こんにちは、ニャンコです。
このブログは映画『屋敷女 ノーカット完全版』のこんな疑問に答えていきます。
・見所ポイント
・ネタバレ一覧
・感想と考察
①芸術学部映画学科卒(卒論学年2位)
②映画歴20年以上
③累計2,000本以上観賞している変態
④実はホラー映画苦手(特に和風ホラー、リングとか無理!)
⑤Twitterで毎日おすすめ映画ツイート
映画『屋敷女 ノーカット完全版』の見所を、映画好きの変態猫であるニャンコがネタバレありで感想と考察を書いています。
まさか、ラストがあんな展開になるなんて・・・
きっとブログを読み終わったとき、もっと映画『屋敷女 ノーカット完全版』が好きになると思いますよ♪
映画『屋敷女 ノーカット完全版』のあらすじ
クリスマスイブの真夜中、出産を目前にした妊婦サラの家に黒い服を着た不審な女が訪れる。女が家に押し入ろうとしたためサラが警察を呼ぶと、女は姿を消す。ひと安心して床に就くサラだったが、なんと女はすでに家の中に侵入しており、大きなハサミを手に恐ろしい形相でサラに襲い掛かる。女の目的もわからず、衝撃と恐怖に包まれるサラだったが、そこで陣痛が起きてしまい……。
出典:映画com
・問題のラストシーンを映し出したノーカット版
・残酷描写、倫理観の欠如はトップクラス
・血飛沫の量がハンパない!まるで血の洪水!
・ラストシーンの救いのなさは、心のダメージがデカ過ぎる
2007年に製作・公開され、凄絶な恐怖と戦慄を描いて話題となったフレンチホラー『屋敷女』ですが、残酷描写や倫理観などの観点から日本公開時は一部のシーンが修正やカットされてしまいました。
本作は、そんな問題作『屋敷女』のノーカット完全版です。
当ブログでは、『屋敷女』の気になる謎を徹底考察・解説していますので、観賞後のヒントになれば嬉しいです。
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【ネタバレあり】映画『屋敷女 ノーカット完全版』のネタバレ一覧
ネタバレ①:タイトルの由来
本作のタイトルである『屋敷女』には、モチーフとなった作品があります。
その作品とは、”週刊ヤングマガジンで連載されていた「座敷女」”です。
「座敷女」は、望月峯太郎の漫画で1993年に連載されていました。
大学生の森ひろしは真夜中に隣部屋のドアがしつこくノックされていることに気づく。自分の部屋のドアを開け覗いてみると、そこにはロングヘアにロングコートの大女が立っていた。後日、その大女はひろしの部屋を訪れる。電話を貸してくれと頼まれたひろしは彼女を玄関に入れてしまう。 その日を境にひろしは「サチコ」と名乗るその大女に付きまとわれる。サチコとは何者なのか?目的は何なのか?サチコの異常な行動は次第にエスカレートしていき、やがてはひろしの周囲の人々をも巻き込んでいく。
出典:Wikipedia
1990年代は、都市伝説やストーカー事件などが話題になっていた時代であり、「座敷女」は得体の知れない大女サチコに理不尽に付きまとわれる恐怖を描いています。
サチコがひろしに付きまとう理由や目的が一切わからない、サチコの正体が人間なのか怪物なのかもわからない・・・つまり”理解出来ない恐怖そのもの”を描いているのです。
本作『屋敷女』に登場する女も、サラを襲う理由や目的が一切わからず、ただ理不尽に殺戮を繰り返してきます。
終盤、女の正体が判明しますが、それでも理不尽な恐怖であることに変わりはありません。
ネタバレ②:通常版とノーカット完全版の違い
出典:IMDb
通常版とノーカット完全版の違いは、”ラストシーンが無修正になっているかどうか”です。
ラストシーン以外のシーンやストーリーは、一切変わりはありません。
ラストシーンで描かれていた内容は、”屋敷女がサラの腹をハサミで切り裂き、赤ん坊を取り出すシーン”です。
2007年に公開された通常版の『屋敷女』では、ラストシーンのあまりの残酷さと倫理観の観点から修正を余儀なくされました。
本来であればモザイクでボカシを入れるべきところですが、モザイクでさえも隠し切れない残酷さということで、画面を全て暗転させて真っ暗にしてしまうという表現になってしまったのです。
そんな話題のシーンがノーカット完全版では、はっきりクッキリと映し出されています。
①瀕死の重体となったサラは、階段を上がるが産気づいてしまう
②このままでは母子ともに命の危険があることに気がついた屋敷女は、生きたままサラの腹をハサミで切り裂き、赤ん坊を取り出す
③サラは出産の痛み、生きたまま腹を切り裂かれる痛みに言葉にならない悲鳴を上げ続ける
④無事に赤ん坊を取り出した屋敷女は、満足そうに椅子に座り、赤ん坊を抱きしめる
⑤階段には、無残にも腹を切り裂かれ、血塗れの姿で死んでいるサラの姿が映し出される
生きたまま腹を切り裂く残酷さはもちろんのこと、赤ん坊を母親の腹から取り出すシーンが完全に倫理的にアウトですね。
そのため通常版では、モザイク処理ではなく異例の暗転というかたちで修正が入ってしまったのです。
ネタバレ③:冒頭の交通事故
出典:IMDb
冒頭の交通事故が悲劇の始まりでした。
