ホラー/ミステリー

【ネタバレあり】『ピエロがお前を嘲笑う』 あらすじ・感想 衝撃的なラストシーン ベンヤミンの計画とは

こんにちは。

映画とゲーム、そしてカラオケ大好きなニャンコです。

皆さん、観る映画ってどのように決めていますか?

もちろん周りの評価や話題性も参考にするのですが、タイトルで決める人も多いんじゃないんでしょうか?

ニャンコ
ニャンコ
  ニャンコは結構タイトルで決めることがあります
クロネコ
クロネコ
タイトルは大切だよね!

本日紹介する映画は周りの評価も高いですが、何よりタイトルが気に入りました。

タイトルは、

ピエロがお前を嘲笑う

クロネコ
クロネコ
なんか意味深なタイトルだな・・・
ニャンコ
ニャンコ
  いったいどうしてこんなタイトルにしたんだろ?

ピエロってだけで少し不気味な感じがしますが、更に”嘲笑う”とはかなり不気味ですね。

なぜかピエロって不安をかき立てられますよね・・・不思議!

ニャンコ
ニャンコ
では映画の紹介をしていきます♪

「ピエロがお前を嘲笑う」の概要・評価

【日本公開】:2015年
【上映時間】:106分
【監督】:バラン・ボー・オダー
【脚本】:バラン・ボー・オダー、ヤンチェ・フリーゼ
【配信】:Netflix
海外評価

IMDb 7.6/10.0 Rotten Tomatoes TOMATOMETER -% オーディエンス 73%

評価はまずまず、いったところなんでしょうか?

ニャンコ個人としては、メチャクチャ楽しめる映画です。

特にラスト10分間は映画から目を離すことが出来ないですね。

ニャンコ
ニャンコ
ラストのどんでん返しは、完全に予想の上をいったわ・・・
クロネコ
クロネコ
あのラストは皆だまされると思う

画像1(C)Wiedemann & Berg Film GmbH & Co. KG, SevenPictures Film GmbH 2014; Deutsche Columbia Pictures Filmproduktion GmbH

あらすじ

「コーヒーをめぐる冒険」のトム・シリングが天才ハッカー役を演じたドイツ製サイバースリラー。
並外れたコンピューターの才能を持つ青年ベンヤミンは、正体不明のハッカー集団「CLAY」からメンバーになるよう誘いを受ける。
彼らはやがて危険な陰謀に巻き込まれ、警察からもマフィアからも追われる身となってしまう。
「4分間のピアニスト」のハンナー・ヘルツシュプルンク、「愛さえあれば」のトリーネ・ディアホルムが共演し、「23年の沈黙」のバラン・ボー・オダー監督がメガホンをとった。
ドイツの人気エレクトロ・ユニット、ボーイズ・ノイズが楽曲を提供。

引用:映画com

ニャンコ
ニャンコ
ハッキングシーンはとにかく格好良い!
クロネコ
クロネコ
あんな風にパソコンを操作出来たらいいなー
ニャンコ
ニャンコ
ハッキングは犯罪だから絶対ダメだけどな!

画像2(C)Wiedemann & Berg Film GmbH & Co. KG, SevenPictures Film GmbH 2014; Deutsche Columbia Pictures Filmproduktion GmbH

キャスト

ベンヤミン:トム・シリング

内気だが天才的なハッキング技術を持つ青年。
マックスに誘われハッカー集団”CLAY”の一員となる。
ある重要な秘密を抱えているらしい・・・

トム・シリング
© eiga.com inc. All rights reserved.

マリ:ハンナー・ヘルツシュプルンク

ベンヤミンが想いを寄せる女性。
あまり勉強が得意ではないらしい。

 

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マックス:エリアス・ムバレク

ベンヤミンをハッカーの道に誘う青年。
ハッカー界のカリスマMRXに強い執着心を持つ。
ベンヤミンと共にハッカー集団”CLAY”を立ち上げる。

エリアス・ムバレク
© eiga.com inc. All rights reserved.

シュテファン:ボータン・ビルケ・メーリング

ハッカー集団”CLAY”の一員。
プログラムの穴を見つける天才で、全身タトゥーだらけ。
酒クセが悪く周囲を困らせることがある。

ボータン・ビルケ・メーリング
© eiga.com inc. All rights reserved.

