こんにちは、ニャンコです。
このブログは映画『インターステラー』のこんな疑問に答えていきます。
・見所ポイント
・ネタバレ一覧
・感想と考察
①芸術学部映画学科卒（卒論学年2位）
②映画歴20年以上
③累計2,000本以上観賞している変態
④実はホラー映画苦手（特に和風ホラー、リングとか無理！）
⑤Twitterで毎日おすすめ映画ツイート
映画『インターステラー』の見所を、映画好きの変態猫であるニャンコがネタバレありで感想と考察を書いています。
まさか、ラストがあんな展開になるなんて・・・
きっとブログを読み終わったとき、もっと映画『インターステラー』が好きになると思いますよ♪
映画『インターステラー』のあらすじ
劇的な環境変化によって、地球の寿命は尽きかけていた。
生きて帰れるか分からない、重大な使命を担う壮大な旅に選ばれたのは、まだ幼い子供を持つ元エンジニアの男と数少ないクルーのみ。
彼らは、居住可能な新たな惑星を探す為、前人未到の未開の地へと旅立つ。
人類の限界を超える不可能にも思える史上最大のミッション。
果たして彼らは、自らの使命を全うし、愛する家族の元へと生還することが出来るのか！？
鬼才クリストファー・ノーラン監督×アカデミー主演男優賞受賞マシュー・マコノヒー×アカデミー助演女優賞受賞アン・ハサウェイ
世界最強の監督とキャストが仕掛ける、衝撃の宇宙体験！
・人類を救うためには、別の星に移住する必要がある。
・人類が移住するためには、移住可能な星を探すと同時に重力の謎を解き明かし、難解な方程式を解く必要がある
・重力の謎を解き明かすためには、ブラックホールの内側（特異点）を観測する必要がある。
しかし外側（事象の地平線）からは絶対に観測できず、かといって内側に入ってしまうと物凄い重力によりブラックホールからは脱出できない。
・つまり人類を救う方程式は解くことが出来ない机上の空論となってしまう。
「ダークナイト」「インセプション」のクリストファー・ノーラン監督による壮大な宇宙と家族愛を描いた傑作です。
世界的な飢饉や地球環境の変化によって人類の滅亡が迫る近未来を舞台に、家族や人類の未来を守るため、未知の宇宙へと旅立っていく元エンジニアの男の姿を壮大かつ綿密に描いています。
主演は、「ダラス・バイヤーズクラブ」でアカデミー主演男優賞を受賞したマシュー・マコノヒー、共演にアン・ハサウェイ、ジェシカ・チャステイン、ノーラン作品常連のマイケル・ケインなど豪華俳優陣が出演しているのも特徴です。
ストーリーがかなり難しい内容になっているので、1回観ただけでは全てを理解しきることは出来ないかと思われます。
当ブログでは、『インターステラー 』の謎を完全考察・解説していますので、映画をご覧になった方の手助けになれば嬉しいです。
＼31日間無料トライアル／
U-NEXTの申し込みはこちら
映画『インターステラー 』のネタバレ一覧
ネタバレ①：ストーリーの流れ
(C)2014 Warner Bros. Entertainment, Inc. and Paramount Pictures. All Rights Reserved.
本作は広大な宇宙が舞台の映画です。
宇宙は途方もないほどの広さであり、人類は有人飛行で太陽系を脱出することすら出来ないようです。
太陽系は天の川銀河の中に属しており、その中に太陽系の中に地球がある、って感じですね。
天の川銀河の大きさは光の速さ（秒速30万Km、1秒間で地球7周半）でも１０万年かかると言われております。
© The Chunichi Shimbun, All Rights Reserved.