というのも冒頭の交通事故は、”サラと屋敷女が起こした交通事故であり、その時に屋敷女はお腹にいた子供を亡くしている”んですよね。
一方のサラはお腹の子供と共に助かりましたが、愛する夫は亡くなってしまいます。
この事故の原因が屋敷女側なのかサラ側なのかはわかりません。
しかし屋敷女は、やっと授かった子供が不慮の事故により亡くなってしまった、という現実に耐えられず、逆恨みのようなかたちでサラに復讐を果たそうとしているわけです。
ネタバレ④:屋敷女の正体と目的
出典:映画com
屋敷女の正体は、”冒頭のサラとの交通事故が原因で、お腹にいた子供を亡くしてしまった女性”です。
結局、本当にサラ側に原因があったのかどうかは定かではありませんが、少なくとも屋敷女は「サラのせいで愛する子供が亡くなってしまった」と思い込んでいるわけです。
そんな屋敷女の目的は、”サラを殺し、お腹にいる赤ん坊を手に入れること”です。
事故で亡くなってしまった自分の子供の代わりにしようとしていたのでしょう。
そしてラストシーンでは、サラの腹をハサミで切り裂き、赤ん坊を取り上げた屋敷女が満足そうに赤ん坊を抱いているシーンで幕を閉じます。
このシーンが本当に狂気に満ちており、”既に屋敷女が狂ってしまっている”ことが伺えます。
ネタバレ⑤:容赦ない残酷描写
本作の特徴といえば、容赦ない残酷描写でしょう。
話題のラストシーン以外にも、様々な残酷描写が押し寄せてきます。
①屋敷女がサラの膨らんだお腹にハサミを食い込ませる
②屋敷女が警官の目に編み棒を突き刺す
③屋敷女がサラの上司のひざ裏をハサミで突き刺し、顔をハサミで滅多刺しにする
④サラが誤って母親の首に編み棒を突き刺す
⑤サラが屋敷女の腕に編み棒を突き刺す
⑥屋敷女がサラの手をハサミで突き刺し、壁に固定する
⑦屋敷女が警官を頭を銃で吹き飛ばす
⑧屋敷女が青年の頭にハサミを突き刺す
⑨サラが屋敷女の顔面をバーナーで焼き尽くす
⑩サラと屋敷女がゾンビ警官を刃物で滅多刺しにする
⑪屋敷女がサラの腹をハサミで切り裂き、赤ん坊を取り上げる
他にも細かい残酷描写は多々ありますが、代表的な残酷描写はこんな感じですね。
どれも思わず目を背けてしまいたくなるほどの強烈な残酷描写です。
とにかく痛々しいシーンが多く、だいたい誰かしらの悲鳴が響いています。
また血飛沫の量が凄まじく、画面上は血で真っ赤に染まっているシーンが多いです。
ネタバレ⑥:ゾンビ警官
本作では何故か死んだはずの警官が生き返り、ゾンビ警官として登場します。
ストーリー的には、ゾンビが登場する気配すらなかったのでビックリしましたよね。
なぜいきなりゾンビ警官が登場したかというと、”監督がゾンビを登場させたかったから”なんです。
しかし本当は、もっと別の意味があったんだと思います。
それが”サラと屋敷女の共闘”です。
本来であればサラを助けるはずの警官が、ゾンビ警官になってしまったことにより見境なくサラにも襲いかかってきます。
しかも倫理的に危ない「妊婦の腹を全力で殴る」という行為をしてくるのです。
そんなサラの窮地を助けてくれたのが、他ならぬ屋敷女です。
屋敷女の目的は、サラへの復讐もありますがサラのお腹にいる子供を手に入れることでもあります。
そのためゾンビ警官によって、サラのお腹の子供の命を失ってしまうわけにはいかないのです。
サラと屋敷女の不思議な絆で結ばれた共闘シーンは、なかなかの見所です。
映画『屋敷女 ノーカット完全版』の感想
出典:映画com
伝説的な人気を誇るカルト映画ということもあり、とてつもないインパクトがあります。
ストーリー構成は、特に目立った展開ではないのですが、とにかく残酷描写が凄まじいです。
「こんなに残酷にする必要があるの?」と思ってしまうほど、本作は残酷描写のオンパレードとなっています。
そして何より不気味な存在である屋敷女・・・もう怖過ぎますね!
終盤で屋敷女の正体や目的がわかってくるのですが、それまでは「なんで屋敷女は、執拗にサラを殺そうとしているの?」と疑問を抱いたままストーリーが進んでいきますからね。
肝心のラストシーンは、人によってはトラウマレベルの残酷描写です!何しろ妊婦であるサラのお腹をハサミで切り裂きますからね・・・
そんなラストシーンを修正なしで映し出しているノーカット版は、ホラー映画好きならたまらないクオリティに仕上がっています。
まとめ
出典:映画com
噂どおりの残酷描写満載のホラー映画です。
そこら辺のホラー映画が可愛く思えてしまうほどの強烈なストーリーに仕上がっています。
しかし、そんな恐怖を乗り越えた先に得られる充足感があるのも事実です。
人生に一度くらい、強烈な映画体験をしてみるのも良いんじゃないでしょうか♪
また本作の監督であるジュリアン・モーリーとアレクサンドル・バスティロの新作『ザ・ディープ・ハウス』も、本作とは大分テイストは変わりますが怖くて面白い映画に仕上がっています。
ぜひ本作と合わせて観賞されることをオススメします♪
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最後まで読んでくれてありがとうございました。