ヒューマンドラマ

【ネタバレ】『哀れなるものたち』考察【タイトルとラストシーンの意味とは?気になる謎を徹底解説!】

こんにちは、ニャンコです。

このブログは映画『哀れなるものたち』のこんな疑問に答えていきます。

・見所ポイント

・ネタバレ一覧

・感想と考察

ニャンコ
ニャンコ
【ブログを書いているのは、こんな猫♪】

①芸術学部映画学科卒(卒論学年2位)
②映画歴20年以上
③累計2,000本以上観賞している変態
④実はホラー映画苦手(特に和風ホラー、リングとか無理!)
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映画『哀れなるものたち』の見所を、映画好きの変態猫であるニャンコがネタバレありで感想と考察を書いています。

まさか、ラストがあんな展開になるなんて・・・

きっとブログを読み終わったとき、もっと映画『哀れなるものたち』が好きになると思いますよ♪

映画『哀れなるものたち』のあらすじ

不幸な若い女性ベラは自ら命を絶つが、風変わりな天才外科医ゴッドウィン・バクスターによって自らの胎児の脳を移植され、奇跡的に蘇生する。
「世界を自分の目で見たい」という強い欲望にかられた彼女は、放蕩者の弁護士ダンカンに誘われて大陸横断の旅に出る。
大人の体を持ちながら新生児の目線で世界を見つめるベラは時代の偏見から解放され、平等や自由を知り、驚くべき成長を遂げていく。

出典:映画com

【起】
ベラは橋から飛び降り自殺を図りますが、科学者ゴドウィンによって蘇生されます。
ゴドウィンは、ベラが自殺した妊婦であったこと、彼女の体には赤ちゃんの脳が移植されていることをマックスに明かします。
蘇生後のベラは、成人の体を持ちながらも幼児のような知能を持つ状態から、急速に知能が成長していきます​​​​。

【承】
ベラは自らの身体と性に目覚め、マーク・ラファロ演じるダンカン・ウェダバーンと恋に落ちます。
彼女はダンカンと共に旅に出ることを決意し、リスボンなどを訪れます。この旅でベラは自由と独立を享受し、多くの経験を積み重ねていきます​​。

【転】
旅の中でベラは、以前の夫だったアルフィーと再会します。
アルフィーは彼女に対し抑圧的な態度をとり、彼女を苦しめます。
ベラはこの困難な状況から逃れるためにアルフィーを撃ち、自由を勝ち取ります​​。

【結】
ベラはゴッドウィンを看取った後、自分も医師になることを決意します。
彼女は医学を学びながら、以前の旅で出会ったフェリシティーやパリの娼館で出会った友人、そしてマックスと共に穏やかな生活を送ります​​。

「女王陛下のお気に入り」のヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンが再びタッグを組み、スコットランドの作家アラスター・グレイの同名ゴシック小説を映画化した怪作です。

とにかく圧巻の映像美と世界観、そして性的描写に圧倒されること間違いなしです。

2023年・第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で最高賞の金獅子賞を受賞し、第96回アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞、脚色賞ほか計11部門にノミネートされており、世界的な評価も抜群ですね。

当ブログでは、『哀れなるものたち』の気になる謎を徹底考察・解説していますので、観賞後のヒントになれば嬉しいです。

ニャンコ
ニャンコ
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【ネタバレあり】映画『哀れなるものたち』のネタバレ一覧

ネタバレ①:タイトルの意味

出典:『哀れなるものたち』オフィシャルサイト

本作のタイトルである『哀れなるものたち』ですが、いったいどのような意味があるのでしょうか?

個人的には2つ意味があると考えています。

①哀れなる「者」たち
・哀れで救いのない人間を指している

②哀れなる「物」たち
・哀れで救いのない世界を指している

まず①哀れなる「者」たちですが、こちらは登場人物であるベラたちを指しています。

本作に登場する人物は、いずれも救いがない哀れな人間たちばかりです。

ベラは自由と性に目覚め周囲を翻弄しますし、ゴドウィンは研究という正義を振りかざしてベラを実験対象にしています。

ニャンコ
ニャンコ
まあ、最後は父性に目覚めていたけどね・・・

ダンカンは遊びで付き合っていたベラに夢中になり、挙げ句の果てには精神崩壊してしまいますし、婚約者であるマックスは自由奔放なベラを受け入れざるを得ません。

ベラの元夫であるアルフィーは典型的なクソ野郎ですし、最後は羊の脳を移植されてしまいます。

本作のタイトルは、そんな哀れな人物たち全員を指しているのだと考えられます。

続いて②哀れなる「物」たちですが、こちらは救いのない世界のことを指しています。

世界は矛盾と理不尽に満ちており、その現実はベラの心と身体に多大なる影響を与えました。

差別や偏見、貧富の差、虚偽と欺瞞、様々な欲求が渦巻いているのが世界であり現実です。

ベラは現実を変えようとしましたが、そう簡単にはいきませんでした。

ニャンコ
ニャンコ
貧しい人々にお金をあげようと思ったら、船員が着服してしまったシーンなんて典型的だよね

世界も人も腐っている、それが本作の世界なのです。

そんな世界全体を哀れなる「物」として捉えていると考えられます。

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ネタバレ②:ベラはなぜ死んだのか?

