こんにちは、ニャンコです。
このブログは映画『デューン 砂の惑星 PART2』のこんな疑問に答えていきます。
・見所ポイント
・ネタバレ一覧
・感想と考察
①芸術学部映画学科卒(卒論学年2位)
②映画歴20年以上
③累計2,000本以上観賞している変態
④実はホラー映画苦手(特に和風ホラー、リングとか無理!)
⑤Twitterで毎日おすすめ映画ツイート
映画『デューン 砂の惑星 PART2』の見所を、映画好きの変態猫であるニャンコがネタバレありで感想と考察を書いています。
まさか、ラストがあんな展開になるなんて・・・
きっとブログを読み終わったとき、もっと映画『デューン 砂の惑星 PART2』が好きになると思いますよ♪
映画『デューン 砂の惑星 PART2』のあらすじ
砂の惑星デューンをめぐるアトレイデス家とハルコンネン家の壮絶な宇宙戦争が勃発し、ハルコンネン家の策略により、アトレイデス家は滅んでしまう。
しかし1人息子で後継者であるポールは生き延びることに成功する。
ポールは惑星アラキスの先住民フレメンの女性チャニと心を通わせ、救世主として目覚めていく。
しかしハルコンネン家は宇宙を統べる皇帝と結託し、更に力を増幅させていった。
そして救世主として目覚めたポールは、フレメンらと共にハルコンネン家と皇帝に戦いを挑む。
・待望の「DUNE デューン 砂の惑星」の続編
・圧倒的世界観、映像美で惑星アラキスへ行ける
・砂虫(サンドワーム)の迫力がハンパない
・次回作『デューン・メサイア』へと繋がるラストシーンも見事
「メッセージ」「ブレードランナー2049」のドゥニ・ビルヌーブ監督がフランク・ハーバートのSF小説を映画化し、第94回アカデミー賞で6部門に輝いたSFアドベンチャー大作「DUNE デューン 砂の惑星」の続編です。
ティモシー・シャラメ、ゼンデイヤ、レベッカ・ファーガソンら前作のキャストに加え、「エルヴィス」のオースティン・バトラー、「ミッドサマー」のフローレンス・ピュー、「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」のレア・セドゥが新たに加わっております。
当ブログでは、『デューン 砂の惑星 PART2』の気になる謎を徹底考察・解説していますので、観賞後のヒントになれば嬉しいです。
\31日間無料でお試し/
31日以内の解約なら無料♪
映画チケットが最大900円に!
【ネタバレあり】映画『デューン 砂の惑星 PART2』のネタバレ一覧
ネタバレ①:デューンの世界観
デューンの世界観は少々独特であり、予め世界観を理解しているとより映画を楽しむことができるようになっています。
まずデューンの世界は西暦10,190年、今よりずっと未来の世界が舞台です。
そのため歴史を予め理解してくと、デューンをより楽しめます。
西暦10,190年の間には、”人類vs人工知能との戦いの歴史”がありました。
具体的には次のとおりです。
①人類が人工知能を産み出し、多くの能力と役割を与える
②人類を超える知識を得た人工知能が人類に反乱、敗戦した人類は人工知能の奴隷となる
③人類が反乱を起こし人類vs人工知能の戦争が勃発!人類が勝利!
