こんにちは、ニャンコです。
このブログは映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(エブエブ)』のこんな疑問に答えていきます。
・見所ポイント
・ネタバレ一覧
・感想と考察
①芸術学部映画学科卒(卒論学年2位)
②映画歴20年以上
③累計2,000本以上観賞している変態
④実はホラー映画苦手(特に和風ホラー、リングとか無理!)
⑤Twitterで毎日おすすめ映画ツイート
映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(エブエブ)』の見所を、映画好きの変態猫であるニャンコがネタバレありで感想と考察を書いています。
まさか、ラストがあんな展開になるなんて・・・
きっとブログを読み終わったとき、もっと映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(エブエブ)』が好きになると思いますよ♪
映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(エブエブ)』のあらすじ
経営するコインランドリーの税金問題、父親の介護に反抗期の娘、優しいだけで頼りにならない夫と、
盛りだくさんのトラブルを抱えたエヴリン。そんな中、夫に乗り移った“別の宇宙の夫”から、
「全宇宙にカオスをもたらす強大な悪を倒せるのは君だけだ」と世界の命運を託される。
まさかと驚くエヴリンだが、悪の手先に襲われマルチバースにジャンプ!
カンフーの達人の“別の宇宙のエヴリン”の力を得て、闘いに挑むのだが、
なんと、巨悪の正体は娘のジョイだった…!
・2023年を代表する異色のマルチバース映画
・映像、演出、ストーリーの構成が非常に上手い
・マルチバースの表現が今までのどの映画とも異なる
・ラストシーンは凄すぎて泣く
普通のおばさんがマルチバースで世界を救うヒーローになる、そんな奇想天外なストーリーである『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』。
監督は、『スイス・アーミーマン』で知られる監督コンビのダニエルズであり、本作でもその手腕を発揮しています。
本作は『エクス・マキナ』、『ルーム』、『ウィッチ』、『レディ・バード』、『へレディタリー/継承』、『ミッドサマー』、『LAMB ラム』、『X エックス』、『MEN 同じ顔の男たち』など人気作品を世に送り出しているスタジオA24が制作を手掛けており、スタジオA24史上最高のヒットを記録しました。
というのも、第95回アカデミー賞で作品賞を含む最多10部門11ノミネートを達成しているのです。
マルチバースの世界に存在している「自分たち」の力を借り、未知なる強敵に挑む主人公エブリンを『シャン・チー テン・リングスの伝説』、『グリーン・ディスティニー』で知られるミシェル・ヨーガ演じ、夫ウェイモンドを『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』、『グーニーズ』などの子役で知られ、本作で20年ぶりにハリウッド映画に復帰を果たすキー・ホイ・クァンが演じていることも話題になりました。
マルチバースが舞台ということもあり、各キャラクターが別次元の同じキャラクターを演じており、とても不思議な世界観に仕上がっています。
当ブログでは、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』の気になる謎を徹底考察・解説していますので、観賞後のヒントになれば嬉しいです。
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【ネタバレあり】映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(エブエブ)』のネタバレ一覧
ネタバレ①:タイトルの意味
タイトルである『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(原題:Everything Everywhere All at Once)は、直訳すると”なんでも・どこにでも・いっぺんに”という意味になります。
