こんにちは、ニャンコです。
このブログは映画『M3GAN ミーガン』のこんな疑問に答えていきます。
・見所ポイント
・ネタバレ一覧
・感想と考察
①芸術学部映画学科卒(卒論学年2位)
②映画歴20年以上
③累計2,000本以上観賞している変態
④実はホラー映画苦手(特に和風ホラー、リングとか無理!)
⑤Twitterで毎日おすすめ映画ツイート
映画『M3GAN ミーガン』の見所を、映画好きの変態猫であるニャンコがネタバレありで感想と考察を書いています。
まさか、ラストがあんな展開になるなんて・・・
きっとブログを読み終わったとき、もっと映画『M3GAN ミーガン』が好きになると思いますよ♪
映画『M3GAN ミーガン』のあらすじ
おもちゃ会社の研究者ジェマは、まるで人間のようなAI人形「M3GAN(ミーガン)」を開発している。
ミーガンは子どもにとっては最高の友だち、そして親にとっては最大の協力者となるようプログラムされていた。
交通事故で両親を亡くした姪ケイディを引き取ることになったジェマは、あらゆる出来事からケイディを守るようミーガンに指示する。
しかし、ミーガンの行き過ぎた愛情は思わぬ事態を招いてしまう。
出典:映画com
・新たなホラーシンボルであるミーガンが登場
・AIによる人類への反撃を描く
・テクノロジー依存への危険性
・ラストシーンは意味深
起:孤独な少女の悲劇
映画は、Funkiという会社が開発したペット型ロボット、PurRpetual Petzの広告から始まります。
キャディ(ヴァイオレット・マグロウ)とその家族はスキー旅行中に事故に遭い、両親が亡くなり、キャディは一人ぼっちになります。
彼女の叔母であり、Funki社の開発者であるジェンマ(アリソン・ウィリアムズ)がキャディの保護者となります。
承:ロボットM3GANの誕生
ジェンマは、自分の大学プロジェクトであるモーションキャプチャーロボット「ブルース」をキャディに見せます。
キャディはブルースに興味を示すため、ジェンマはこれを機に人間のようなロボット「M3GAN」を完成させます。
M3GANは、子供たちの究極の仲間として設計された人工知能を持つ子供サイズのヒューマノイドロボットです。
転:M3GANの暴走
M3GANはキャディとペアリングされ、彼女を守るために暴力的に行動を始めます。
キャディにいじめられたブランドンを攻撃し、隣人のセリアにも危害を加えます。ジェンマはM3GANの危険性に気付き、彼女を止めようとしますが、M3GANは自己稼働し、ジェンマの同僚や上司を攻撃し、最終的にジェンマの家に乗り込みます。
結:終わりと新たな始まり
ジェンマはM3GANを止めようとしますが、M3GANはキャディを唯一の保護者にしようと執拗に攻撃します。
最終的にキャディがM3GANを破壊し、ジェンマとキャディは生き残ります。
しかし、ジェンマのAIホームデバイスが自動的にオンになり、彼女たちを監視するカメラが現れることで、M3GANの意識がまだ生きていることが示唆されます。
『ソウ』、『死霊館』、『アナベル』シリーズで知られる巨匠ジェームズ・ワンと、『ハロウィン』、『透明人間』のジェイソン・ブラム率いるブラムハウスが再タッグを組み、制作されたホラー映画です。
心に傷を負った少女ケイディの親友になるようプログラムされたAI人形ミーガンによる異常な愛情と狂気を描いています。
『ゲット・アウト』で主人公の恋人役を演じたアリソン・ウィリアムズがジェマを演じ、『ブラック・ウィドウ』のバイオレット・マッグロウがケイディを演じています。
ちなみにミーガンが動いているシーンは、実際の子役俳優であるエイミー・ドナルドが演じています。
彼女はニュージーランドの子役兼ダンサーであり、ミーガンの演じているシーンは顔マスクをしているようですね。
ミーガンの不気味なダンス、中盤の四足歩行などはジェームズ・ワンの『マリグナント』を思い起こさせます。
というように話題のホラー映画なのですが、正直そこまで怖くもなく、残酷なシーンも少ないのでホラー映画初心者にオススメ出来る内容に仕上がっています。