④同じ過ちを繰り返さないよう、人類は人工知能やコンピューターを作ることを禁止
だからこそ高度な文明を誇るデューンの世界では、コンピューターが存在しないのです。
そして人類はコンピューターに依存しない生き方、すなわち”自らの精神と肉体を鍛え上げ、コンピューターではなく人類が統治する国家を立ち上げた”というのがデューンの世界なのです。
(2024/11/21 02:52:56時点 Amazon調べ-詳細)
ネタバレ②:惑星アラキス
本作の舞台となる砂の惑星アラキス。
別名デューンと呼ばれている惑星アラキスは、一面が砂に覆われた過酷な環境かつ巨大生物の砂虫(サンドワーム)が生息する宇宙で最も危険な惑星です。
そして惑星アラキスには、先住民族であるフレメンが暮らしています。
惑星アラキスが狙われる理由、それは”高値かつ宇宙航海する上で必要不可欠な物質であるスパイスの採掘が出来るから”です。
このスパイスを巡って宇宙規模の大戦争が起きていくわけですね。
というのもデューンの世界では、人工知能の反乱を防ぐためコンピューターの使用が禁止されています。
しかしスパイスを使用することにより、人々の意識を拡張することが出来る(超能力のようなもの)ようになり、人々がコンピューターの役割を果たすことが可能になるのです。
またスパイスには抗老化作用もあり、デューンの世界で人々が生きていくには欠かせない物質なのです。
(2024/11/21 02:52:57時点 Amazon調べ-詳細)
ネタバレ③:専門用語一覧
デューンには多くの専門用語が登場し、専門用語を知っているか知らないかで映画を楽しめるレベルが肌感覚でわかるほど明確です。
基本的な専門用語一覧を作成しましたので、ぜひ参考にしてみてください。
惑星アラキス(デューン)
・砂の惑星と呼ばれる辺境の惑星だが、宇宙で唯一スパイスを採掘できる
・スパイスを巡って宇宙規模の戦争が起きている
・首都は北部の都市アラキーン
スパイス(メランジ)
・宇宙各地で非常に高値で取引されている物質
・コンピューターの使用を禁じられた本作の世界では、スパイスの使用が必須
・惑星アラキスでしか採掘できない
フレメン
・惑星新城すの過酷な環境に順応した先住民族
・スパイスの副反応により目が青色に変色している
・惑星アラキスを緑豊かな星にしてくれる救世主「リサン・アル・ガイブ」の存在を待ち望んでいる
砂虫(サンドワーム)
・惑星アラキスに生息する巨大生物
・全長400メートル以上になる個体もいる
・フレメンから神聖視されており、シャイ=フルードとも呼ばれる
フェダイキン
・正義のためなら命を捨てる覚悟を持つフレメンの戦士
・ポールはスティルガーやチャニの元で、フェダイキンになる修行を行う
リサーン・アル・ガイブ
・フレメンの救世主伝説に登場する預言者
・「外世界からの声」を意味する
ベネ・ゲセリット
・非常に強大な勢力を持つ精神肉体訓練学校
・超人的な知覚力と身体能力を持っているのが特徴
・スパイスを手に入れるため、公家と婚姻を行う必要がある
・公家と婚姻を行い、人類の未来をコントロールし、人類を救う超能力者「クイサッツ・ハデラック」を誕生させることが目的
教母
・ベネ・ゲセリットのリーダー的存在
・多量のスパイスを摂取し、コンピューターのような高度な意識レベルに達成した女性
クイサッツ・ハデラック
・ベネ・ゲセリットが誕生させようとしている、人類の未来をコントロールし、人類を救うことができる超能力者
・公家と婚姻を行い、子を宿すことでクイサッツ・ハデラック=男性のベネ・ゲセリットを誕生させようとしている
マフディー
・フレメンに伝わる伝説の救世主
・「楽園に導く者」を意味する
アトレイデス家
・皇帝より惑星アラキスの統治を命じられている
・ポールの父親レトが指導者
・スパイスではなく、惑星アラキスの先住民であるフレメンとの友好が目的
・皇帝とハルコンネン家によって、滅ぼされた
ハルコンネン家
・かつて恐怖と武力により惑星アラキスを支配していた一族
・スパイスの占領による全宇宙の支配が目的
・皇帝と共にアトレイデス家を滅ぼした
大領家
・宇宙を支配する帝国と呼ばれる国家のトップ
・宇宙開拓および統治のため出来上がった組織であり、”帝国”の下にアトレイデス家やハルコンネン家のような公家が属している
原理主義者
・惑星アラキスの砂嵐に覆われた南部に住む伝統的信仰心の厚い人々
・リサーン・アル・ガイブやマフディーの存在を信じている
サーダガー(親衛軍)
・皇帝に使える戦闘エリート集団
・過酷な訓練を経ており、強靭な戦闘力を誇る
・元囚人なども属している
命の水
・砂虫(サンドワーム)の幼体を溺死させ、その死体から抽出できる液体