つまり本作のテーマである”マルチバースを表している”ということです。
本作では、アルファバース(初めて別宇宙と接触した宇宙)にいたエヴリンが、他宇宙と意識を繋げるバース・ジャンプ(別宇宙の自分とリンクする)を発明したことがきっかけとなり、カオスの根源であるジョブ・トゥパキを誕生させてしまいました。
全宇宙を消滅させようとしているジョブ・トゥパキを倒すため、エヴリンはバース・ジャンプを繰り返し、別宇宙にいる自分の能力を手に入れていく・・・というストーリーです。
そのため多元宇宙であるマルチバースがテーマとなっており、本作のタイトルはとてもふさわしいタイトル名となっています。
また本作の別タイトルである「天馬行空(てんばこうくう」」は、”天馬が大空を勢いよく駆け回るように、思想や行動などが自由なこと”という意味があります。
こちらもバース・ジャンプを繰り返して別宇宙であるマルチバースの世界を行き来する本作の特徴を良く表している四字熟語です。
ネタバレ②:モチーフになった映画
本作にはモチーフになった映画が多数登場します。
①『2001年宇宙の旅』
→人類の指がソーセージになってしまった宇宙で、紀元前1000年前に人類の祖先である猿が通常の指を持つ猿に勝利するシーン
②『マトリックス』
→救世主ネオのようにエヴリンがバース・ジャンプを使って能力やスキルをマスターするシーン
③『レミーのおいしいレストラン』
→エヴリンが腕の良い鉄板焼きのシェフになっている宇宙で、同僚がアライグマに操られて人気シェフになっているシーン
④『花様年華』・『恋する惑星』
→エヴリンが映画スターになっている宇宙のシーン
⑤『グランド・マスター』
→ウェイモンドがウエストポーチで戦うシーン
⑥『千年女優』・『パプリカ』
→映画スターのエヴリンが別宇宙の自分を映画スクリーンで観るシーン
⑦『大乱闘スマッシュブラザーズ』
→エヴリンが小指カンフーで敵を吹き飛ばす瞬間の効果音
⑧『ジュラシック・パーク』
→エヴリンが力士と化したディアドラと戦うシーン
他にもあるかもしれませんが、ざっとこんな感じでしょうか。
なお本作の監督であるダニエルズは、大の『マトリックス』ファンであり、インタビューで”本作は僕たちなりの「マトリックス」への答えだ、「マトリックス」で始まり、「マグノリア」で終わるような映画を作りたかった”と述べています。
エヴリンがマルチバースを横断して別宇宙の自分から能力やスキルを獲得するように、本作も監督であるダニエルズが様々な名作映画をモチーフとして本作を完成させたということがわかりますね。
ネタバレ③:アルファバースの目的
アルファバースの目的は大きく2つあります。
それが”カオスの根源であるジョブ・トゥパキを倒すこと”、そして”第二のジョブ・トゥパキになる可能性を秘めているエヴリンを倒すこと”です。
まずアルファバースとは、”バース・ジャンプを発明して、初めて別宇宙に接触した宇宙”のことです。
ちなみにバース・ジャンプは、アルファバースにいたエヴリン(現在は死亡している)が発明した技術であり、別宇宙の自分とリンクすることで能力や知識を得ることが可能となっています。
エヴリンが別宇宙の自分の能力を手に入れたり、アルファバースにいるウェイモンドがやってきたのは、バース・ジャンプを行ったからなんですね。
そしてアルファバースは、バース・ジャンプの更なる可能性を切り開こうとし、バース・ジャンプの実験を繰り返しました。
エヴリンやウェイモンドを初めとした多くの人々は、バース・ジャンプを繰り返すと脳に多大なダメージを受けてしまい、最悪の場合は死に至ってしまうのですが、1人だけバース・ジャンプに耐性がある人物がいました。
その人物こそ、”エヴリンの娘であるジョイ”です。
しかしジョイはバース・ジャンプを何度も繰り返してしまった結果、精神が崩壊してしまい、あらゆる別宇宙の出来事を同時に経験出来るようになってしまいました。
その結果として誕生したのが、”カオスの根源であるジョブ・トゥパキ”です。
