こんにちは、ニャンコです。
このブログは映画『黄龍の村』のこんな疑問に答えていきます。
・見所ポイント
・ネタバレ一覧
・感想と考察
①芸術学部映画学科卒(卒論学年2位)
②映画歴20年以上
③累計2,000本以上観賞している変態
④実はホラー映画苦手(特に和風ホラー、リングとか無理!)
⑤Twitterで毎日おすすめ映画ツイート
映画『黄龍の村』の見所を、映画好きの変態猫であるニャンコがネタバレありで感想と考察を書いています。
まさか、ラストがあんな展開になるなんて・・・
きっとブログを読み終わったとき、もっと映画『黄龍の村』が好きになると思いますよ♪
映画『黄龍の村』のあらすじ
レンタカーでキャンプ場へ向かう優希ら8人の若者たち。
その途中、山の中で車がパンクしてしまい、携帯電話の電波も繋がらず、助けを求めて歩き始める。
トンネルを抜けてたどり着いたのは、包丁が頭に刺さった案山子がある奇妙な村・龍切村だった。
馬に乗って現れた老人は車を直してくれると話し、優希たちを自宅へ招く。
老人の家では3人の女性が律儀に出迎えてくれ、夕食や布団まで用意されていた。
老人の半ば強引な誘いでその夜は泊まることになるが、翌朝、外の音で目を覚ました優希は、不思議なお面を被った村人たちが外を練り歩く姿を目撃する。
・阪元祐吾監督らしいバイオレンスアクション映画
・ホラーからアクションへの転換が素晴らしい
・陽キャと隠キャの使い分けが上手い
・上映時間が66分と短いので、サクッと楽しめる
「ファミリー☆ウォーズ」、「ベイビーわるきゅーれ」などで注目を集める阪元裕吾監督によるホラーアクション映画です。
出演は「魔進戦隊キラメイジャー」の水石亜飛夢、「エンボク」の秋乃ゆに、「宮本から君へ」の一ノ瀬ワタルですが、知らない人は知らない俳優さんだと思います。
そのため、「誰が死ぬのか」が全く予想出来ない映画に仕上がっています。
前半は、『ミッドサマー』のような不穏な空気感を漂わせておきながら、中盤から『ベイビーわるきゅーれ』のようなキレッキレのアクション映画へと転換していきます。
そして上映時間も66分と短く、サクッと気軽に楽しむことが出来る映画です。
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【ネタバレあり】映画『黄龍の村』のネタバレ一覧
ネタバレ①:龍切村の風習
不気味な雰囲気が漂う龍切村ですが、とても恐ろしい風習が存在しています。
それが龍切村の守神である十兵衛(アシンダワラ)に”村に迷い込んだ旅人の人肉を捧げること”です。
このような恐ろしい風習がある理由は、”村の決まりだから”です。
実際に本作中でも「なぜ恐ろしい風習が存在しているのか?」には触れられておらず、「これ、村の決まりやから」で済まされているのです。
おそらくですが、過去に大飢饉のような出来事が発生し、生贄(人肉)を神に捧げることで危機を乗り越えたのでしょう。
そのような過去があるため、村に災厄が訪れないように神に生贄を捧げる風習が続いていたものと考えられます。
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ネタバレ②:ホラーからアクションへの転換
本作最大の見所は、何といってもホラーからアクションへと転換することでしょう。
この展開が抜群に上手いです。
というのも、本作の登場人物は上手い具合に陽キャと隠キャにグループが別けられているんですよね。
そのため観客としては、”陽キャの誰かが危機を乗り越えて村を脱出するんだろう”と思ってしまうわけです。
実際に隠キャの4人は、早々に誘拐されたり殺されたり(実は生きている)して舞台から姿を消します。
そしていかにも「ここから陽キャが反撃に転じる!」と思わせるような演出をしておいて、陽キャを瞬殺で退場させてしまうのです。
そして殺されたと思われていた隠キャが圧倒的戦力で村人たちを皆殺しにしていく、爽快なアクション映画へと転換していきます。
ネタバレ③:梶原の目的