ちなみにインターステラーの意味は、”有人惑星間航行”です。
人を乗せて、星と星の間を移動するということですね。
舞台は人類の滅亡が迫る近未来、愛する家族や人類の未来を守るために主人公である元エンジニアの男が宇宙に旅立ちます。
目的は人類が居住可能な星を探すためです。
これが中々難しいんですよね・・・
重力の影響、すなわちブラックホールが近くにあると時間の進み方が変化するようなんですね。
例えば、クーパーは移住先候補である星に立ち寄るんですが、その星での1時間は地球時間に換算すると何と7年！
つまりその星で1時間昼寝をしてしまうと、地球では7年の歳月が流れてしまうんですね。
まさに時間泥棒！昼寝絶対ダメ！！
そのためクーパーは歳をとらないんですが、地球にいる娘マーフィはドンドン歳をとっていくんです・・・遂には父親クーパーと同じ歳になってしまうくらいです。
こんな感じでインターステラーは頭の中がこんがらがってしまう映画なんです。
また難しい専門用語も沢山登場するため、さっぱりわからない人が多いかと思います。
例えば相対性理論、ラザロ計画、重力と時間、ワームホール、ブラックホール、特異点、事象の地平線、四次元、五次元などなど。
もちろんフィーリングで鑑賞しても映画は楽しめるのですが、専門用語の意味を知っておくと更に映画を楽しむことができます。
文系のニャンコなりに色々調べてきましたので、参考にしていただけると嬉しいです。
その前に本作の簡単なストーリーの流れを書いておきます。
①異常気象により人類滅亡の危機が迫っている近未来の地球。
元宇宙飛行士でエンジニアだったクーパーは、愛する家族のためにNASAの要請に応じてある計画に参加する事になる。
②ある計画とはラザロ計画と呼ばれており、土星付近に発生したワームホール（ワープゾーン）を通り抜けて、人類が移住できる新しい星を探すというもの。
③クーパーは、仲間であるアメリア博士たちと共に広大な宇宙に旅立つ。
候補の星は3つあるが、最初の星で予期せぬトラブルに遭遇してしまう。
④果たして人類が移住可能な星は見つかるのか？
クーパーは無事地球に生還し、愛する家族と再会できるのか？
ネタバレ②：相対性理論とは？
相対性理論、名前だけは聞いたことがあるんじゃないでしょうか？
かの有名な天才アインシュタインが提唱した現代物理学の基礎理論です。
簡単に説明すると、等速度運動をする観測者のいずれに対しても、光の速度は不変であり、またすべての物理法則は同じ形で表さなければならない・・・
つまり”光の速さは誰が見ても一緒であり変わることはない”ってことですね。
どんな場所でも、誰が見ようとも光の速さは秒速30万Km、ということです。
”人によって時間の流れ方が変わる”
時間って誰でも同じように流れるものだと思われていますが、光の早さは変わることがない、つまり光速度不変の原理に基づくと時間は絶対的なものではない、つまり相対的なものになります。
例えば、ニャンコが速く動けば動くほど、周囲に対する時間の流れは遅くなります。
極論を言ってしまうと、ニャンコが光の速度で動くと周囲の時間は止まったように見えるのです。
これでも頭の中が「？」って人もいると思うので、もっとわかりやすい具体例を書きますね。
次のアインシュタインの言葉が、メッチャわかりやすいと思います。
”熱いストーブに1分間手を載せてみてください。
まるで1時間ぐらいに感じられるでしょう。
ところが可愛い女の子と一緒に1時間座っていても、1分間ぐらいにしか感じられません。
それが、相対性というものです。
合ってるかな？
間違ってても許してください。
ネタバレ③：ラザロ計画とは
©T.C.D / VISUAL Press Agency
これがややこしい計画ですよね・・・
プランAとかプランBとか頭がおかしくなりそうです。
【ラザロ計画】
人類を救うため、ブランド教授が産み出したプラン。
ラザロとは聖書に登場するユダヤ人のことであり、彼が葬られた後にキリストが奇跡を起こして蘇生させた。
これを「ラザロの蘇生」という。
クーパーが「不吉な名前だ」と呟くのは、ラザロが一度死んでしまうためである。
ラザロ計画にはプランAとプランB、計2つのプランがある。
【プランA】
宇宙ステーションを建設して地球から脱出し、移住可能な星へ移動するプラン。
しかし巨大な宇宙ステーションを打ち上げるためには、重力をコントロールするための難解な方程式を解く必要がある。
しかし方程式を特には、決して脱出が出来ないブラックホールの内側（特異点）を観測し、データを収集しなければならない。
【プランB】
方程式が解けなかった場合のバックアッププラン。
現人類の生存は諦め、受精間もない卵子を保管庫に入れて厳重に管理し、移住先の星で人工培養する計画。
あくまで種の保存のための計画である。
もちろんプランAでいきたいところなんですが、プランA最大の問題はブラックホールの内側（特異点）を観測しなければ重力の謎が解けず、同様に方程式も解けないことなんです。
しかしブラックホールは宇宙最速の光でさえ脱出出来ませんので、人類はどうあがこうが内側（特異点）を観測し、データを持って帰る、もしくはデータを送信することは不可能です。
つまり不可能なプラン、それがプランAです。
ネタバレ④：ワームホールとは
Copyright © 2007-2020 Karapaia. All Rights Reserved.