ジョブ・トゥパキとなり、あらゆる別宇宙の出来事を経験したジョイは、「Nothing Matter(何もかもどうでもいい)」と考えるようになり、ベーグルを使って全ての宇宙を滅ぼそうとしています。
だからアルファベースは、”カオスの根源であるジョブ・トゥパキを倒し、全宇宙を救おうとしている”のです。
そしてアルファベースのもう1つの目的である「第二のジョブ・トゥパキになる可能性を秘めているエヴリンを倒すこと」ですが、こちらは当初アルファベースの目的ではありませんでした。
しかしエヴリンがバース・ジャンプを繰り返し使用して能力に目覚めつつあること、そしてジョブ・トゥパキ=ジョイの実の母親であることを考えると、”もしかしたらエブリンが第二のジョブ・トゥパキとなり、全宇宙を滅ぼしてしまうかもしれない”と考え始めました。
そのため、「第二のジョブ・トゥパキになる前にエブリンを倒してしまおう」と考えたわけですね。
ネタバレ④:バース・ジャンプについて
バース・ジャンプとは、”別宇宙の自分と次元を超えてリンクすること”です。
バース・ジャンプの仕組みは、アルファバースにいたエブリンが発明しました。
バース・ジャンプをすることにより別宇宙の自分とリンクすることが出来、能力を得ることが出来ます。
そしてバース・ジャンプをするためにはジャンプ台が必要であり、そのためには”普段絶対にやらないような突飛で奇抜な行動を行う必要”があります。
というのもバース・ジャンプをするためには莫大なエネルギーが必要であり、そのエネルギーを効率良く確保し、ジャンプ台を用意するためには「突発で奇妙な行動」が最も効率が良いからです。
ちなみにジャンプ台となる「突飛で奇妙な行動」が普段の行動をかけ離れていればいるほど、遠い別宇宙の自分にリンクすることが出来て、その時に必要な能力やスキルを手に入れることが出来ます。
反対に中途半端な「突飛で奇妙な行動」をしてしまうと、不完全なバース・ジャンプとなってしまい、不必要な能力やスキルを持つ自分とリンクしてしまうことになります。
バースジャンプが不完全か完全かどうかは、エブリンやウェイモンドが耳に付けている機械の色で判別することが出来、黄色だと不完全で緑色だと完全なバースジャンプということです。
ネタバレ⑤:ジョブ・トゥパキの目的
エブリンの娘ジョイであると同時に全宇宙を滅ぼそうとしているカオスの根源であるジョブ・トゥパキの目的は、”ベーグルによって全宇宙を消滅させること”です。
というのもジョブ・トゥパキはバース・ジャンプを繰り返し使用した結果、あらゆる別宇宙の出来事を同時に経験出来るようになってしまいました。
そしてあらゆる別宇宙の出来事を同時に経験をしたことにより人生に絶望し、「Nothing Matter(何もかもどうでもいい)」と考えるようになってしまいました。
というのも、通常であれば現実世界は1つしかなく、だからこそ私たちはかけがえのない1度だけの人生を過ごすために一生懸命生きています。
しかし世界が1つではなく、マルチバースであれば世界は無数に存在していることになり、人生は唯一無二の存在ではなく、その辺に転がっている石コロと同レベルの価値となってしまいます。
このように「生きることは無意味」、「この世には意味がない」と考えることを”ニヒリズム(虚無主義)”と呼びます。
もっとわかりやすくしようとすると、宗教がいい例ですね。
仏教、キリスト教、イスラム教など様々な宗教がありますが、これらの宗教は一神教であり、この宇宙は唯一絶対である神が創造し、その神の目的に向かって時間は進んでいると考えられています。
しかしマルチバースとなってしまうと宇宙は無限に存在するので、宗教で掲げている唯一絶対である神の存在そのものが薄れてしまうんですよね。
そしてジョブ・トゥパキは、マルチバースである別宇宙の出来事を全て経験してしまい、「何もかも無意味だ」、「生きている世界に意味はない」と考えてしまい、ベーグルと呼ばれるブラックホール状の存在に自らを吸い込ませることにより、自らを破壊させ死ぬことを望んでいたのです。
しかしジョブ・トゥパキは、自らと同じもの、同じことを感じ取れる人物=母親であるエブリンをあらゆる宇宙で探しています。