・飲むことで祖先の集団意識を受け継ぐことが出来る
(2024/11/21 02:52:57時点 Amazon調べ-詳細)
ネタバレ④:ポールの選択
前作では少し気弱な王子様といった感じのポールでしたが、本作では”救世主として覚醒したポールの選択”が描かれています。
フレメンであるスティルガーを師事し、フェダイキン(フレメンの戦士)として成長したポールですが、砂虫(サンドワーム)の幼体から抽出した命の水を飲んだことにより、過去の記憶と未来予知能力が進化し、完全なる救世主として覚醒します。
救世主として覚醒したポールは、惑星アラキスの未来には海があること、そしてまだ産まれていない妹アリアの姿を目にします。
そして同時に母親ジェシカが宿敵であるハルコンネン男爵の娘であり、ポール自身もハルコンネン家の血筋であることが発覚するのです。
ポールが救世主であると同時に宿敵であるハルコンネン家の血筋であるという描写は、”ポールの光と闇を表現している”のだと考えられます。
フレメンを率いて、皇帝とハルコンネン家を追い詰めたポールは、最後の仕上げとして皇帝に決闘を挑み、そして皇帝の代理であるフェイド=ラウサに勝利し、皇帝の娘娘である皇女イルーランと婚約し、皇帝の後継となります。
もちろんこの選択は、救世主としてフレメンや惑星アラキスを救うためでもあるわけですが、同時に恋人であるチャニの心を傷つけることにも繋がってしまうのです。
救世主として覚醒したポールは、チャニが深く傷つく未来も予知していたはずなので、大切な人を傷つけてでも大きな目的を成し遂げる選択をした、ということになります。
ネタバレ⑤:大領家の目的
皇帝がトップに君臨し、アトレイデス家やハルコンネン家ら領家が属する大領家の目的は、”スパイスの原産地である惑星アラキスを制圧し、全宇宙を支配すること”です。
そのため、惑星アラキスを統治していたアトレイデス家を滅ぼし、コントロールが可能なハルコンネン家に惑星アラキスの統治を任せていたわけですね。
しかし大領家の目論見は、ポールが救世主として覚醒し、惑星アラキスの先住民フレメンを仲間にしてしまったことで崩れ去ることになります。
救世主として覚醒したポールの力は凄まじく、未来予知の能力に磨きがかかり、最強と思われていたフェイド=ラウサをも打ち倒してしまうほどです。
またポールは統率力も優れており、ただでさえ強大な力を持っているフレメンを仲間にすることで、皇帝の懐刀であるサーダガー(親衛軍)をも打ち倒すことが出来るようになっています。
そんなポールが皇帝の後継になってしまうと、大領家は惑星アラキスを支配することが出来なくなり、大領家の影響力は薄まり、全宇宙を支配することが出来なくなってしまいます。
だからこそラストシーンでは、大領家(特にコリノ家)は艦隊を引き連れ、ポールに降伏を迫ってきたわけですね。
ネタバレ⑥:ベネ・ゲセリットの目的
デューンの世界で暗躍する女子修道会ベネ・ゲセリットとは、非常に強大な勢力を持つ精神肉体訓練学校のことです。
ベネ・ゲセリット出身のメンバーは、超人的な知覚力と身体能力を持っているのが特徴です。
またベネ・ゲセリットは、アトレイデス家のような公家と婚姻を行なっており、ポールの母親であるジェシカもベネ・ゲセリットの出身です。
そんなベネ・ゲセリットの目的は、”人類の未来をコントロールし、人類を救う超能力者クイサッツ・ハデラックを誕生させること”です。
というのも、デューンの世界では人工知能による人類支配の悲劇を繰り返さないようコンピューターの使用が禁止されています。
そのため、人類がコンピューターの役割を果たすしかなく、そのためには惑星アラキスにあるスパイスの力が必要になります。
しかし統一国家である大領家の統治下では、スパイスがある惑星アラキスは大々領家が管理しています。
つまり領家に取り入らないとスパイスを管理することが出来ず、スパイスが管理出来ないということは、人類の未来をコントロールすることが出来ないわけです。
だからこそベネ・ゲセリットは育て上げたメンバーを領家と婚姻させているわけです。
そして同時にベネ・ゲセリットの血筋を後世に残し、全宇宙を救う超能力者クイサッツ・ハデラックを誕生させようとしています。
スパイスの確保とクイサッツ・ハデラックの誕生、この2つがベネ・ゲセリットの目的です。
ネタバレ⑦:フェイド=ラウサと決闘した理由
ポールがフェイド=ラウサと命懸けの決闘をした理由は、”ポールを正式な皇帝の後継として認めてもらうため”です。
確かにポールが率いるフレメンは、ハルコンネン家および皇帝に勝利をしましたが、ポールの目的は皇帝の後継という絶大な権力を手に入れ、そして諸悪の根源である大領家を倒し、惑星アラキスを緑豊かな星に変えることです。
