こんにちは、ニャンコです。
このブログは映画『バイオハザード ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』のこんな疑問に答えていきます。
・見所ポイント
・ネタバレ一覧
・感想と考察
①芸術学部映画学科卒(卒論学年2位)
②映画歴20年以上
③累計2,000本以上観賞している変態
④実はホラー映画苦手(特に和風ホラー、リングとか無理!)
⑤Twitterで毎日おすすめ映画ツイート
映画『バイオハザード ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』の見所を、映画好きの変態猫であるニャンコがネタバレありで感想と考察を書いています。
まさか、ラストがあんな展開になるなんて・・・
きっとブログを読み終わったとき、もっと映画『バイオハザード ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』が好きになると思いますよ♪
映画『バイオハザード ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』のあらすじ
アメリカ合衆国中西部に位置するラクーンシティ。
自然豊かなこの街の郊外に以前は製薬会社アンブレラ社の工場が存在したが、今はその殆どの施設は移転してしまっている。
このアンブレラ社が秘密裏に研究開発を進めていた“何か”が街の住民達に大きな健康被害を与えているとのメッセージを受け取ったクレア。
ラクーンシティの施設で育ったクレアは、その真実を突き止めるべく、R.P.D.(ラクーン市警)で特殊部隊=S.T.A.R.S.の隊員である兄・クリスのもとを訪ねる。
クレアはクリスにこの事実を訴えるも「お前は昔から陰謀論を持ち出すが、デタラメだ」と取り合ってくれない。
しかしその時、街中に大音量のサイレンが鳴り響く。
アンブレラ社から住民に自宅で待機するよう警報が発せられたのだ。
クリスは急ぎ署に出向き、S.T.A.R.S.の隊員である、ジル、ウェスカーと共に、郊外にあるスペンサー邸で消息を絶った同僚を捜索する為、ヘリコプターで出動する-。
一方、クレアはクリスを追いかけR.P.D.に-。
しかし、既に住民達の身体には変化が起き始めていた。
その皮膚は腐乱し、口や目から血液が流れ落ち、死体の様な状態にも関わらず、人肉を欲し彷徨うゾンビと化したのだ。
スペンサー邸ではクリス達の壮絶なサバイバルが繰り広げられ、R.P.D.内でも、クレアそして新人警官のレオンに、ゾンビ達が襲い掛かる。
・新キャスト&スタッフで贈る新生バイオハザード
・光と影の演出が見事!特にスペンサー邸の恐怖は抜群!
・ゲーム未プレイだと世界観に没頭出来ないかも・・・
・続編は製作しないで欲しい!
大ヒットサバイバルアクションゲームであり、ミラ・ジョボビッチ主演で実写映画シリーズも大ヒットしているバイオハザード最新作です。
新たなキャストやスタッフで映画化しているのが特徴であり、今までのテイストとは異なるバイオハザードを楽しむことが出来ます。
しかしその反面、ゲームをプレイしていない人にはわかりにくい内容になっているのが残念です。
ゾンビの造形や演出は個人的にかなり好きなので、もっとスペンサー邸のシーンに特化して欲しかったですね・・・
【ネタバレあり】映画『バイオハザード ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』のネタバレ一覧
ネタバレ①:ラクーンシティとは
本作の舞台であるラクーンシティは、アメリカ合衆国中西部に位置する架空の都市です。
元々は小さな田舎町でしたが、アンブレラ社の本社があったことから発展しましたが、今はアンブレラ社も撤退し寂れた田舎町に戻ってしまっています。
またラクーンシティにほど近い郊外にはアークレイ山地があり、アンブレラ社の創設者であるオズウェル・E・スペンサーがかつて住んでいたスペンサー邸があります。
まあ実際はスペンサー邸の地下にアンブレラ社の研究所があり、密かにウィルス実験を行なっているわけですが・・・。
