハ」「20センチュリー・ウーマン」などで知られる女優のグレタ・ガーウィグが、自身の出身地でもある米カリフォルニア州サクラメントを舞台に、自伝的要素を盛り込みながら描いた青春映画。
「フランシス・ハ」や「ハンナだけど、生きていく!」などでは脚本も手がけ、「Nights and Weekends」(日本未公開)では共同監督を務めた経験もあるガーウィグが、初の単独監督作としてメガホンをとった。
カリフォルニア州のサクラメント。
閉塞感漂う片田舎の町でカトリック系の女子高に通い、自らを「レディ・バード」と呼ぶ17歳のクリスティンが、高校生活最後の年を迎え、友人やボーイフレンド、家族、そして自分の将来について悩み、揺れ動く様子を、みずみずしくユーモアたっぷりに描いた。
主人公クリスティンを「ブルックリン」「つぐない」でアカデミー賞候補にもなった若手実力派のシアーシャ・ローナン、母親マリオン役をテレビや舞台で活躍するベテラン女優のローリー・メトカーフが演じた。
第90回アカデミー賞で作品賞ほか6部門にノミネート。
ガーウィグも女性として史上5人目の監督賞候補になった。
引用:映画com
(C)2017 InterActiveCorp Films, LLC./Merie Wallace, courtesy of A24
キャスト
クリスティン(レディ・バード):シアーシャ・ローラン
(C)2017 InterActiveCorp Films, LLC./Merie Wallace, courtesy of A24
マリオン(クリスティンの母):ローリー・メトカーフ
ラリー(クリスティンの父) :トレイシー・レッツ
(C)2017 InterActiveCorp Films, LLC./Merie Wallace, courtesy of A24
感想
ストーリー
主人公であるレディバードが非常に人間っぽいんですよ。
家庭、友人、彼氏、将来、色々なことで悩み、その悩みを解決出来ないので更に悩んでいく…
たぶん人間誰でも経験があることだと思います。
田舎町を出て都会へ行きたい、華やかな生活を送ってみたい、こういう思いはいつの時代もありますよね?
でもそのためには勉強しないといけないし、お金もないといけない、でも今を楽しみたいし遊びたい…悩みは尽きません。
そして意外なことにレディバードは案外モテるんですよね!
(C)2017 InterActiveCorp Films, LLC./Merie Wallace, courtesy of A24
ミュージカルクラブで知り合ったボーイフレンド、名前はダニー。
真面目で優しく、レディバードのことを大切に想っているため身体にも触れてこない。
これが原因で1人目のボーイフレンドは距離を置いてしまいます。
2人目のボーイフレンドは、イケてるバンドマン”カイル”!
(C)2017 InterActiveCorp Films, LLC./Merie Wallace, courtesy of A24
ミステリアスな雰囲気の男で、たちまちレディバードは恋をしてしまいます。
カイルは紳士的で女性経験もないとのこと・・・それならばとレディバードも身体を許しますが、実はカイルは女性経験豊富なプレイボーイでした!
友人とはちょっとしかすれ違いで上手くいかない・・・そんなことってありますね?
レディバードもちょっとしたことで友人と上手くいかず悩んでおります。
(C)2017 InterActiveCorp Films, LLC./Merie Wallace, courtesy of A24
まあ最後は仲直りするのでご安心ください。
レディバードが伝えたかったこと
何を伝えたかったか、それは映画のラストシーンで描かれておりますよね?
レディバードは頑なに本名であるクリスティンと名乗りませんでした。
名付け親である両親に反発している、というのが主な理由でしょう。
(C)2017 InterActiveCorp Films, LLC./Merie Wallace, courtesy of A24
しかしレディバードが大学に進学し、親元を離れ一人暮らしをすることになります。
そのとき、仲が悪く愛されていないと思っていた母親の愛を知るのです。
そのときからレディバードはクリスティン、つまり本名を名乗ることになります。
まとめ
レディバードは決して派手な映画ではありません。
どちらかと言うと地味な映画です。
アメリカの片田舎を舞台とし、華やかな学生生活ではありませんし、美しい街並みや風景が登場するわけでもありません。
レディバードの家庭も決して裕福ではなく、どちらかと言うと貧しい家庭に分類されます。
でもだからこそ、この映画は心に残るのだと思います。
誰しもが一度は心に思ったこと、人間関係や将来への不安、そんな気持ちをユーモアたっぷりに表現するレディーバードには共感しかありません。
日常生活に疲れ、ふと考え事をした、自分の原点に戻りたい、そんなときにオススメ出来る映画です。
最後まで読んでくれてありがとうございました。