ジョブ・トゥパキがエブリンを探している理由は、”自分と同じもの、同じことを感じ取れるから”です。
つまりジョブ・トゥパキは、”自分の考えを理解して共感してくれる母親を探していた”ということになります。
きっとジョブ・トゥパキは心の底では、「生きている世界に意味はある」と思いたかったのだと考えられます。
ジョブ・トゥパキがありとあらゆる別宇宙の出来事を同時に経験したとしても、エブリンの娘である事実は変えられません。
心の奥底ではベーグルによる破壊ではなく、単に母親を求めていたということがわかります。
ネタバレ⑥:ベーグルとギョロ目について
本作ではベーグルとギョロ目が重要な役割を果たしています。
まずベーグルは、”マルチバースに絶望したジョブ・トゥパキが作り上げた、マルチバースの全てを吸い込むブラックホールのような存在”です。
ブラックホールは質量や光さえも吸い込みますが、ベーグルは質量や光だけではなく、それ以上のものも吸い込んでしまうと説明がありました。
ベーグルが吸い込むものは、”マルチバースに生きている別宇宙に存在する全ての生命体”です。
例えばエブリンがベーグルに吸い込まれてしまうと、別宇宙にいる他のエヴリンも消滅してしまうということです。
またジョブ・トゥパキがベーグルに吸い込まれているシーンから、”ベーグルは別宇宙の一部の生命体のみ吸い込むことが出来る”ということが推測出来ます。
そしてベーグルは、外側は黒く、内側は白く描かれています。
これは冒頭シーンで、監査官ディアドラが領収書に書いた黒い円もベーグルを示唆していたということになりますね。
そんなベーグルと対をなす存在がギョロ目です。
ギョロ目は元々、ウェイモンドが遊び心で無機物に貼っていたギョロ目シールでした。
しかしラストシーンで開眼したエヴリンがギョロ目を身につけたことにより、ギョロ目はベーグルと対をなす存在、すなわち”全てのマルチバースを存続させる存在”へと変わっていきます。
このベーグルとギョロ目の対比が非常に上手く描かれており、ラストシーンのエヴリンの選択を際立たせています。
ネタバレ⑦:別宇宙のエヴリン
本作には様々な別宇宙のエブリンが登場し、エヴリンに能力やスキルを与えてくれます。
①アルファバースの宇宙
→この宇宙のエヴリンは、別宇宙の存在を探求し、別宇宙の自分と意識をリンクする方法であるバース・ジャンプを発明したが、ジョブ・トゥパキに殺害された。
②エヴリンがウェイモンドと駆け落ちしなかった宇宙
→エヴリンはカンフーの達人に弟子入り。
カンフーを体得し、アクションスターとしてデビューし、人気女優となる。
ウェイモンドとは結婚しておらず、娘ジョイもいない。
③人類の指がソーセージになった宇宙
→紀元前1,000万年前、人類の進化過程で指がソーセージになった宇宙。
エヴリンとディアドラが恋人同士になっている。
④エヴリンが腕のいい鉄板焼きのシェフになっている宇宙
→同僚にアライグマのラカクーニに操られている宇宙
⑤エヴリンが看板を回してピザ屋の宣伝をしている宇宙
⑥エヴリンが歌手になっている宇宙
⑦エヴリンとジェイが人形になっている宇宙
⑧エヴリンとジェイが岩になっている宇宙
→生物の発生条件が揃わなかった宇宙
⑨エヴリンがコインランドリーの窓を叩き割ってしまう宇宙
→夫ウェイモンド、娘ジェイ、父ゴンゴン、監査官ディアドラと和解する宇宙
こうやって整理してみると、エヴリンは様々な別宇宙のエヴリンからバース・ジャンプを通じて能力やスキルをリンクさせていることがわかります。
ちなみにエヴリンが救世主として選ばれ、様々な別宇宙の自分とバース・ジャンプを通じて能力やスキルをリンクさせることが出来る理由は、”この宇宙にいるエヴリンが1番最低なエヴリンだから”です。
この宇宙にいるエヴリンは、多くのことに挑戦しながらも挫折を繰り返してきました。
エヴリンが失敗をすると、別の選択肢を選んだ別宇宙のエヴリンが成功の道を歩んでいきます。
皆さんも人生を振り返ったとき、「もしあの時に別の選択をしていれば、もっとこうしていれば、人生は変わったのかもしれない・・・」と考える時がありますよね?