今回クーパーたちが広大な宇宙の中から移住可能な星を探すことが出来るのは、時空を超えることが出来るワームホールが土星の近くに発生したからですね。
そもそもワームホールがないと、人類は太陽系から離れることすら出来ません。
それぐらい宇宙は広いんです、実際土星のワームホールにたどり着くまで2年近くかかっていますしね・・・。
ちなみにワームホールとは、時空のある一点から別の離れた一点へと直結する空間領域でトンネルのような抜け道のようです。
本当にワームホールがあるのであれば、いつか人類は宇宙の果てにたどり着けるかもしれないですね！
ネタバレ⑤：ブラックホールとは
ブラックホールとは、極めて高密度で強い重力のため物質だけでなく光さえも脱出することが出来ない天体です。
ブラックホールは、質量が太陽の8〜25倍の星が超新星爆発、いわゆる大爆発を起こしたときに発生する星です。
ちなみにブラックホールの重さは、角砂糖一個ほどの大きさで60垓（10の20乗）トンというありえないくらいの重さを持っているそうです。
こんなものが宇宙にあるんですね〜、太陽系や地球は吸い込まれたりしないのかな。
ネタバレ⑥：重力と時間の関係
インターステラーでは、重力と時間がキーワードになっています。
重力の強い場所では時間の進み方が遅くなります。
映画でクーパーたちが最初に訪れた星は、近くにガルガンチェアという名前のブラックホールがあるため、星での1時間は地球の7年間に相当しておりました。
そのためクーパーと娘マーフィの年齢が近づいたり、マーフィのほうが年上になったりしてしまったんですね。
重力の謎さえ解き明かせば、ラザロ計画プランAの方程式が解読でき、人類を救うことが出来ます。
それぐらい重力はインターステラーの中では重要なキーワードなんですね。
ネタバレ⑦：クーパーが娘マーフィに重力のデータを送った方法
以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『インターステラー』ネタバレ・結末の記載がございます。『インターステラー』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。
映画終盤でブラックホールに吸い込まれたクーパーは、次元と時間を超えた四次元超立方体のテサラクトに到着します。
人類が住んでいる空間は三次元であり、一次元の線、二次元の面、そして三次元の立体が組み合わさった世界です。
四次元とは更に空間という概念が加わったものであり、わかりやすく例えるのであればドラえもんの四次元ポケットです。
更にインターステラーでは、四次元を自由自在にあやつる五次元人なるものが登場します。
五次元人は四次元を自由自在にあやつるので、空間と時間を自由にあやつり、あらゆる事象をつなげたり飛び越えることが可能なのです。
四次元超立方体テサラクトに到着したクーパーが目にしたのは、過去の地球のマーフィの部屋でした。
同じくマーフィの部屋に立ち寄るクーパー自身の姿も目にします。
つまりクーパーはブラックホールの重力により、空間と時間を超えたのです。
映画冒頭で起こっていた、マーフィの部屋で発生している本が落ちるなどのポルターガイスト現象の原因は、テサラクトからクーパーが起こしていた重力波によるメッセージだったのです。
そのメッセージの内容が、人類を救う重力の謎に関するデータです。
データを送った方法は、二進法とモールス信号です。
二進法とは「2」を区切りとして数字をカウントする方法です。
普段ニャンコたちは十進法「10」を基準にしておりますが、二進法は「2」を基準とするため、「0」と「1」を繰り返してカウントします。
モールス信号はよく暗号などで使用されますよね。
「・（トン）ー（ツー）」という短音と長音を組み合わせた方法です。
クーパーはこの2つを組み合わせ、地球にいるマーフィが持つ、過去にクーパーがあげたアナログ時計の秒針に情報を送りました。
この情報により重力の謎が解明され、同時に方程式も解くことが出来、人類は救われるわけです。
ネタバレ⑧：人類は救われたのか？
ラストでクーパーは自分より遥かに歳を重ねたマーフィと再会します。
実にクーパーが宇宙に旅立って92年の歳月が経っていました。
マーフィは方程式を解いた後、ラザロ計画のプランAを成功に導くべく巨大な宇宙ステーションを建設し、ワームホールのある土星近くに打ち上げることに成功します。
宇宙ステーションを”クーパーステーション”と命名し、人類は宇宙ステーションの移住に成功。
マーフィは父親クーパーと再会し、子や孫に囲まれて余生を過ごし最後を迎えます。
しかし人類の目的はまだ達成出来ていません。
人類の目的は宇宙ステーションではなく、新しい星へ移住すること。
その新しい星には、アメリア博士がたった一人で到着しています。
新たな使命感にもえるクーパーは、アメリア博士の待つ星へ向かうため、宇宙へ旅立つシーンで映画はラストを迎えます。
感想・まとめ
ストーリーは難解なところがありますが、宇宙の映像美と家族愛の表現は本当に素晴らしい映画です。
特に科学的見解に基づいて映像化されたブラックホールは一見の価値ありです！
＼31日間無料トライアル／
U-NEXTの申し込みはこちら
最後まで読んでくれてありがとうございました。