本作の真の主人公である梶原ですが、ある目的のために龍切村を訪れています。
梶原の目的とは、”祖母を殺した龍切村の村人を皆殺しにして復讐を果たす”というものです。
その目的に賛同した工藤、谷村(兄)、谷村(妹)が計画に加わっています。
梶原たちは復讐を果たすため、青春時代を犠牲にして鍛錬に励みました。
そのため龍切村の村人を圧倒出来るほどの驚異的な戦闘能力を持ち合わせています。
そんな梶原たち4人が圧倒的戦力で龍切村を制圧していく様子は、観客側も清々しい気持ちになること間違いなしです。
ネタバレ④:潜入スパイ「奈穂美」
実は龍切村には、梶原たちのスパイが潜り込んでいます。
そのスパイの正体は、”奈穂美こと谷村(末妹)”です。
というのも谷村家は3兄妹なんですよね。
兄と姉は、梶浦と共に龍切村に辿り着きますが、末の妹である奈穂美は半年前から龍切村に潜入していました。
奈穂美が潜入していた目的は、”龍切村の正確な戦力を調べるため”です。
というのも、龍切村には手練れが2人いるんですよね。
それが”中国拳法の使い手=千代”と”日本刀の使い手=田村”です。
この2人を倒さない限り、龍切村を制圧することは出来ません。
そのために必要なのは、正確な情報です。
この正確な情報を入手するために奈穂美は潜入スパイとして半年間もの間、達切村に潜入していたということですね。
ネタバレ⑤:十兵衛(アシンダワラ)との対決
本作のラスボスといえば、十兵衛(アシンダワラ)です。
十兵衛は、龍切村の神として祀られており、神社内の建物に幽閉されています。
どうやら幼い頃に誘拐され、そのまま龍切村の神であるアシンダワラとして祀られてしまったようです。
知能は低いですが、人並外れた巨体と怪力、そして驚異なスタミナが特徴であり、まさにラスボスとしての風格を漂わせています。
そんなラスボス十兵衛とのバトルシーンは、まさに総力戦とも言える大迫力です。
十兵衛を演じている一ノ瀬ワタルは、格闘家としても活躍しているので本格的な戦闘シーンを楽しめます。
ネタバレ⑥:ラストシーン
本作のラストシーンは、今までの血みどろな戦いが嘘だったかのように和やかに締められます。
無事に復讐を果たした梶原たちが居酒屋で飲み会を行い、その後は普通に電車で帰っていくんですよね。
また冒頭シーン同様にスマホで撮影されているかのようなカメラワークとなっており、中々粋な演出になっています。
そして何と言っても印象的なのが、十兵衛(アシンダワラ)が梶原の助手として雇われていることですね。
この時の十兵衛は、とても愛嬌があり可愛らしく描かれています。
きっと十兵衛は、これから自分の人生を取り戻していくのでしょう。
映画『黄龍の村』の感想
上映時間も66分と短く、サクッと楽しめる映画です。
何より脚本と演出がとても素晴らしく、序盤ホラーの展開が中盤アクション映画になる展開は鳥肌ものです。
今まで蚊帳の外にいた隠キャが実は本当の主人公であり、ホラー映画かと思いきやアクション映画だったり・・・まさに観客の度肝を抜くような脚本と演出はとても素晴らしいと思います。
何よりキレッキレのアクションシーンは、1秒たりとも目を離すことは出来ないでしょう。
どんでん返しの映画って沢山あると思いますが、本作はその中でもベスト10に入るほど衝撃的な映画だと思います。
本作の阪元祐吾監督は、『ある用務員』や『ベイビーわるきゅーれ』の監督でもあるため、これらの映画も大変オススメです。
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まとめ
完全なるホラー映画を想像していましたが、まさかの想像の斜め上を行かれる展開で唖然としました。
上映時間も66分と短いので、サクッと楽しめる映画映画です。
何よりもホラーからアクションへの転換が素晴らしく、映画の新たな側面を感じ取ることが出来ます。
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最後まで読んでくれてありがとうございました。