こんにちは、ニャンコです。
このブログは映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』のこんな疑問に答えていきます。
・見所ポイント
・ネタバレ一覧
・感想と考察
①芸術学部映画学科卒(卒論学年2位)
②映画歴20年以上
③累計2,000本以上観賞している変態
④実はホラー映画苦手(特に和風ホラー、リングとか無理!)
⑤Twitterで毎日おすすめ映画ツイート
映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』の見所を、映画好きの変態猫であるニャンコがネタバレありで感想と考察を書いています。
まさか、ラストがあんな展開になるなんて・・・
きっとブログを読み終わったとき、もっと映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』が好きになると思いますよ♪
映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』のあらすじ
ジュラシック・ワールドのあった島、イスラ・ヌブラルが噴火で壊滅し、救出された恐竜たちが世界中へ解き放たれて4年。人類はいまだ恐竜との安全な共存の道を見いだせずにいる。恐竜の保護活動を続けるオーウェンとクレアは、ジュラシック・パーク創設に協力したロックウッドの亡き娘から作られたクローンの少女、メイジーを守りながら、人里離れた山小屋で暮らしていた。そんなある日、オーウェンは子どもをつれたブルーと再会。しかし、その子どもが何者かによって誘拐されてしまい、オーウェンはクレアとともに救出に向かう。一方、ある目的で恐竜の研究をしている巨大バイオテクノロジー企業のバイオシンを追っていたサトラー博士のもとには、グラント博士が駆け付け、彼らはマルコム博士にも協力を求める。
出典:映画com
・遂に完結!シリーズ最終章!
・地上最大の肉食恐竜ギガノトサウルスが登場
・過去シリーズへのオマージュがたっぷり♪
・人間と恐竜の選択に注目!
『ジュラシック・パーク/ワールド』シリーズ6作目にして最終章を飾る映画です。
2015年公開の「ジュラシック・ワールド」でメガホンをとったコリン・トレボロウが再び監督に復帰し、シリーズ生みの親であるスティーブン・スピルバーグが引き続き製作総指揮を担当しています。
「ジュラシック・ワールド」シリーズの主演クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワードに加え、「ジュラシック・パーク」初期3作で中心となったサム・ニール、ローラ・ダーン、ジェフ・ゴールドブラムが演じる3人の博士もカムバックしていますので、往年のファンにとってはたまらない展開になっています。
当ブログでは、本作の気になる謎を徹底考察・解説していますので、観賞後のヒントになれば嬉しいです。
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【ネタバレあり】映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』のネタバレ一覧
ネタバレ①:タイトルの意味
タイトルである「新たなる支配者」とは、”人間と恐竜が共存し、新たな地球の支配者になる”という意味を表しています。
しかし同時に、”人間も恐竜も地球の生命サイクルの一部である”ということも表しているのです。
恐竜は過去の地球の支配者、人間は現在の地球の支配者と思われているかもしれませんが、それは単なる思い上がりに過ぎません。
というのも地球誕生から現在までの46億年という歴史の中で、「恐竜の歴史は2億年前〜6600万年前」、「人類の歴史は6500万年前〜現在」、と地球の歴史に比べれば僅かな時間でしかありません。
だからこそ人間と恐竜は、今一瞬地球の支配者であると同時に、地球の生命サイクルの一部であるということを自覚しなければならないのです。
「新たなる支配者」というタイトルには、”そんな戒めともいえる意味が含まれている”のだと思われます。
ネタバレ②:バイオシン社の目的
本作の黒幕とも言えるバイオシン社は、前作『ジュラシック・ワールド/炎の王国(2018)』で世界中に解き放たれてしまった恐竜を保護する公式企業です。
前作までは、舞台はイスラ・ヌブラル島やイスラ・ソルナ島でしたが、バイオシン社が2つの島から恐竜を連れ出し、イタリアのドロミーティ山脈に恐竜たちの保護地区を作っています。
そんなバイオシン社ですが、名前にどこか見覚えはないでしょうか。
実は、”シリーズ第1作目である『ジュラシック・パーク(93)』でインジェン社のエンジニアであるデニス・ネドリーに、恐竜の胚を盗むように依頼するライバル会社の人間こそ、バイオシン社の代表ルイス・ドジスン”なのです。
その証拠にルイスは施設を脱出する際、デニスが盗んだシェービング・クリームの空き缶を大切に持ち出そうとしています。