まさに別宇宙のエヴリンは、”この宇宙にいるエヴリンが「もしあの時に別の選択をしていれば・・・」の選択の先にいるエヴリン”なのです。
この宇宙にいるエヴリンが多くの失敗や挫折を繰り返せば繰り返すほど、別宇宙にいるエヴリンが成功への道を歩んでいくことになるのです。
そのためこの宇宙にいるエヴリンは、最低な存在だからこそ別宇宙にいる成功した自分の能力やスキルを無限大に吸収することが出来る存在、まさに”何でも出来るエヴリンになり得る”ということなのです。
最低が故に最高になり得る・・・マルチバースならではの夢物語ですね♪
ネタバレ⑧:ラストシーンについて
本作のラストバトルはとても印象的です。
多くの別宇宙の自分から能力やスキルをリンクさせたエヴリンは、無敵に近い強さを得ることが出来ました。
しかしそれだけでは、カオスの根源であるジョブ・トゥパキを倒すことは出来ません。
そんなときにウェイモンドがエヴリンに言葉を投げかけます。
その言葉こそ、”優しくなって”です。
ウェイモンドの言葉を受け取ったエヴリンは、「強さだけでは何も解決出来ない」ということに気がつき、優しいウェイモンドの象徴であるギョロ目シールを額に貼り、本当の意味で救世主として開眼を果たすのです。
【ネタバレあり】映画『マトリックス』シリーズ 解説と考察【独特な世界観を徹底解説!ネオの選択がもたらしたマトリックスの未来】
「優しさ」というジョブ・トゥパキやベーグルとは対をなす真の強さを手に入れたエヴリンは、放たれた銃弾をギョロ目シールに変えて反撃を行います。
その反撃方法が非常にユニークであり、”相手の望むものを与える”というものです。
相手が繰り出す武器を相手が望むものに変換し、力ではなく優しさを持って相手を制圧してくエヴリン。
似たような行動をジョブ・トゥパキが行なっていましたが、ジョブ・トゥパキは相手を殺すために行なっていました。
しかしエヴリンは、相手を喜ばせるために行なっています。
このジョブ・トゥパキとエヴリンの対比がベーグルとギョロ目の対比にも活かされています。
そしてエヴリンはジョブ・トゥパキではなく娘ジョイとして本音を語ることで、ジョイの身体からジョブ・トゥパキだけをベーグルに吸い込ませることに成功し、2人の関係は修復されます。
このベーグルにジョイが吸い込まれそうになっているとき、エヴリンだけではなく夫ウェイモンドや父ゴンゴンが協力してジョイを救おうとしているシーンが胸アツでしたね♪
映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(エブエブ)』の感想
マルチバースによる複雑かつ迫力ある世界観、バース・ジャンプを駆使したアクション、そしてバース・ジャンプをするための突飛な行動によるコメディと適度な下品さ、そして何より家族の愛を描いた2023年を代表する大傑作です。
マーベル映画を中心として描かれてきたマルチバースですが、本作はマルチバースの新たな表現方法と可能性を見出した映画に仕上がっています。
特に「バース・ジャンプをするために突飛な行動をとる」という設定が非常に面白くて、腹を抱えて笑ってしまいました。
代表的なシーンがアルファバースの刺客たちが、ケツの穴にトロフィーを突っ込もうというシーンですね。
結果的に下半身モロ出し(モザイクありw)の状態でケツの穴にトロフィーを突っ込んでいる、という下品なのかコメディなのかわからないシーンにもかかわらず、繰り出されるのは超絶なカンフーアクションというミスマッチが非常にカオスな展開かつ度肝を抜かれました。
またバース・ジャンプで別宇宙のエヴリンとリンクすることにより、エヴリンの受けたダメージが別宇宙のエヴリンに影響を与える、という演出も非常に面白く、映画に更なる刺激と楽しさを与えてくれています。
しかしあまりの映像の移り変わり、突拍子もないマルチバースにより若干観客が置いてけぼり感が出てしまっていたのも事実です。
おそらく1回観賞しただけでは、ストーリーの大枠を把握するのが限界ではないでしょうか。
かなり考察要素がある映画ですので、定期的に情報を更新していこうと考えています♪
まとめ
まさに2023年を代表する映画と言っても過言ではないでしょう。
それほどまでにとてつもない衝撃を与えてくれる映画です。
マルチバースってマーベル映画を中心にある程度は描かれてきたはずですが、本作のようなマルチバースの描き方もあるのだと痛感させられました。
映像、演出、ストーリー、アクション、家族愛が上手く掛け合わさり、涙と笑いありの名作に仕上がっています。
また非常に考察が捗る映画ですので、是非とも映画館に足をお運びください。
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最後まで読んでくれてありがとうございました。