そんなお馴染みの街ラクーンシティを舞台に、いつもとはテイストの異なるバイオハザードが展開されるのが本作です。
ネタバレ②:アンブレラの目的
出典:IMDb
世界有数の製薬会社であるアンブレラ社の目的は、”強力な生物兵器を開発し、それを世界中のマーケットに売り巨万の富を築くこと”です。
誰もが欲しがる強力な生物兵器を売ることで、世界中に戦争を巻き起こし世界を征服するという野望もあるかと思われます。
ラクーンシティ郊外のアークレイ山地に研究所を設け、生物兵器の開発に励んでいます。
いつもであればアンブレラ社が開発したTーウィルスがネズミを媒体としてラクーンシティに広まり、街は地獄と化すという展開なのですが本作は異なります。
というのもラクーンシティの住民がすぐさまゾンビ化しないんですよね。
どうやらアンブレラ社はTーウィルスを一気に拡散せず、少しずつ広げていったようなのです。
ラクーンシティの住民が暴動を起こさないため、というのもあるかもしれませんが本当の目的は異なるんだと思います。
おそらく本作でアンブレラ社が開発したTーウィルスは、”生活の一部に取り込まれ、気がつかないうちに集団感染させ、街一つをジワジワ破壊するウィルス”なんだと思われます。
一気に感染させてしまうと、感染が広がる前に暴動が発生したり第三者によって阻止されてしまう可能性があります。
しかし気がつかれないように少しずつ感染を広げ、気がついたら街全体が感染するようなウィルスであれば暴動が発生したり第三者に阻止される心配がなくなります。
本作ではTーウィルスのはっきりとした感染経路は描かれておりませんが、おそらく水を媒体として感染が広がっていったのだと思われます。
ネタバレ③:警察官が感染しない理由
本作ではTーウィルスは水を媒体として感染が広がっていったと推測しました。
しかしラクーン市警のメンバーであるクリス・ジル・ウェスカー・レオン、そして研究者であるバーキン博士と家族はTーウィルスに感染していません。
そのヒントがクレアがクリスの家を訪ねた際に描かれていました。
というのも、クリスの家にアンブレラ社のマークが入った入れ物が置いてあったんですよね。
中身は普通の水のようでしたが、おそらく”Tーウィルスへの抗体薬”だと思われます。
もちろんクリス達は抗体薬だとは知らずに飲んでいたのだと思われますが、この抗体薬のおかげでTーウィルスに汚染された水を飲んでいたとしても感染しなかったのだと思われます。
ネタバレ④:リサ・トレヴァーの正体と目的
幼いクレアの友人として登場したリサ・トレヴァー。
かなり変わった風貌をしており、一見して普通の人間ではないことが伺えます。
そんなリサの正体は、”スペンサー邸を設計した建築家ジョージ・トレヴァーの娘であり、始祖ウィルスを始め複数のウィルスに感染した不死身の感染者”です。
どんな実験にも耐える丈夫な身体を持っており、このリサの存在がのちのネメシスなどの高性能B.O.W誕生やGーウィルスの発見に繋がっていくのです。
母親のジェシカ・トレヴァーも始祖ウィルスの実験台にされ既に亡くなっており、リサは死んだ母親の面影を求めて研究所の女性研究員を襲い、生皮を剥がして自らに貼り付けるという残虐な行為を繰り返しています。
そんなリサの目的は2つあります。
①母親ジェシカを探す
②クレアと友達になる
①は既に亡くなっている存在なので達成することは出来ません。
ちなみにゲームの世界では母親ジェシカの頭蓋骨を発見し、「ママ」と叫びながら奈落の底へと落ちていきます。(まあそれでも死ねないのですが・・・)
②が本作冒頭に繋がるシーンですね。
クレアに危害を加えるわけではなく、ただ単純に友達になりたいのでしょう。
これは長年の間実験台とされてきたリサだからこそ、心を通わせる友達が欲しかったのだと思われます。
またクレアもリサ同様に両親を無くしていますので、そういった共通点もあったのでしょう。
この友情が本作終盤で襲撃してきたリッカーの魔の手からクレアとレオンを救ってくれるのです。
ネタバレ⑤:Gウィルスに感染したウィリアム・バーキン
出典:IMDb
ウィリアム・バーキンはアンブレラ社に所属する研究員であり天才科学者です。