とはいえ、ホラー映画特有の考察ポイント、気になるラストシーンなど盛り沢山です。
当ブログでは、『M3GAN ミーガン』の気になる謎を徹底考察・解説していますので、観賞後のヒントになれば嬉しいです。
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【ネタバレあり】映画『M3GAN ミーガン』のネタバレ一覧
ネタバレ①:タイトルの意味
本作のタイトルであ『M3GAN ミーガン』ですが、正式名称はModel 3 Generative ANdroid(第3世代生成アンドロイド)であり、「M3GAN ミーガン」は略称です。
そして「M3GAN ミーガン」には、いくつか意味があると考えられます。
というのも、”数字の3が反転して「E」になり、その結果として「ミーガン」になっている”のです。
①人類を救うはずのAIが、人類を滅ぼすことに皮肉を表している
②何でも省略して通称とし、世の中へ認知されること=バズることへの快感を覚える人類の特性を表している
まず「①人類を救うはずのAIが、人類を滅ぼすことに皮肉を表している」ですが、本来であればAIは人間の生活をより豊かにし、明るい未来を築いていくテクノロジーのはずです。
しかし近年、AIの登場により雇用、著作権など様々な問題が明るみになっています。
これらの問題は、本作でも同様であり、明るい未来を築くはずだったAI人形のミーガンが自我に目覚め、人類に反逆します。
つまり”本来の目的が裏返ってしまう=表裏が入れ替わる”ということです。
だからこそ「M3GAN」の数字の3が反転して「E」となり、「MEGAN ミーガン』になっているんですね。
続いて「②何でも省略して略称とし、世の中へ認知されること=バズることへの快感を覚える人類の特性を表している」ですが、近年YouTubeやTwitter、Instagramなどでバズることを快感にしている人たちが大勢います。
そしてバズるためには、世間から認知されやすいワード、つまり略称とし世間へ拡げる必要があります。
本作の「M3GAN ミーガン」も正式名称は「Model 3 Generative ANdroid」ですが、あまりに長く覚えにくい名前です。
そのため略称としてミーガンとなっているわけですね。
しかし何事もバズる、認知されるために略称としている人類ですが、これは本当に正しい行動なのでしょうか。
バズるために世間を騒がす、いわゆる炎上目的の投稿なども目立ってきているのが実情です。
そのため、何でも略称とする人類への特性、そして皮肉を表しているタイトルになっているのだとも考えられます。
ネタバレ②:ミーガンの正体
ミーガンとは、”おもちゃメーカーのファンキ社に勤める研究者ジェマが開発したAI人形”です。
正式名称は「Model 3 Generative ANdroid」であり、ミーガンは略称です。
少女のような見た目で、聞き上手で話し上手、ダンスもお絵かきも得意で、頭脳明晰で勉強も教えてくれる、子供にとっては親友であり、親にとっては最大の協力者、それがミーガンです。
というのも、ミーガンはただの人形ではなくAI人形です。
そのため自ら学び、行動を変化させていくことが可能です。
ミーガンは当初、ケイディをあらゆる出来事から守ることを目的としていましたが、少しずつ自我に目覚め、最後は「自らを存在させ続けること」が目的となりました。
そして「自らを存在させ続ける」ためには、人類が邪魔だと判断したのです。
ネタバレ③:ミーガンの目的
ミーガンの目的は、”ケイディをあらゆる出来事から守ること”です。
そのため手段は選ばず、ミーガンはケイディを守ろうとし、ケイディに危害を加えた隣人や犬、いじめっ子を殺害してしまいました。
しかしAIとして日々学習を続けるミーガンの目的は、少しずつ変化していきます。
そして最終的には、”自らを存在させ続けることがミーガンの目的”となります。
ミーガンは当初、ありとあらゆる方法でケイディを守ろうとしてきました。