きっとバイオシン社をインジェン社を凌ぐ大企業へと躍進させたお守り的な存在なのでしょう。
また『ジュラシック・パーク(93)』でデニスは、口から毒を吐くディロフォサウルスに殺されてしまいますが、本作でも過去作をオマージュするかのようにルイスも同じ恐竜に殺されてしまいます。
そんなルイスが代表を務めるバイオシン社の目的は、”遺伝子組み換えにより、害虫や病気に強い作物を作り、世界の飢餓問題を解決する”ことです。
とても素晴らしい目的なのですが、目的を達成するためならば手段を選ばない非道さも持ち合わせています。
バイオシン社の悪行はこんな感じです。
①白亜紀の生物のDNAを使って、巨大改良イナゴを作り出す
→世界中の農作物を食い荒らし、世界的な飢餓を発生させることで食物連鎖を崩壊させる
②巨大イナゴは、バイオシン社の開発した農作物以外は食い荒らす
→バイオシン社の農作物以外が売れなくなる
③遺伝子改良を行ったメイジーの遺伝子を手に入れるため、彼女を誘拐する
→病気にかからない人類を作り出す
④単体繁殖可能なオオトカゲのDNAを持つブルーの子供ベータを誘拐する
→クローン人間を作り出す
そんなバイオシン社ですが真の目的は、”遺伝子操作と単体繁殖による人類の更なる繁栄”です。
しかし研究者であるウー博士は罪悪感を抱えており、”遺伝子操作されたメイジーの遺伝子構造を分析し、一世代で絶滅するDNAを生み出し、イナゴの種全体に拡散する病原体を作り出し、巨大改良イナゴを絶滅させること”を目的にしています。
ちなみにウー博士も『ジュラシック・パーク(93)』から登場している研究者であり、過去作で恐竜を復活させただけではなく、『ジュラシック・ワールド(2015)』ではインドミナス・レックス、『ジュラシック・ワールド/炎の王国(2018)』ではインドラプトルといった新種恐竜も生み出しています。
今までは自分の研究意欲や権力を誇示するために恐竜を作り上げてきたウー博士ですが、本作では初めて恐竜を現在社会に蘇らせてしまったことに罪悪感を感じており、世界を救うためにメイジーの遺伝子構造を調べようとするなど変化が見られます。
なおバイオシン社は、ルイスが巨大改良イナゴを焼却処分しようとしたところ、逃げ出してしまった大量のイナゴの大群により保護地区が山火事状態となり会社は壊滅状態になり、ルイスも恐竜に襲われて死亡。
その後、マルコム博士や社員のラムジーにより悪事を暴かれ、バイオシン社の繁栄は終焉を迎えるのです。
ネタバレ③:メイジーの正体
出典:IMDb
本作のキーパーソンであるメイジーですが、前作『ジュラシック・ワールド/炎の王国(2018)』では、”ベンジャミン・ロックウッドの1人娘のクローン人間”という正体が明かされていました。
ベンジャミンが1人娘であるシャーロットを亡くしてしまったショックから、シャーロットのクローン人間であるメイジーを作り出したと思われてきましたが、実際は”シャーロット本人が望んで産んだクローン人間”というのが真相でした。
つまり、”メイジーは私利私欲で作り出されたクローン人間ではなく、愛された上で生まれてきたクローン人間”ということです。
シャーロットは、ブルーのように単体繁殖でメイジーを妊娠しました。
詳細については描かれておりませんが、おそらくシャーロットは通常の妊娠が出来ない身体だったのだと思われます。
メイジーがお腹の中にいるときから深い愛情を注ぎ、実際に生まれてきてからも本当の娘のように愛情を持って育ててきました。
しかしシャーロットには、遺伝子的欠陥があり若くして命を落としてしまいます。
本来であればシャーロットのクローン人間であるメイジーにも遺伝子的欠陥があるはずなのですが、シャーロットがメイジーの遺伝子を組み替え、健康体でいられるように改良していました。
この人体への遺伝子の組み替え方法はシャーロット以外は知らず、その秘密はメイジーの身体の中に眠っているということです。
そのためメイジーは、バイオシン社から狙われているのですね。
ネタバレ④:ベータが誘拐された理由
本作では、ヴェロキラプトルのブルーの子供ベータが登場します。
ベータの母親ブルーは、オオトカゲの遺伝子を組み込まれているため単体繁殖が可能となっているため、ベータはブルーのクローンとも言える存在です。
そんなベータですが、メイジーと一緒にバイオシン社に誘拐されてしまいます。
ベータがバイオシン社に誘拐された理由は、”単体繁殖の方法を解読したいから”です。
バイオシン社は、「遺伝子組み換えにより、害虫や病気に強い作物を作り、世界の飢餓問題を解決する」という目的のもと活動しておりますが、真の目的は”遺伝子操作と単体繁殖による人類の更なる繁栄”です。
その真の目的を達成するためには、どうしてもメイジーとベータの身体を調べ上げて、遺伝子操作と単体繁殖の方法を知る必要があるんですね。
ちなみにベータの母親であるブルーを誘拐しなかった理由としては、”単純に大人のヴェロキラプトルは凶暴で危険だから”というものかと思われます。
ネタバレ⑤:過去作へのオマージュ
