こんにちは。
映画とゲーム、そしてカラオケ大好きなニャンコです。
本日紹介する映画は2017年に公開され、カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞し話題になった映画です。
少し風変わりかもしれませんが、非常に楽しめる映画です。
タイトルは
はじまりへの旅
実はこの家族、アメリカ北西部の森の中で、父親の独自の教育方針に基づいて暮らしているんです。
だから周囲とかなりギャップがあるんですよね。
そのギャップに戸惑いつつも、自分たちの将来を考えていく家族の絆に感動する映画です。
では紹介を進めていきますね。
概要・評価
【上映時間】:119分
【監督】:マット・ロス
【配信】:Amazonプライム
IMDb 7.9/10.0 Rotten Tomatoes TOMATOMETER 83% オーディエンス 85%
かなり評価が高いですね。
さすがカンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した映画ですね。
上映時間も2時間ジャストというのも気軽に観賞出来る点もグッドです。
1分でわかる!簡単あらすじ&ここだけポイント
簡単あらすじ
①ベンたち家族は独自の教育方針を持ち、森の中で暮らす少し異色な家族。
②ある日、病気で入院していた妻であり母親であるレスリーが亡くなる。
③ベンたち家族はレスリーの葬儀に出席するため、2,400Kmの旅に出掛ける。
④世間とは異なる考えを持っているベンたち家族。
旅の果てに手にするものとは?
(C)2016 CAPTAIN FANTASTIC PRODUCTIONS, LLC ALL RIGHTS RESERVED.
ここだけポイント
①ベンたち家族は世間からはずれ、森の中で暮らしいるため世間を知らない。
②ベンの独自な教育方針により、子供たちの体力はアスリート並み、頭脳は有名大学を軒並み合格するほど。
③親戚家族との食事シーンが最高にシュールで面白い!
④ラストはホロっと泣ける名作映画!
(C)2016 CAPTAIN FANTASTIC PRODUCTIONS, LLC ALL RIGHTS RESERVED.
詳細あらすじ
ビゴ・モーテンセンが大家族の父親役を演じ、森で暮らす風変わりな一家が旅に出たことから巻き起こる騒動を描いたロードムービー。
現代社会から切り離されたアメリカ北西部の森で、独自の教育方針に基づいて6人の子どもを育てる父親ベン・キャッシュ。
厳格な父の指導のおかげで子どもたちは皆アスリート並みの体力を持ち、6カ国語を操ることができた。さらに18歳の長男は、受験した名門大学すべてに合格する。
ところがある日、入院中の母レスリーが亡くなってしまう。
一家は葬儀に出席するため、そして母のある願いをかなえるため、2400キロ離れたニューメキシコを目指して旅に出る。
世間知らずな子どもたちは、生まれて初めて経験する現代社会とのギャップに戸惑いながらも、自分らしさを失わずに生きようとするが……。
監督は「アメリカン・サイコ」などの俳優で、「あるふたりの情事、28の部屋」で監督としても高く評価されたマット・ロス。
第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門の監督賞をはじめ、世界各地で数々の映画賞を受賞した。
引用:映画com
登場人物
ベン(父親):ビゴ・モーテンセン
ボウ(長男):ジョージ・マッケイ
キーラ(長女・双子):サマンサ・アイラー
ヴェスパー(次女・双子):アナリース・バッソ
レリアン(次男):ニコラス・ハミルトン
サージ(三女):シュリー・クルックス
ナイ(三男):チャーリー・ショットウェル
感想
ストーリー
森の中で父親ベンの独自な教育方針により育った子供たちは、アスリート並みの体力、サバイバル能力、6カ国語を操る語学力、本から得た膨大な知識を兼ね備えたスーパーチルドレン。
しかし世間のことを何も知らない。
そんなベンと子供たちが母親レスリーの死をきっかけに、遠く2,400Km離れたニューメキシコの葬儀場まで向かう、というのが主なストーリーです。
映画冒頭から森の中でのサバイバルシーンからスタートし度肝を抜かれます。
というのも生き物を殺したり解体するシーンが下手なホラー映画よりグロテスクなんですよね・・・
しかも子供が行っているので、この時点で「これは普通の子供たちじゃないな・・・」という気持ちになり、映画の世界に没頭させてくれました。
父親ベンの教育もかなり風変わりです。
サバイバル術、格闘術、ロッククライミングなど身体を鍛えることに加え、夜は炎と星空の下で読書や音楽を楽しみます。
そんな暮らしを続けてきたベンと子供たちですが、妻であり母親であるレスリーがなくなってしまったため、葬儀に立ち会うため旅に出かけるのですがこれがまた面白い!