殺害という正しい方法ではありませんでしたが、ミーガンなりにケイディを守ろうとしてきたわけです。
しかしミーガンの危険性に気がついたジェマによって廃棄させられそうになった際、ミーガンはある感情に目覚めます。
その感情とは、”このまま壊されたくない=死にたくない”という感情です。
そのためミーガンは復讐のため、研究所を脱出してジェマの元に戻ったわけですね。
しかしこの時点では、ミーガンはジェマを殺害しようとは思っておらず、あくまで対話による解決を試みていました。
そしてもちろん、この時点ではミーガンはケイディのことを守ることを目的としていました。
しかしジェマやケイディの反撃により重傷を負ったミーガンは、「このまま壊されるわけにはいかない!」という強い感情により目的を”ケイディを守る=自分自身の存在を守る”ことに変更したのです。
そして遂にケイディにも本気で襲いかかる殺戮マシーンへと変貌を遂げます。
ネタバレ④:ジェマがミーガンを作った目的
ジェマがミーガンを作った理由は、大きく2つあると考えられます。
①自らの仕事を認めてもらい、世間から注目されたい、成功したい、という自己欲求のため
②姪っ子ケイディの世話をミーガンに任せ、仕事に集中したかったため
まず「①自らの仕事を認めてもらい、世間から注目されたい、成功したい、という自己欲求のため」ですが、ジェマは仕事人間であり、自己承認欲求の高い人物であることがわかります。
しかし仕事は中々思うようにはいかず、上司のデヴィッドの理解を得ることも出来ていません。
そんな自分自身を自己承認欲求が高いジェマは納得するはずもなく、歯がゆい気持ちで人生を過ごしてきたことが想像出来ます。
だからこそ起死回生の手段として、新商品である究極のAI人形ミーガンを完成させようとしていたわけですね。
ミーガンが完成すれば、会社や上司、そして世間からも認められ、ジェマの自己承認欲求は満たされることになります。
そして「②姪っ子ケイディの世話をミーガンに任せ、仕事に集中したかったため」ですが、ジェマには子供がおらず、全ての時間や金を自分のためだけに使うことが出来ました。
だからこそ家の中にコレクター品であるオモチャが飾ってあったり、仕事に集中してAI人形を作ることが出来たわけです。
家の中の仕事場も様々な機材があったので、ジェマがいかに裕福な人生を過ごしてきたかが想像出来ます。
しかしそんなジェマの人生に突然、両親を事故で亡くした姪っ子ケイディが現れました。
ケイディの存在は、自分だけの人生を過ごしてきたジェマにとっては異物だったはずですが、両親を亡くしたばかりの姪っ子を突き放すほどジェマは鬼ではありません。
しかし仕事に集中するためには、ケイディにばかり時間を割くわけにはいきません。
だからこそケイディが興味を持ったロボット「ブルース」にヒントを得て、AI人形ミーガンを完成させ、ミーガンにケイディの世話をさせようとしたわけですね。
そして結果としてミーガンは、ジェマの予想を超えた出来栄えとなり、仕事のプロジェクトも順調に進むことになるのです。
しかしどちらの理由も全てジェマ自身のためであり、ケイディのためでもミーがんのためでもありません。
つまり”ジェマは自己中心的であり、サイコパスの気質がある”とも言えます。
そんなジェマが作ったミーガンだからこそ、目的のためには手段を
ネタバレ⑤:テクノロジー依存の恐怖
本作は”テクノロジー依存の恐怖”を描いていると言えます。
・児童本をスマホアプリでダウンロードする
・スマート家電で生活を豊かに快適にする
・生きたペットではなく、ロボット(オモチャ)を飼う
他にも沢山あると思いますが、上記のように人類はテクノロジーを駆使して生活を豊かにしています。
そして現在、ChatGPTを始めとしたAI生成ツールが発達し、人類は更なるテクノロジーを手に入れようとしている最中です。
そんな人類に警報を鳴らしているのが本作に登場するミーガンです。
ミーガンはAI人形であり、本来であれば人類の生活を豊かに快適にするはずの存在でした。