出典:『哀れなるものたち』オフィシャルサイト

ベラが死んだ理由は、”元夫アルフィーから酷い仕打ちを受け、妊娠した子供のことをモンスターと考えるようになり、人生に絶望したから”です。

ちなみにベラの生前の本名は、ヴィクトリアです。

アルフィーは一切優しさを持ち合わせない非道な人物であり、妻であるベラ以外にも使用人に対して酷い仕打ちを行っていました。

またアルフィーの影響でベラ自身も使用人に酷い仕打ちを行っていたことが判明します。

寅さん
寅さん
アルフィーやばいな・・・

そんなアルフィーとの間に子供をもうけたベラですが、妊娠した子供のことさえモンスターと考えてしまうほど追い詰められていました。

そもそもアルフィーの性格上、生まれてきた子供に危害を加えないとも限りませんからね。

だからこそベラは人生に絶望し、橋から飛び降りて自殺をしてしまったのです。

しかし死体はゴドウィンの元に辿り着き、脳の移植手術が行われるのです。

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ネタバレ③:漫画ブラックジャックとの共通点

出典:『哀れなるものたち』オフィシャルサイト

本作は、手塚治虫の名作漫画「ブラックジャック」と共通点があると感じました。

・ブラックジャック
→ゴドウィン

・ピノコ
→ベラ

ゴドウィンが脳を移植してベラを蘇生させる設定は、ブラックジャックが腫瘍の中にある臓器を移植してピノコを生み出した設定と似ているところがあります。

またそれだけではなく、ゴドウィンがベラのことを実の娘のように愛情を持って接していた、という設定もブラックジャックとピノコの設定に通じるものがあります。

どちらの作品にも共通しているのは、”親子の愛”です。

確かに本作に登場する人物たちは、全員が哀れなる者であり、まともな人物はおりません。

しかしゴドウィンとベラの間にある「親子の愛」は本物であり、それだけは哀れなる者ではないのかもしれません。

ネタバレ④:ベラの成長と変化

出典:『哀れなるものたち』オフィシャルサイト

本作最大の見所は、驚異のスピードで進化するベラの成長と変化でしょう。

身体は大人、頭脳は子供という某名探偵アニメとは真逆の設定のため、ベラはありとあらゆることを経験を通じて学んでいきます。

寅さん
寅さん
素直に「名探偵コナン」と言えばいいのに笑

物事の考え方や捉え方はもちろんのことですが、最も成長と変化が著しかったのは”性への目覚め”でしょう。

本作は「ここまで映していいのか?」と思われるほど過激な性描写が登場します。

ニャンコ
ニャンコ
絶対にデートでこの映画をチョイスしてはいけない!笑

最初は自慰行為だけだったベラがダンカンと出会ったことで性に目覚めていく様子は、艶かしさの中にも子供らしい純粋な想いがあったように見えました。

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ネタバレ⑤:圧倒的な映像美と世界観

出典:『哀れなるものたち』オフィシャルサイト

本作の映像美と世界観は、まさに芸術作品と言っても過言ではありません。

特にベラが世界中を旅している時の風景が、どこか現実離れしているような幻想的な映像なんですよね。

ヴィクトリア朝の中世っぽい文化レベルかと思いきや、空中をケーブルカーが走っていますし、豪華客船で海を旅することも出来ます。

ニャンコ
ニャンコ
いったいどんな世界観なんだ・・・

個人的にお気に入りのシーンは、”ベラが船上から海を見つめるシーン”ですね。

朝か夜かわからない、そしてオーロラが現れているかのような幻想的な世界観に思わず目が釘付けになりました。

ネタバレ⑥:モノクロからカラーへ

出典:『哀れなるものたち』オフィシャルサイト

本作はモノクロとカラーが意図的に使い分けられています。

特に冒頭シーンがモノクロでしたが、これは”ベラの心情を表している”ものと考えられます。

脳を移植されたばかりのベラは、外の世界を見たことがなく、閉ざされた空間のみがベラの世界でした。

しかしダンカンと共に世界中を旅することになり、外の世界を知ったベラの目に世界は色鮮やかに映っているのです。

これは”ベラが自我に目覚め、自らの意思で世界を知ろうとしている”ということでしょう。

ネタバレ⑦:ベラの決断と選択

出典:『哀れなるものたち』オフィシャルサイト

赤ん坊のように純粋無垢だったベラですが、ダンカンとの旅を経験して様々なことを学びました。

特にベラに大きな影響を与えたのは、”貧富の差による不平等”ですね。

金持ちが優雅に食事やフカフカのベッドで人生を楽しんでいる傍ら、貧しい人々は飢えや暑さで亡くなっていく・・・その事実を目撃してしまったベラは「世界を救いたい」と考えるようになります。