本作には、過去作へのオマージュが数多く描かれています。
①子供が小型恐竜に追いかけられて泣いている
→『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(97)』の冒頭シーン、イスラ・ソルナ島にバカンスに来ている家族の娘が小型恐竜に囲まれるシーンのオマージュ
②クレアのパラシュートが木に引っかかる
→『ジュラシック・パークⅢ(2001)』の少年エリックのパラシュートが木に引っかかるシーンのオマージュ
③坑道に出現するディメトロドンの背びれ
→『ジュラシック・パークⅢ(2001)』で、スピノサウルスが水中からアラン博士たちを追いかけるシーンのオマージュ
④ギガノトサウルスをイアン博士が火でおびき寄せる
→『ジュラシック・パーク(93)』で、T-レックスをイアン博士が照明筒でおびき寄せるシーンのオマージュ
⑤ギガノトサウルスに遭遇した際のアラン博士とオーウェンの「動くな」
→『ジュラシック・パーク(93)』で、T-レックスに遭遇したアラン博士のセリフシーンのオマージュ
⑥ルイスがディロフォサウルスに毒を吐かれる
→『ジュラシック・パーク(93)』で、デニスがディロフォサウルスに毒を吐かれるシーンのオマージュ
⑦ギガノトサウルスvsT-レックス&テリジノサウルス
→『ジュラシック・ワールド(2005)』で、インドミナス・サウルスvsT-レックス&ブルーの頂上決戦シーンのオマージュ
きっとこれ以外にも沢山あると思いますので、随時追加していきます。
やはりシリーズ第6作品目ともあるとファンサービスに溢れていますよね♪
ネタバレ⑥:ラストシーンについて
出典:IMDb
ラストシーンは、シャーロットの”人間と恐竜はきっと共存出来る”というセリフで幕を閉じます。
海陸空に生息する恐竜たちが、同じように生息する動物たちと共存しているかのようなシーンがとても印象的で美しいラストシーンです。
人間の欲望と都合で復活させてしまった恐竜ですが、人類は恐竜を復活させてしまった責任をしっかりと果たし、恐竜を再び絶滅させるのではなく共存の道を選ぶというラストはとても良かったと思います。
しかし本当の意味で人類と恐竜は共存することが出来るのか・・・こればかりはオーウェンたちの活躍を祈るしかありません。
映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』の感想
約30年にも渡る『ジュラシック・パーク/ワールド』シリーズの最終章にふさわしい映画だと思います。
特に過去シリーズへのオマージュ、レジェンド3人との共演はファンにとってはたまらない展開となっており、まさにファンサービス満載の映画と言っても過言ではありません。
また過去シリーズで何度も登場が予定されていた、陸上最大級の肉食恐竜であるギガノトサウルスが登場しており、特にT-レックスとのガチンコバトルは本作の目玉の1つと言えます。
そして前作では、ベンジャミン・ロックウッドの1人娘シャーロットのクローン人間だと思われていたメイジーですが、実は同じクローン人間でありながらもシャーロットからとても愛されていた存在であり、遺伝子操作により遺伝子欠陥を克服した健康体であることが明らかになります。
「自分は存在していい人間なのか・・・」、そんな深刻な悩みを抱えていたメイジーにとって「誰かに愛されている存在だった」という事実は、何よりメイジー自身を救ったのではないでしょうか。
ラストシーンも「人類と恐竜の共存」というシリーズを通しての課題にある程度の答えを出しておりますので、綺麗な終わり方だっと思います。
しかしいくつか不満点もあるのが事実です。
①バイオシン社まで行く前半パートが長過ぎて、少し飽きる
→特に女性の密売人の役割が雑すぎるのでは?
②もっとブルーやベータを活躍させてほしかった
→特にベータは、誘拐される必要があったのか?
③ギガノトサウルスの最期が呆気なさすぎる
→最強の肉食恐竜なのに、あの最期は酷過ぎるのでは?
④恐竜の闇ビジネスが解決していない
→人間と恐竜は共存の道を歩むことになるが、闇ビジネスはどうなる?
私の考察が足りないだけなのかもしれませんが、この部分が若干不満でしたね。
しかし不満点を考慮しても、最高の映画でありシリーズ最終章であることには変わりありません。
『ジュラシック・パーク/ワールド』シリーズが終わってしまうことは悲しいですが、約30年間も楽しませてくれた監督やスタッフ、俳優陣には感謝の言葉しかありません。
まとめ
『ジュラシック・パーク/ワールド』シリーズの最終章にふさわしい映画です。
事前に過去シリーズの概要を知っておくと、より本作を楽しむことが出来ます。
人間と恐竜が共存の道を選び、これから新しい地球の歴史を作り上げていくのかと思うとワクワクが止まりません。
約30年間も映画ファンを楽しませてくれて本当にありがとうございます。
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最後まで読んでくれてありがとうございました。