子供たちは世界を本の中でしか知らないため、目に映る全てのことが新鮮であり未知との遭遇になるわけです。
個人的に面白かったのが、長男ボウが初めて出会ったばかりの女性にプロポーズしてしまうことですね。
あとはスーパーで行った「食べ物を救え作戦」でしょうか。
まあ単なる万引きなんですが・・・
万引きした食べ物で楽しむ家族ってどうなんでしょうかw
(C)2016 CAPTAIN FANTASTIC PRODUCTIONS, LLC ALL RIGHTS RESERVED.
あとは親戚家族との食事の場ですね。
もう最初から会話が噛み合っていなかったですよねw。
丸鶏の料理を見て、「どうやって殺したの?」って聞いちゃうし、ベンは子供たちにワインを飲ませようとするし・・・
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世間から見たら、かなりというか大分変わった家族ですよね。
しかしここまでは葬儀場でベンたち家族が行う行動に比べたら、まだまだ序の口でした。
葬儀場でのベンたち家族がとった行動とは?
この葬儀場でのシーンは、映画最大の見所ですよね!
何と言ってもベンたち家族の服装が個性豊か!
普通葬儀場って黒の礼服ですよね?
それに対し、ベンたちの服装はこちら!
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正直言ってかなり場違いですよね?
かなーり浮いています。
まあベンたちは気にしていないんでしょうけど、親族たちは気にしますよね。
特に激怒したのは、亡くなったレスリーの両親。
ベンたちを葬儀場の外へ追い出してしまいます。
追い出された後、森への暮らしに不満を抱いていた次男レリアンがいなくなってしまいます。
どうやら祖父母の家で暮らす選択をしたそうです。
このとき、ベンたち家族がとった行動もクレイジーですね。
いわゆる不法侵入をしてレリアンを救出しそうとしたんです。
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しかし結局レリアンは戻ってこず、長女キーラも屋根から転落して大怪我を負ってしまうのです。
自らの行いが間違っていると感じたベンは、子供たちを祖父に預け、自分1人で森に帰る決断をします。
はじまりの旅、その結末とは?
1人で森に帰ろうとしているベン。
そんなベンの元に子供たちが現れます。
もちろん次男レリアンも一緒です。
子供たちは祖父の家で暮らすよりも、父親ベンと一緒に暮らすことを選択したのです。
この選択は、子供たちが生まれて初めて自らの意思で行った選択です!
ついに家族が本当の意味でひとつになりました!
あとは母親レスリーを救い、望みを叶えるのみ!
深夜の墓場に忍び込み、レスリーの墓を掘り出すベンたち。
これも犯罪ですよねw
無事にレスリーの遺体を掘り出し、森へ持ち帰りました。
そこで陽気な音楽とともにレスリーの遺体に火をつけます。
(C)2016 CAPTAIN FANTASTIC PRODUCTIONS, LLC ALL RIGHTS RESERVED.
こうしてベンたち家族の旅は終わりを迎えました。
個人的には美しいラストで好きでしたね。
まとめ
ちょっと異色のロードムービー、家族愛を描いた素晴らしい映画です。
幸せの定義について改めて考えさせられました。
自分が考えている幸せ、常識を相手に押しつけちゃダメですね!
家族それぞれに考えがあって、それぞれに幸せの定義がある、そう考えるとあまり過度に干渉してはいけないんだと思いました。
ベンたち家族の生活、幸せの定義って普通に暮らしている私たちからしたら異色だと思います。
ただ何故か憧れる生活でもあるんですよね〜。
きっと皆んな心のどこかで”常識に縛られず、好きに生きてみたい!”という想いがあるのかもしれないですね。
ただ犯罪は絶対に犯しちゃダメだ!w
最後まで読んでくれてありがとうございました♪