パウル:アントニオ・モノー・Jr

ハッカー集団”CLAY”の一員。
ハードオタクだが常にマイナス思考。

 

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ハンネ捜査官:トリーネ・ディアホルム

サイバー犯罪センターの操作責任者。
MRXとハッカー集団”フレンズ”を追っている。
自首してきたベンヤミンの話を聞くうちに、何か話がおかしいことに気がつくが・・・

 

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感想

ストーリー

いわゆるサイバーテロ、ハッカーの映画です。

主人公であるベンヤミンは、内気な青年ですがコンピューターに関しては天才的な能力を持っています。

その能力を買われ、ベンヤミンはハッカー集団”CLAY”のメンバーになります。

クロネコ
クロネコ
”CLAY”ってどういう意味?
ニャンコ
ニャンコ
『Clowns Laughing At You(ピエロがお前を嘲笑っている)』、略して”CLAY”だよ

ピエロの仮面がトレードマークの”CLAY”は4人のメンバーで構成されており、4人は様々なイタズラを行います。

手始めにドイツ国民同名の集会をハッキングし、ふざけたアニメ動画をネットで中継します。

続いて金融会社をハッキングし、株式市場の情報をメチャクチャにしたり、大手製薬会社、大手通販サイト、ポルノサイトをハッキングし”CLAY”はたちまち話題のハッカー集団となります。

しかしベンヤミンマックスが憧れるハッキング界のカリスマMRXには完全に無視され、マックスは怒り狂います。

実はまだ”CLAY”は小物扱いで、ハンネ達が操作を進めるサイバー犯罪センターからは操作対象にすらなっていなかったのです。

MRXや警察を見返すため、”CLAY”はなんと連邦情報局のハッキングを計画します。

画像4(C)Wiedemann & Berg Film GmbH & Co. KG, SevenPictures Film GmbH 2014; Deutsche Columbia Pictures Filmproduktion GmbH

クロネコ
クロネコ
今までのハッキングとはスケールが違うね・・・相手は政府だ!

連邦局員のメールアドレスに侵入し、通行証を手に入れ、堂々と正面から連邦情報局の内部に侵入する”CLAY”の4人。

ベンヤミンは、コンピューター操作を担当し、連邦情報局のプリンターをハッキングします。

しかし同時に連邦局員のリストも盗み出してしまうのでした。

ニャンコ
ニャンコ
このリストが後々問題になってくるよ!

連邦情報局のハッキングに成功し大喜びの”CLAY”ですが、ベンヤミンMRXに送った連邦局員のリストが元となり、ハッカー集団”フレンズ”の一員であるクリプトンという人物が殺されてしまいます。

クロネコ
クロネコ
クリプトンは”フレンズ”の一員でありながら、警察のスパイでもあったんだよね
クロネコ
クロネコ
MRXが局員リストを見てクリプトンがスパイだと気がついたんだよね。
そして正体がバレて、サイバーマフィアに殺されちゃったんだ・・・

クリプトンが殺された事件はニュースでも大きく取り上げられ、”CLAY”が殺人事件に関与している、サイバーマフィアと繋がりがあるなど誤解が生まれ大きな事件になってしまいます。

当然焦る”CLAY”の4人、このままでは警察に捕まるか下手したらサイバーマフィアに殺されてしまいます。

ニャンコ
ニャンコ
  全ての鍵はMRXが握っているんだね
クロネコ
クロネコ
MRXの正体を暴かないと、サイバーマフィアに殺されてしまう!

ベンヤミンはサイバー上でMRXと接触し正体を暴こうとしますが、逆にMRXの罠に引っ掛かりサイバーマフィアに正体がバレてしまいました。

そして残りの”CLAY”の3人、マックスシュテファンパウルはホテルの一室でサイバーマフィアに殺されてしまいます。

クロネコ
クロネコ
ここで映画冒頭のシーンと繋がるわけだね
ニャンコ
ニャンコ
サイバーマフィア怖すぎるだろ・・・

ベンヤミンは身の危険を感じ、ハンネに身柄の保護、いわゆる証人保護を適用してもらえるよう警察に自首します。

画像3(C)Wiedemann & Berg Film GmbH & Co. KG, SevenPictures Film GmbH 2014; Deutsche Columbia Pictures Filmproduktion GmbH

果たしてベンヤミンの運命は?
MRXの正体とは?