しかし世界を救うなんてことは簡単には出来ません、いやむしろ誰にも出来ないことだと思います。

それでもベラは「それでも何とかしたい!」と強く感じ、自分に出来ることを模索するようになるのです。

そんなベラが下した決断は、”医師になり、人々を救う”というものでした。

この決断には、もちろんゴッドウィンの影響があったことは言うまでもありません。

ベラが下した決断がどうなるのかは、映画では明らかになりませんでしたが、きっとベラは自分に出来る範囲内で世界を救い続けていくはずです。

ネタバレ⑧:羊の脳をアルフィーに移植した理由

ベラの元夫であるアルフィーに羊の脳を移植した理由は、”アルフィーを殺さず、周囲の人々を幸せにする唯一の方法”だったからです。

ニャンコ
ニャンコ
とはいえ、やり過ぎなような気もするけど・・・

アルフィーは出血多量で死ぬところでしたが、ベラが「死ぬところは見たくない」と言ったため、マックスの手術により一命を取り留めます。

そして羊の脳を移植されたアルフィーは、自我を失いながらも生きているんですよね。

でもこれって生きている、と言えるのでしょうか?

また気になっているのは、”アルフィーの脳は、羊に移植されたのか?”と言うことです。

もし羊に移植されたのであれば、その羊はどこにいるんですかね?

逆にアルフィーの脳を処分してしまったら、それはアルフィーを殺してしまうことにもなります。

ニャンコ
ニャンコ
ここはもっと考察が必要だね

ネタバレ⑨:ラストシーンについて

出典:『哀れなるものたち』オフィシャルサイト

ラストシーンは、医者になる決心をしたベラを中心に家族や友人が集まっている大円団で幕を閉じます。

羊の脳を移植されたアルフィーがいるのがシュールですよね。

このラストシーンを見て思ったのが、”人間はどこまでいっても、「哀れなる者たち」なんだな”ということです。

ニャンコ
ニャンコ
悪い意味で言っているわけではないよ

ベラを始めとして、ラストシーンに映っている人物は誰もが完成された人間性を持ち合わせている人物ではありません

いや、人間性が完成された人物なんてこの世にいないのでしょう。

ベラが医者になる決断をし、「哀れなる者たち」からの輪を脱却したかのように見えましたが、結局ベラはアルフィーに羊の脳を移植し、アルフィーの人間性を殺しているんですよね。

そして周囲の人物もそんなベラを咎めることなく、笑いながらベラと接しています。

結局のところ、”全員が哀れなる者たちであることには変わりない”ということなのです。

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映画『哀れなるものたち』の感想

出典:『哀れなるものたち』オフィシャルサイト

『聖なる鹿殺し』、『ロブスター』、『女王陛下のお気に入り』で独特の世界観とカメラワークが特徴であるヨルゴス・ランティモス監督の最新作です。

過去作も強烈でしたが、本作はそれ以上に強烈な映画に仕上がっています。

モノクロとカラー、そして魚眼レンズや第三者である神の視点などヨルゴス・ランティモス監督の世界観を思う存分堪能することが出来ます。

ハマる人にはハマると思いますが、あまりにも世界観が独特ですので苦手な人も多いんじゃないんでしょうか?

ニャンコ
ニャンコ
私は半々ぐらいかな〜、あまりにも独特的過ぎる笑

現実なのか妄想なのかがわからない、そんな夢の中のような映像が繰り返し映し出されているような感じです。

そんな不思議な世界観をより不思議にしているのが、ベラを演じたエマ・ストーンの演技力ですね。

身体は大人、頭は子供であるベラを完璧に演じていました。

まさに迫真の演技と言っても過言ではないでしょう。

しかしR18+ということもあり、性的描写が半端なかったですね。

何と言ったって、天下のエマ・ストーンがほぼ素っ裸ですからね・・・娼婦の役すら平然とやり遂げていますからね。

この性的描写は苦手な人はキツイんじゃないんですかね?

特に初デートでは、絶対に選んではいけない映画だと確信しました笑。

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まとめ

出典:『哀れなるものたち』オフィシャルサイト

圧巻の映像美と世界観、そして性的描写が満載の映画です。

ハマる人はハマるし、ハマらない人はハマらない、そんな感じかと。

とにかくエマ・ストーンの演技力に惹き込まれます。

いやぁすごい映画でしたわ。

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ニャンコ
ニャンコ
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最後まで読んでくれてありがとうございました。