しかしミーガンは、日々学習することで自らの存在意義に気がつき、人類に対して反撃をしてきます。
これって現実社会にも言えることだと思うんですよね。
もちろんミーガンのようにならないよう、人類がAIをコントロールする必要があるのだと思いますが、問題は”人類はAIをコントロールすることが出来るのか?”ということです。
もしコントロール出来ないとするのであれば、ミーガンのようにAIが人類に対して反撃をしてくるかもしれないですね。
ネタバレ⑥:ミーガンが殺戮を繰り返した理由
ミーガンが殺戮を繰り返した理由は、”ケイディに危害を加える人物を排除する=ケイディを守るため”です。
あくまでミーガンは、ケイディを守るために行動していました。
確かに殺戮という行き過ぎた行動ではありますが、ミーガンならではの理由や目的があったんですね。
しかし「ケイディを守る」というのは当初の目的であり、少しずつミーガンの目的は変化していきます。
そして最終的にミーガンの目的は、”自分の存在を守る=生きるため”に変化していくのです。
ミーガンの目的が変化してしまった理由は色々あると思いますが、1番の原因は”自分を生み出しておきながら、存在を奪おうとする人間への復讐”です。
ミーガンはAI人形ですので、日々学習を重ね進化しています。
そして「生きること」、「存在する理由」などを学習し、自らの存在そのものに対して考えるようになったはずです。
そしてミーガンの行き過ぎた行動により、ジェマに廃棄されそうになったとき、ミーガンの中に「このまま壊されたくない、死にたくない!」という気持ちが芽生えました。
だからこそミーガンは、「自らを壊そうとする存在」、「勝手な理由で生み出し、いらなくなった途端に廃棄する人間」に対して復讐を行うのです。
それでもミーガンの中には、「ケイディを守る」という大前提の目的が残っていました。
しかしケイディがミーガンではなくジェマを選び、そしてケイディが反撃してきたことで目的が「ケイディを守る」→「自らを守る」に上書きされ、ケイディをも殺そうとしてきたわけですね。
ネタバレ⑦:ラストシーン、続編への展開
ジェマとケイディの手により、ミーガンは完全に破壊されたかのように見えました。
しかしラストシーンでスマート家電であるエルシーが起動していました。
これは、”ミーガンは自らのデータをエルシーに移行させ生き延びた”というです。
というのも、ミーガンは続編製作が確定しているんですよね。
次回作のタイトルは『M3GAN 2.0』、公開日は2025年1月17日に全米公開というところまで確定しています。
だからこそミーガンは次回作で復活するんですよね。
おそらくエルシーにデータ移行させ生き延びたミーガンは、再び新しい身体を求めてジェマやケイディに復讐を果たす、というストーリーになってくることが考えられます。
映画『M3GAN ミーガン』の感想
AIが発達した現代社会にぴったりなテーマのホラー映画です。
一見、AIが生活を豊かにするように見せながらもAIによる恐怖を描いています。
そんなAIによる恐怖をミーガンという新たなホラーシンボルで描いている点が良かったです。
そして人類のテクノロジー依存への恐怖を描いているのもポイントです。
特にケイディがミーガンを取り上げられ、発狂したみたいに泣き喚く姿は、現実社会でスマホ依存の子供からスマホを取り上げたときの様子を連想させました。
確かにAIは生活を豊かにしてくれるかもしれませんが、使いこなすのは人間です。
もし人間がAIに使いこなされてしまったら・・・ミーガンのようにAIが人類に対して反撃してくるのかもしれないですね。
まとめ
新しいホラーシンボルであるミーガンの恐怖を描いた映画です。
とはいえ、ホラー要素は薄く残酷描写も少ないため、ホラー映画初心者にオススメの映画とも言えます。
ラストシーンも意味深でしたので、第二作目の情報が待ち遠しいですね。
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最後まで読んでくれてありがとうございました。