そのためには、なんとしてでも皇帝の後継になる必要があったわけですね。
皇帝の正式な後継となるため、ポールは皇帝やフレメンの目の前でフェイド=ラウサと決闘を行い、勝利する必要があったわけです。
しかし、ここで1つ疑問が浮かび上がります。
それは”ポールはフェイド=ラウサに勝利する未来が見えていたのではないか?”という疑問です。
命の水を飲み、ポールはリサーン・アル・ガイブ、マフディ(預言者)、マフディー(救世主)として覚醒し、遠い未来まで予知することができるようになっています。
そのためポールは、フェイド=ラウサに勝利する未来が見えていたのだと考えられます。
見事フェイド=ラウサに勝利したポールは、皇帝を屈服させ、皇帝の娘である皇女イルーランと婚約し、皇帝の後継となります。
しかしポールを正式な皇帝の後継として認めない大領軍が攻めてくる、といった展開ですね。
(2024/11/21 08:04:01時点 Amazon調べ-詳細)
ネタバレ⑧:ラストシーンでチャニが惑星アラキスに残った理由
チャニが大領軍との戦いに加わらず、惑星アラキスに残った理由は、”ポールが権力のために、自分ではなく皇女イルーランと婚約したから”です。
ポールとチャニは互いに惹かれあっていましたが、ポールは皇帝の正式な後継となるため、チャニの目の前で皇女イルーランと婚約をしてしまいました。
このポールの行為は、チャニに対する裏切りであり、チャニの心を深く傷つけることになります。
心に傷を負ったチャニは、ポールやフレメンとは行動を共にせず、1人で惑星アラキスに残る選択をしたわけですね。
ネタバレ⑨:続編と原作
本作は、アメリカのさっかフランク・ハーバートによるSFシリーズ小説を原作としており、計6冊の小説が既に発行されています。
1,デューン 砂の惑星(1965)
2.デューン 砂漠の救世主(1969)
3.デューン 砂丘の子供達(1976)
4.デューン 砂漠の神皇帝(1981)
5.デューン 砂漠の異端者(1984)
6.デューン 砂丘の大聖堂(1985)
本作の監督であるドゥニ・ヴィルヌーヴは、次の3作目がシリーズ最後の作品となると宣言しています。
フランク・ハーバートの小説をもとにした1作目『DUNE/デューン砂の惑星』、2作目『デューン 砂の惑星PART2』、続いて3作目『デューン・メサイア』(原作の邦題『デューン 砂漠の救世主』)の製作を予定しており、原作小説は残っていますが、次がラストで間違いなさそうです。
まだ公開日は未定ですが、早く歴史的な瞬間を拝みたいものです。
(2024/11/21 02:52:57時点 Amazon調べ-詳細)
映画『デューン 砂の惑星 PART2』の感想
圧倒的かつ壮大な世界観と映像美で送るシリーズ2作目です。
しかし前作&専門用語を学んでおかないと、あっという間に置いていかれます。
最低限、「スパイス」、「フレメン」、「アトレイデス家」、「ハルコンネン家」、「ベネ・ゲセリット」、「クイサッツ・ハデラック」、これらの単語は予習してから観賞したほうがいいです…いや冗談抜きにホントにわからなくなるんですって笑。
ストーリーも複雑かつ場面展開が早いので、油断していると「あれ?何のシーンだっけ?」となりますので注意が必要です。
とにかく世界観が独特のであり、そして徹底的に作り込まれています。
瞬き一瞬たりとも許されません、セリフの聞き逃しも許されません、油断すると置いていかれます。
砂虫(サンドワーム)の迫力は映画館でしか堪能できません。
可能な限りある巨大スクリーン、できればIMAXで観賞すると、本当に惑星アラキスへ行けますよ。
私は砂虫(サンドワーム)の登場シーンで鳥肌が立ちました…恐怖と尊敬の念が入り混じったかのような感覚でしたね。
続編であり3作目『デューン・メサイア』(原作の邦題『デューン 砂漠の救世主』)で物語は完結するとのことなので、今から公開がとても楽しみです。
(2024/11/21 02:52:57時点 Amazon調べ-詳細)
まとめ
映画の世界観にどっぷりと浸ることが出来るSF映画です。
流石はSF映画の父親的な存在ですね。
専門用語が多すぎるので、そこは少し予習してから観賞しても良いのでは?と率直に感じました。
続編である3作目『デューン・メサイア』(原作の邦題『デューン 砂漠の救世主』)も制作を予定しているとのことなので、今からとても楽しみですね。
\31日間無料でお試し/
31日以内の解約なら無料♪
映画チケットが最大900円に!
最後まで読んでくれてありがとうございました。