こんにちは、ニャンコです。
このブログは映画『ザ・ハント』のこんな疑問に答えていきます。
・見所ポイント
・ネタバレ一覧
・感想と考察
①芸術学部映画学科卒(卒論学年2位)
②映画歴20年以上
③累計2,000本以上観賞している変態
④実はホラー映画苦手(特に和風ホラー、リングとか無理!)
⑤Twitterで毎日おすすめ映画ツイート
映画『ザ・ハント』の見所を、映画好きの変態猫であるニャンコがネタバレありで感想と考察を書いています。
まさか、ラストがあんな展開になるなんて・・・
きっとブログを読み終わったとき、もっと映画『ザ・ハント』が好きになると思いますよ♪
映画『ザ・ハント』のあらすじ
広大な森の中で目を覚ました12人の男女。
目の前には巨大な木箱があり、中には1匹のブタと多数の武器が収められている。
何者かに命を狙われることがわかった彼らは、目の前の武器を手に取り、逃げ惑う。
やがて彼らは、ネット上の噂に過ぎないと思われていた、セレブが娯楽目的で一般市民を狩る「マナーゲート」と呼ばれる“人間狩り計画”が実在することを知る・・・
・富裕層vs庶民層の人間狩り
・今までの常識を覆す、途中まで”誰が主人公かわからない”という演出
・少しずつ明らかになる真実に唖然
・爽快感バツグンのバイオレンスアクション
「ゲット・アウト」や「パージ」シリーズなど、数々のホラー、サスペンス作品をヒットさせてきたジェイソン・ブラムが製作しているサバイバル映画です。
上流階級と庶民階級との格差対立やネット上での陰謀論といった現代的なテーマを盛り込みながら描いており、ストーリーも目が離せない展開の連続になっています。
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【ネタバレあり】映画『ザ・ハント』のネタバレ一覧
ネタバレ①:誰が主人公?バンバン死ぬ主力キャラ
本作最大の見所として序盤は「誰が主人公が一切わからない」、ということが挙げられます。
普通映画って主人公に視点を合わせますよね?
つまり主人公に焦点を合わせて、観客に「この人が主人公だよ♪」とアピールしているわけです。
本作も同様に序盤は1人の若い女性の視点で物語が進行していきます。
出典:IMDb
普通に考えれば、「この女性が主人公で物語が進んでいくんだろうな♪どんな展開になるかワクワクする!」、という感じになると思います。
しかし本作はぶっ飛んだ展開です!
この女性・・・”人間狩り”がスタートしてからほんの数秒で死にますからね!
一瞬で頭をライフルで撃ち抜かれて瞬殺されます!
続いて視点は1人のイケメン男性に移ります。
出典:IMDb
と思ったら、このイケメンも早々に地雷を踏んで爆死します。
一体、いつになったら主人公が現れるんだよ!
そうなんです、本作はなかなか主人公が登場しないのです。
今までの常識とは異なる珍しい映画ですよね。
さて、この後の視点は”人間狩り”の舞台である森を脱出した3人組に視点が移ります。
3人組はガソリンスタンドに逃げ込みますが、そこの店主である老夫婦は”人間狩り”側であり、3人組はあっという間に殺されてしまいます。
と思ったら、今度は老夫婦視点で物語が進むという・・・
一体、いつになったら主人公が現れるんだよ!(2回目)
いつになっても主人公が登場しない映画なんて、今までありましたっけ?
本当に異色な映画だと思います。
そして映画中盤になって、ようやく真の主人公が登場します。
その名もクリスタル!本作最強の元軍人です!
ここからはクリスタル姉さんによる無双展開で物語が進んでいきます。
この時点で映画の半分ぐらい経過しているという・・・
ネタバレ②:マナーゲートの目的とは?
”マナーゲート”は富裕層が庶民層を娯楽で狩る秘密組織です。
そこだけ聞くと悪者っぽくなるんですが、実際にはそんな存在しておらず、あくまで富裕層であるアシーナ達がコミュニケーションツール上で作り上げた架空の存在です。
そんなふざけたやり取りを庶民層であるゲリーがハッキングし、世界中に拡散してしまったことにより”マナーゲイト”が本当に存在しているかのようになってしまいました。
このゲリーによる情報拡散により、会社の評価を著しく陥れたとされアシーナ達は解雇されてしまいます。
アリーナ達は「庶民層にはロクな奴がいない!」と怒り狂い、”人間狩り”が本当に開始されてしまいました。
つまり”マナーゲート”の目的は、「自分達を陥れた庶民層への復讐!」ということです。
ネタバレ③:なぜ人間狩りが行われたのか?
自分達を陥れた庶民層へ復讐する、このためだけに”人間狩り”が行われました。
これだけ聞くと富裕層だけが悪者に見えるのですが、庶民層も勝手に情報を拡散したり、富裕層は悪者(いわゆる陰謀論)を吹聴していたりと庶民層側にも非があります。
つまり「どちらかが一方的に悪いということではない!」ということです。
とはいえ、富裕層が一方的に庶民層を狩っていく姿は気持ちの良いものではありませんよね…そんなときに現れる庶民層の救世主がクリスタルです。
今までの鬱憤を晴らすかの如く、富裕層を一方的に虐殺していきます!