クロネコ
クロネコ
こんなストーリーの映画です
ニャンコ
ニャンコ
気になるネタバレはこのあと書いてあるよ
ニャンコ
ニャンコ
ネタバレ嫌いな人は、見ないでね!

【ネタバレあり】MRXの正体

警察に自首し、証人保護の適用を求めるベンヤミン

ニャンコ
ニャンコ
  証人保護とは国や自治体に身柄を保護してもらって、新たな身分と人生を歩むことが出来るプログラムのことだね

その対価としてベンヤミンは、MRXの正体を暴き捕まえるよう求められます。

画像5(C)Wiedemann & Berg Film GmbH & Co. KG, SevenPictures Film GmbH 2014; Deutsche Columbia Pictures Filmproduktion GmbH

MRXのプライドを刺激し、見事MRXの正体を暴き出したベンヤミン

MRXの正体は、ニューヨーク在住の地味な19歳の青年でした。

クロネコ
クロネコ
絶対にハンネがMRXだと思っていたのに!w

見事MRXの正体を暴き、逮捕に結びつけたベンヤミン

あと数時間で証人保護が適用され新たな身分を与えられることになる、そのときハンベンヤミンの話が全て作り話だということに気がつきます。

ベンヤミンの亡くなった母親は、多重人格障害を抱えていました。

クロネコ
クロネコ
多重人格障害って?
ニャンコ
ニャンコ
  文字どおり、1人で複数の人格を持っているってことだね

しかも多重人格障害は遺伝するとのこと!

つまり”CLAY”は4人ではなく、ベンヤミン1人だったのです。

残りの3人はベンヤミンが作り出した別の人格!

クロネコ
クロネコ
マジか!じゃあ3人がサイバーマフィアに殺されたってのもベンヤミンの妄想なのか!

そして精神疾患者には証人保護は認めらておらず、ベンヤミンの証人保護は無効となってしまいます。

クロネコ
クロネコ
ベンヤミン、可哀想・・・

・・・とここまでだったら、普通のどんでん返しですよね?

この映画はここからが本番です!

ニャンコ
ニャンコ
どんでん返しの1000倍返しだ!
クロネコ
クロネコ
半沢直樹に影響されすぎw

【ネタバレあり】ベンヤミンの計画

証人保護が無効になってしまったベンヤミンに同情したハンネは、密かにベンヤミンを逃し自ら証人保護のプログラムを操作するように仕向けます。

こうして晴れてベンヤミンは、証人保護を受ける事が出来、新たな身分を得て人生をやり直す事が出来たのです。

生まれ変わったベンヤミンは、髪を金髪に染めて別人のようになっていました。

その傍らには、”CLAY”のメンバー3人と想いを寄せるマリも一緒です。

クロネコ
クロネコ
えっ?どういうこと?
ニャンコ
ニャンコ
つまり多重人格障害っていうのがウソで、”CLAY”のメンバーは実在したんだよ!
クロネコ
クロネコ
なんでそんな演技をしたの?
ニャンコ
ニャンコ
それは仲間を守るためだよ

普通に証人保護を受けてしまえばベンヤミンは助かりますが、”CLAY”の残りのメンバーは警察からもサイバーマフィアからも追われてしまいます。

そのためには最初から”CLAY”の3人はいなかった、もしくは殺されてしまったということにしておきたかったんです。

そのためにベンヤミンは、母親が多重人格障害だったということを逆手にとり、一芝居うったんですね。

観客に多重人格障害で”CLAY”はベンヤミン1人だった、と思わせて実はそれすら演技だったというどんでん返しのどんでん返し!

これは予測出来なかったですね・・・

ニャンコ
ニャンコ
  ど肝を抜かれるとはまさにこのこと!

「人は都合の良いモノしか見ない」、まさに映画のセリフそのものです。

まとめ

久々に映画のラストにだまされました。

たくさん映画を観ていると大体ラストが読めるときってあるじゃないですか?

この映画もなんとなく多重人格ってのは読めたんですが、実はそれすらウソだったというのは全く読めませんでしたね。

これはしてやられました。

ニャンコ
ニャンコ
メッチャクチャ楽しい映画ですよ

ご覧になっていない人もNetflixで無料配信しておりますので、是非ご覧ください。

最後まで読んでくれてありがとうございました。

クロネコ
クロネコ
やっぱり映画は楽しくないとね