バイオハザードを代表するTーウィルス、Gーウィルスを開発した人物でもあります。
そんなバーキン博士ですが、本作ではとても家族想いの人物として描かれています。
また本作ではアルバート・ウェスカーとの関係性も希薄です。
ゲームだと大親友だったのに違和感ありまくりですね。
そしてバーキン博士といえばGーウィルス感染による「G」への変貌ですよね。
ここは本作でも見事な造形美で描かれています。
出典:IMDb
まあ映画の尺的に仕方なかったのかもしれませんが、ポッと出の新米ラテン系レオンにロケットランチャー1発で即退場はあまりにも不便ではないでしょうか・・・
ネタバレ⑥:ラスト解釈
出典:IMDb
アンブレラの公式文書によると、今回のラクーンシティ騒動における生存者は0人です。
しかし実際の生存者は、クリス・クレア・ジル・レオン・シェリーの計5人です。
しかし実際にはもう1人生存者がいました。
それがアルバート・ウェスカーです。
どうやら黒幕であるエイダがウェスカーにウィルスを投与し命を助けたようですね。
ここで初めて目が見えなくなったウェスカーがサングラスをかけます。
やっぱりサングラスがないとウェスカーという感じがしないですよね。
個人的にこのラストシーンは好きでしたが、「別に続編観たくないな・・・」とも思ってしまいました。
映画『バイオハザード ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』の感想
久しぶりのバイオハザード映画ということで期待値MAXで観にいきました。
実際かなり面白くて満足だったのですが、ゲームをプレイしたことがある人じゃないと楽しめないかもしれません。
というのも、キャラクターの掘り下げが一切ないので、ゲームをプレイしていないと「こいつ誰?」って感じになっちゃんですよね。
幸いニャンコはゲームをリアルタイムでプレイしていた世代なので、本作の世界観を十分堪能することが出来ましたが、ゲーム未プレイの人は厳しかったんじゃないでしょうか?
特に序盤でゾンビ化した女性がドアに書いた「かゆうま」、スペンサー邸でのゾンビ振り返りシーンなどは、ゲーム未プレイの人は「意味わからん・・・」だったと思われます。
しかしゾンビの表現やホラー要素は最高でした♪
特にスペンサー邸で暗闇を活かした光と影の演出は鳥肌もの♪
気がついたらゾンビが真横にいる、フラッシュでゾンビとの乱戦を想像させるなど、ここ最近のゾンビ映画にはなかった恐怖と興奮がありました。
もし上映時間すべてをスペンサー邸、いわゆるバイオハザード1の世界観で製作してくれていたら神映画だっと断言できます。
ラクーン市警のメンバー間の会話で「ヘビに丸呑みされるのとサメに生きたまま喰われる、どっちが嫌?」みたいな会話があったので、「これはヘビとサメのB.O.Wも登場するのか!激アツじゃん!」と思っちゃいました。
まあ実際は登場しないんですが・・・
ストーリーとしては、ゲームのバイオハザード1〜3を一緒にしたような感じです。
そのため主要キャラクターであるクリス・クレア・ジル・レオンが全員登場します。
しかし全キャラクターがどこかラテン系の顔をしており、どうしても馴染むことが出来ませんでした。
出典:IMDb
今までのイメージを払拭したかったのかもしれませんが、レオンの配役は完全にミスだと思います。
あれは断じてレオンではない・・・
ラストシーンも続編を匂わせる展開でしたが、ここからどう繋げていくのかさっぱりわかりません。
もうバイオハザード1〜3の世界観は出してしまったので次は4になるとか?
そうなるとレオン主人公ですよね?なおさら観たくないかも笑。
まとめ
ゾンビやホラー演出は面白かったものの、それはスペンサー邸に限る話です。
点数を付けるのであればスペンサー邸100点、その他30点、といったところでしょうか。
おそらくゲームをプレイしているか、プレイしていないかで評価が分かれる映画だと思います。
きっと続編も上映されると思いますので、映画をより楽しみたい人はゲームもプレイしてみることをオススメします。
最後まで読んでくれてありがとうございました。