ネタバレ④:最後に必ず勝つのはウサギ、その意味とは?
昔からある「ウサギとカメ」の話は、とても教訓になる内容ですよね。
本来はウサギより足が遅いはずのカメが競争でウサギに勝つ!、という話です。
しかし本作の「ウサギとカメ」の話は戦慄が走る内容です。
油断してカメに負けてしまったウサギは、その後カメの家族を全て虐殺する、という結末となっており、いわゆる「最後は強い者が必ず勝つ!」という内容になっています。
これを本作に当てはめると、「最後は富裕層が必ず勝つ!」ということです。
しかし我らのクリスタルは、もちろんそんな結末に納得していません!
「私たちはカメじゃない!ウサギにも必ず勝ってやる!」、そんな意思が伝わってくるほどの猛攻に出ます。
ネタバレ⑤:クリスタルは別人だったのか?
本作終盤に、実はクリスタルは今回の”人間狩り”の対象ではない、いわゆる同姓同名の別人ではないか?、という事実が判明します。
本当にクリスタルは別人だったのか?クリスタル本人は別人だと主張していますが、真相はどうなのでしょうか?
別人だった説が濃厚だと思いますが、ニャンコはクリスタル本人説を推します!
というのも、頭脳明晰なアリーナが別人を誘拐するなんて凡ミスなんてすると思いますか?
そう考えると、クリスタルが話していた「ウサギとカメの話」がポイントになってくると思うんです。
もちろんウサギ=富裕層、カメ=庶民層なのですが、クリスタルはただカメになるつもりはありません。
「実は別人だった、私は関係ない」と言えば、アリーナも動揺して動きが鈍り、勝機が見えますよね!
もちろんニャンコの考察なので合っているかわかりませんが、クリスタルは本人で間違いないと思っています。
ネタバレ⑥:結局誰が悪かったのか?
結論、富裕層と庶民層のどちらが悪かったではなく、「どちらも悪かった!」ということになります。
”マナーゲート”の存在、庶民層への誤解などが絡み合って今回の悲劇は生まれました。
本当は双方の勘違いなのですが、双方側に悪質な人間がおり、そいつらが事態を悪化させている、といった感じでしょうか。
結局は悪い人間はどこにでもいて、そいつらのせいで争いはなくならないということなんでしょうね。
映画『ザ・ハント』の感想
富裕層による庶民層への一方的な”人間狩り”かと思いきや、まさかの庶民層であるクリスタルが無双する映画でした。
前半は主人公が誰だかわからない展開が続き、従来の映画にはない展開が楽しめます。
この辺り、映画慣れしている人だと今までの常識が打ち破られて面白いかもしれないですね♪絶対に冒頭に出てきた女性が主人公だと思いましたもん!
序盤までは富裕層により一方的な”人間狩り”が楽しめますが、中盤からはクリスタルが無双するため庶民層が富裕層を”人間狩り”しているかのような構図になります。
富裕層のクズっぷりを観客は知っているので、この辺りは非常に爽快感がありますね♪本作の富裕層はアリーナを除いてバカばかりです。
しかしストーリーにもう少しひねりが欲しいと思ってしまったのも事実・・・基本的に殺し合っているシーンばかりですからね!
どうせ殺し合うなら理由不明のまま一方的に虐殺し続けて欲しかったな。
”人間狩り”を実行する理由も少しインパクトが弱い気がして、後半盛り上がりが欠けてしまったようにも感じました。
だってただの逆恨みですよね?もっと国家絡みの策略かと思ったら、情報を拡散されて会社クビになったから”人間狩り”をするんですよね?なんか思っていたのと違うんですよね・・・
とはいえ、前半の怒涛の展開はメッチャスリリングで面白いです♪主人公が誰かわからない演出も斬新で、前半だけでも非常に満足できる出来栄えです。
少しグロいシーンもありますがグロ度は低めです♪ホラー映画苦手な人も楽しめるかと思いますよ。
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まとめ
今までの映画の概念を覆す、「誰が主人公かわからない」、この演出が最高に面白い映画です。
前半メチャクチャな展開で話が進み、中盤から後半にかけてクリスタル無双が展開される、そんな映画です。
このクリスタル無双、爽快感がハンパじゃありません!観ている側の気持ちがわかるんじゃないか?と思われるぐらい、富裕層を返り討ちにしていきます♪
しかし爽快感と共に、「本当にこれで良かったのか?」、という別の想いも湧いてくる映画です。
あまりにも一方的にクリスタルが虐殺しまくるため、不思議とアリーナたち富裕層が不憫に思えてくるんですよね。
映画冒頭は庶民層に肩入れしていましたが、ストーリーが進むにつれて富裕層に肩入れしてしまう・・・そんな不思議な感覚になる映画です。
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最後まで読んでくれてありがとうございました。
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